NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 脳梗塞後の味覚障害、リハビリで改善の見込みは?感覚障害の症状と対策

脳梗塞後の味覚障害、リハビリで改善の見込みは?感覚障害の症状と対策

脳梗塞後の味覚障害、リハビリで改善の見込みは?感覚障害の症状と対策

脳梗塞の後遺症では味覚の障害も起こり得ます。脳の損傷を負った部分で症状や後遺症も異なるため、味覚の他に聴覚、嗅覚に関する障害も。

脳梗塞における味覚の障害は感覚・障害の一種で、リハビリによって完治するといわれています。運動・障害を併発する可能性もありますが、味覚の障害を含む感覚・障害の方がリハビリで治る確率は大きいでしょう。脳梗塞のリハビリは早期開始が回復する近道です。

脳梗塞などの脳の疾患以外でも味覚の障害は起こり得るため、異変が続く場合には早めに専門医を受診するようにしてください。ただし、味覚の障害に関する専門医は少なく保険適応の薬剤も存在しないため、1日でも早くリハビリ・法の確立が望まれている状態です。

脳梗塞で味覚の障害は後遺症の一つ?リハビリで改善可能か?感覚・障害での他の症状は

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脳梗塞で味覚の障害が起こるとき、他にはどのような症状が起こり得るのでしょうか。また、味覚の障害はリハビリで完全に治るのでしょうか?

脳梗塞が原因?味覚の障害とは

味覚の障害は、味に対する感度の低下や味を感じなくなったりすることをいいます。また、口の中に何もない状態なのに塩味や苦味を感じたり、食べる物全てがまずく感じてしまうことも。

脳梗塞が脳の側頭葉と呼ばれる側面部分で起こると、味覚、聴覚、嗅覚に関する障害が症状や後遺症として起こることになります。味がわからない等以外にも、音が聞こえづらい、においがわからない、逆に過敏になったりする可能性もあるでしょう。

脳には五感を担当する場所があり、脳梗塞が起こった位置により症状も異なります。

脳梗塞の後遺症…味覚・障害はリハビリで治るのか

脳梗塞で味覚の障害が残ってしまった場合でも、リハビリで完治することが可能です。味覚の障害は、脳梗塞における感覚・障害の一種ですが、失ってしまった感覚器官に刺激を与え続けるリハビリをします。

脳梗塞では味覚の障害を始めとした感覚・障害だけでなく、運動・障害を併発することも。運動・障害のリハビリと同時進行で取り組んでいくことになります。

感覚・障害は脳梗塞を発症した後に、早期にリハビリを開始することが重要です。廃用症候群などを防ぐためにも、発症後48時間以内にリハビリを開始するよう心がけましょう。

参考:120.脳梗塞による感覚障害とは?-脳梗塞リハビリステーション名古屋by松柏苑

脳梗塞|味覚だけではない感覚・障害

脳梗塞では、味覚の障害だけでなく視覚に関する障害を起こす場合もあります。脳の後頭葉と呼ばれる場所で脳梗塞が起こった場合です。視野が狭くなる、物を正しく認識できなくなるといった症状が起こり得ます。

さらに、感覚・障害では手足の痺れや感触や温度を感じないこともあるのです。後遺症が改善しないと、重大な疾患に気づかないといった命に関わることもあるため、早期のリハビリで回復するよう心がけましょう。

脳梗塞の味覚・障害|リハビリでは何をするのか?感覚・障害と運動・障害のリハビリ

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脳梗塞で味覚の障害が起こってしまった場合には、どのようなリハビリをするのでしょうか?また、脳梗塞では味覚の障害を始めとした感覚・障害以外にもどんな後遺症が起こり得るのか知っておくようにしましょう。

味覚・障害|リハビリの内容は?

脳梗塞に限らず、味覚の障害では口腔ケア、徒手的口腔マッサージ、口腔湿潤ケア、ろ紙ディスクを使用した味覚の感受性訓練などが行われます。

いまだ、味覚の障害におけるリハビリは長年確立していないと言えますが、Covit-19の後遺症や高齢者における増加に伴って、リハビリ・法を確立する取り組みがなされてきました。

味覚の障害は、患者の食欲減退や低栄養にも繋がるため、積極的なリハビリがQOLの改善にも役立つと言われています。嗅覚の後遺症については、リハビリが効果的であるとの研究が進んでいるため、味覚の障害についても研究意義の重要性が唱えられているのです。

参考:高齢者のQOL改善を目的とした味覚リハビリテーション法の研究|東邦大学大学院医学研究科リハビリテーション医学講座大坪優太

脳梗塞では味覚の障害以外にどのような後遺症があるのか?

脳梗塞では、発症した脳の場所や重症度によっても異なりますが様々な後遺症が起こります。右半身か左半身の麻痺や痺れ、しゃべりにくい、物を飲み込みにくいなど、味覚の障害だけにとどまりません。

脳梗塞では、発症したときの症状がそのまま後遺症になると言われています。

特に、感覚・障害より運動・障害の方が予後は良くないため、長期戦で根気よくリハビリを継続することが重要です。脳梗塞の発症直後から、退院後までリハビリを続けていくことが必要になります。

脳梗塞の味覚・障害とその他後遺症でのリハビリはどう違うのか

脳梗塞で味覚の障害ではリハビリ・方法が確立していると言えないのが現状です。

ただし、運動機能については基本動作の自立、歩行訓練や日常動作の訓練、応用動作の訓練といったリハビリの方法があります。脳梗塞を発症してから約1ヶ月以内の急性期、1ヶ月から半年までの回復期を病棟でのリハビリに取り組むことに。

その後は、退院後の生活期と呼ばれ、通所や訪問、自費のリハビリなどを利用して自身で取り組んでいくことになるでしょう。退院後にも積極的なリハビリに取り組む環境を作ることがポイントとなります。

参考:脳梗塞の後遺症、リハビリ|回復期リハビリテーション.net

脳梗塞の味覚・障害はリハビリが有効的!味覚・障害と嚥下・障害の違いとは?​​

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脳梗塞における味覚の障害には、明確な手法は確立されていないにしてもリハビリが有効であることは確かです。

さらに、脳梗塞で多く起こり得る嚥下・障害ではどのような症状が起き、どのようなリハビリがされるのでしょうか。

脳梗塞の後遺症|味覚・障害や嚥下・障害

脳梗塞では、味覚の障害のみならず嚥下・障害も後遺症として多くあります。のどや舌に麻痺が現れることで、物が飲み込みづらくなる、唾液過多になるといった症状です。

嚥下・障害では、舌やのどの筋肉を鍛えるリハビリが有効的と言われています。会話を積極的にする、歌を歌って大声を出すなどして喉や舌の筋肉を鍛えるリハビリをしましょう。

舌の抵抗運動訓練や頭部挙上訓練などもリハビリとして行われています。

味覚・障害の治療法はリハビリの他にもある?

脳梗塞で味覚の障害が見られる場合、主にリハビリでの治療がなされます。味覚の障害で保険適用の有効薬剤はないため、その原因が異なる場合には治療法も変わってくるでしょう。

例えば、亜鉛欠乏症が原因ならば亜鉛内服薬の治療が、その他にも鉄欠乏症やビタミン欠乏症の場合にはビタミン剤を内服します。

また、心因性の味覚の障害では抗うつ薬の使用なども認められることに。味覚・障害には漢方も有効であるため、加齢が原因の場合には八味地黄丸​​などが効果を示すといわれています。

参考:味覚障害の診断と治療|第119回日本耳鼻咽喉科学会総会教育セミナー

脳梗塞ではない場合にも味覚・障害は起こる…どのような原因?

脳梗塞でない場合にも味覚の障害はよく起こり得ます。

・糖尿病・慢性腎不全・内分泌機能の低下などの全身疾患

・食生活など偏った食事による栄養不足

・内服薬の副作用(関節リウマチ、高血圧、パーキンソン病、糖尿病、鎮痛・解熱薬、抗アレルギー楽、消化性潰瘍治療薬等の薬など)

・がんや放射線治療に伴うもの

・舌炎や風邪による口腔・喉の病気によるもの

・顔面神経麻痺などの味を伝える神経の障害によるもの

・鼻詰まりなどの嗅覚・障害によるもの

・高齢による味覚自体の減退

など、その要因は様々です。味覚の障害における専門医は少ないとされていますが、適切な検査を受けて原因を特定することが重要になります。サプリメント内服や漢方などでの治療、食事指導での栄養補助、リハビリといった原因に合わせた治療法を選択しましょう。

参考:味覚障害|東京銀座シンタニ歯科・口腔外科クリニック

まとめ

脳梗塞では、味覚・障害や嚥下・障害といった感覚障害が後遺症として起こる可能性は高いといえます。ただし、発症後の48時間以内の早期にリハビリを開始すれば完治することが期待できるでしょう。

脳梗塞の後遺症では味覚・障害と共に、運動障害を併発する場合が多いためリハビリも並行して行われます。病棟で行われるリハビリは最大約150日(高次脳機能障害なら約180日)と期間が決まっているため、早期に始めて継続することが大切です。

自費訪問・リハビリのネクストステップスでは、脳梗塞を始めとした脳血管障害における味覚・障害などの後遺症で質の高いリハビリ・プログラムを提供しております。退院後に、通所や訪問のリハビリでは時間が足りない、効果を感じられないという方はぜひお気軽にご相談ください。

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