悪液質(あくえきしつ)
悪液質(あくえきしつ)とは、がんや心不全、慢性腎臓病などの進行に伴って起こる「複合的な栄養不良状態」のことです。単なる食欲不振とは異なり、体内で異常な代謝が起き、筋肉量や体重が著しく減少するのが特徴です。
- 特徴: 普通に食事を摂っていても、体重が減り続ける。
- 症状: 筋肉の著しい減少(骨格筋の消耗)、強い疲労感、倦怠感。
- 注意点: 通常の栄養補給(無理にたくさん食べる等)だけでは改善が難しい。
「食べさせているのに、どんどん痩せていく…」
病気と闘うご家族を支える中で、もっとも辛いことの一つが、本人が一生懸命食べているのに、目に見えて身体が細くなっていくことではないでしょうか。「私の栄養管理が悪いのかしら」「もっと無理にでも食べさせなきゃ」と自分を責めてしまう方が多いですが、それは悪液質という「病態」のせいであり、ご家族の責任ではありません。
悪液質の正体は、身体の中の「火事」
悪液質のとき、体内では炎症が起き、代謝が異常に高まっています。例えるなら、「身体の燃焼効率が狂い、自らの筋肉を燃料として燃やし続けている状態」です。そのため、リハビリの現場でも「とにかく動いて筋力をつけよう」という従来のアプローチは、かえって体力を消耗させるリスクがあります。
ネクストステップスでは、以下のような「消耗を抑えるリハビリ」を提案しています。
- 「頑張らない」リハビリの設計: 筋トレで追い込むのではなく、日常生活で「いかに楽に動けるか」を重視します。呼吸を楽にする姿勢や、省エネで動ける介助方法をお伝えします。
- 今の状態で「できること」を支える: 身体の変化に戸惑う不安をケアし、座ってお孫さんと話す、好きな音楽を聴くなど、生活の質(QOL)を維持するためのサポートを全力で行います。




