足踏み(あしぶみ)
リハビリにおける足踏みとは、その場に立った状態で、左右の足を交互に持ち上げる動作訓練のことです。実際に前に進む「歩行」の前段階として、バランス能力の向上や、歩くために必要な筋力の維持を目的に行われます。
- 目的: 片脚立ちのバランス訓練、歩行に必要なリズムの獲得、心肺機能の維持。
- 対象: 歩行練習を始めたばかりの方、雨の日など室内で運動量を確保したい方。
- やり方: 手すりや椅子の背もたれを支えにし、膝を高く上げるよう意識する。
「ただの足踏み」が、安全な歩行への近道です
「歩く練習をしたいのに、なぜその場での足踏みばかりなの?」と、もどかしく感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実は「歩く」という動作は、一瞬の「片脚立ち」の連続です。 麻痺や筋力低下がある場合、この一瞬の支えが不安定になり、転倒のリスクが高まります。足踏み訓練は、安全な環境で「しっかり体重を乗せる感覚」を養うための、非常に重要なステップなのです。
室内で安全に、効果を高めるための3つのコツ
家の中でご本人だけで、あるいはご家族の見守りで行う際は、以下のポイントを意識してみてください。
- 「支え」を必ず用意する: どんなにバランスに自信があっても、まずは手すりや重い机などに手を添えて始めてください。転倒の不安を減らすことで、足の動きに集中できます。
- 「膝の高さ」より「お尻の筋肉」: 膝を高く上げようとしすぎて体が後ろに反ってしまうのは逆効果です。背筋を伸ばし、支えている側の足のお尻にギュッと力が入るのを感じながら行いましょう。
- 10回よりも「リズム」を大切に: 「1、2、1、2」と声を出しながらリズム良く行うことで、脳が歩行のパターンを思い出しやすくなります。
ネクストステップスでは、その方の麻痺の状況に合わせて、「どの筋肉を使って足を踏み出すべきか」という根本的な体の使い方から指導します。単なる回数稼ぎの運動ではなく、「外へ一歩踏み出す自信」をつけるためのリハビリを提案します。




