易疲労性(いひろうせい)
易疲労性(いひろうせい)とは、健康な人なら何でもないような軽い動作や活動でも、すぐに疲れを感じてしまったり、回復に時間がかかったりする状態のことです。脳卒中、心疾患、加齢、あるいは精神的なストレスなど、さまざまな原因で起こります。
- 特徴: 集中力が続かない、体がだるい、動作が急に遅くなる。
- 原因: 脳の損傷による情報の処理効率の低下、心肺機能や筋力の低下。
- リスク: 無理をさせすぎると、リハビリへの意欲低下や、翌日の体調不良(オーバーワーク)を招く。
「怠けている」のではなく「脳と体が悲鳴をあげている」サインです
「さっきまで元気に歩いていたのに、急に座り込んで動かなくなった」「午前中はしっかりしているのに、午後はぼーっとしている」。そんなご本人の姿を見て、「やる気がないのかしら」と不安になるご家族は少なくありません。 しかし、脳卒中後や大病を患った後の身体にとって、日常生活のあらゆる動作は、私たちがフルマラソンを走っているのと同じくらい大きなエネルギーを消耗します。易疲労性は本人の意思とは関係なく起こる「症状」なのです。
「100点」ではなく「持続可能」な生活を目指す
リハビリで大切なのは、疲れ果てるまで頑張ることではなく、疲れをコントロールしながら活動量を増やしていくことです。
ネクストステップスでは、以下のような「エネルギー管理(ペーシング)」を重視しています。
- 「疲れの予兆」を一緒に見つける: 生あくびが出る、口数が減る、足の運びが重くなるなど、ご本人特有の「疲れのサイン」をご家族と共有し、早めに休むタイミングを練習します。
- 活動のスケジュールを最適化: 「午前中にリハビリをして、午後はしっかり昼寝をする」といった、1日のエネルギー配分を一緒に考え、生活リズムを整えます。
- 「楽に動く」ことで体力を温存: 筋力だけで頑張るのではなく、適切な杖や装具を使ったり、動作を効率化したりすることで、同じ活動でも疲れにくい体の使い方を指導します。




