NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 被殻出血の予後・症状・原因とは?改善のための治療法と予後の重要要素を徹底解説

被殻出血の予後・症状・原因とは?改善のための治療法と予後の重要要素を徹底解説

被殻出血の予後・症状・原因とは?改善のための治療法と予後の重要要素を徹底解説

被殻出血(ひかくしゅっけつ)は脳出血の60%~65%を占め、最も発症率が高いタイプです。被殻出血の予後は多くの場合、運動機能に障害が残り、特に出血が起きた反対側の半身に手足の麻痺が見られることが多いです。

脳出血は脳卒中の中でも特に死亡率が高いタイプであるため、被殻出血の予後がどうなるかは非常に気になるところですよね。今回は、脳出血の中でも被殻出血に焦点を当てて、その予後や症状、原因について詳しくお伝えします。

さらに、脳出血は再発のリスクも高いため、被殻出血の予後を良好にするための治療法やリハビリについても合わせてご紹介します。

被殻出血の予後は良好?脳出血で一番多い被殻出血の原因や症状

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脳出血の中でも頻度の高い被殻出血ですが、まずは「被殻」とはどの部分でどのような役割があるのか見ていきましょう。被殻出血の症状や原因もあわせてお伝えします。

被殻出血とは

被殻出血とは大脳の一部である被殻に出血が起きることで発症します。被殻は、大脳の奥深く、脳の中央付近に左右対称に存在し、運動機能に深く関わっていることがわかっています。

出血が被殻だけであれば症状は軽く気づかないケースもありますが、出血範囲が多く、出血量も多くなると様々な症状を発症し、主に運動機能に症状がでることが特徴です。

現在では出血する前の被殻出血の徴候をつかむことはできず、発症後に頭部CTやMRIなどの検査で判断されます。

被殻出血の原因

被殻出血の主な原因は高血圧です。長時間、高血圧の状態にあることでレンズ核線条体動脈と呼ばれる、被殻を通る血管が動脈硬化を起こすことで発症します。

レンズ核線条体動脈は中大脳動脈から出る0.1から0.3mm程度のとても細い血管です。レンズ核線条体動脈が動脈硬化を起こすと小さな動脈瘤が形成されます。その動脈瘤が破綻することで被殻出血になると言われています。

被殻出血の症状

被殻出血の主な症状に以下の3つが挙げられます。

<運動麻痺>

血腫が増大し内包を圧迫したり、血腫そのものが内包に及ぶと、出血した側と反対側の半身に運動麻痺が出現します。例えば、左の被殻出血では右手足の麻痺や右顔面の麻痺を伴います。

<失語>

脳の優位半球である左側で発症した場合は失語症を伴うこともあります。多くの場合は一過性の言語障害で済みますが、時に高度の言語障害が長期に渡ることもあります。

<意識障害>

血腫量が多い場合は意識障害を起こすこともあります。血腫の大きさは年齢や個人差が影響しますが、4cm~5cmを超えるようになると発症リスクは高まるでしょう。血腫があまりにも大きい場合は死亡のリスクも高まります。

被殻出血の予後を左右するものは?初期症状や出血量が大きく影響

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被殻出血は比較的軽い症状で済む場合もありますが初期症状や血種量などによっては危険な状態になることもあります。被殻出血の予後を左右するものは何があるのかみていきましょう。

血種量や意識レベルで予後は変わる

被殻出血は被殻内のごく小さな出血であれば、症状が出現しないこともあります。しかし、血腫量が多くなると、さまざまな症状が出現し、予後に大きな影響をあたえます。

また、意識障害を起こしている場合は出血が多く脳が浮腫を起こしている可能性が高いです。血腫量が多く、脳の組織を圧迫することで神経が損傷した場合、脳の神経を回復することができません。そのため、重度の意識障害の場合、後遺症を残してしまう可能性が高いといわれています。

年齢も予後に関係する

被殻出血の機能予後を予測するうえで年齢も大きく影響することが報告されています。高齢者の場合は血腫量の程度だけでなく、非麻痺側の運動機能や発症前の日常的動作(ADL)の評価も重要であることがわかっています。

そのため、被殻出血を起こした65歳以上の高齢者の予後を早期に予想するためには、血種量だけでなく非麻痺側の運動能力や発症前のADL能力を踏まえて行う必要があります。

参考:CiNii「被殻出血における血腫量は機能予後の予測因子となりうるか」

被殻出血の予後を良好にするためにできること|治療やリハビリ

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被殻出血の予後を良好にするために手術やリハビリを行うこともあります。またご自身で血圧管理を行い、再発を防止することも非常に重要です。

手術を検討する場合も

被殻出血の場合、血種量が31mL以上かつ血腫による圧迫が確認された場合は、血腫除去手術を行う場合があります。特に意識障害がある場合や命の危険がある場合に行います。

被殻出血の手術で最もスタンダードな方法は「開頭血腫除去」です。開頭し血腫の内部に入って血腫を吸引し取り除く方法です。

もう1つは「内視鏡下血腫除去術」があります。この手術は頭蓋骨に小さな孔を開けるだけで行えます。孔から血腫の内部に向かって内視鏡と吸引管を挿入し、血腫を取り除きます。

局所麻酔で行うので、全身状態の悪い方や高齢者にも向いている手術です。開頭手術に比べて手術時間も大幅に短縮できるので最近増えてきた術式です。

参考:日本神経医学会「脳出血」

血圧管理が重要

被殻出血を発症する人のほとんどは高血圧の持病を持っています。血圧が高い状態だと出血が止まらないので、初期治療として血圧降下作用のある点滴を行い、安定してきたら内服薬に切り替えます。

また高血圧が被殻出血の最大の危険因子なので、高血圧をそのままにしておくと再発のリスクも高まります。被殻出血の治療後も血圧のチェックやコントロールを行い、運動療法や食事療法を取り入れることも大切です。

後遺症改善にはリハビリを

被殻出血の予後を良好にするためにはリハビリがとても重要です。発症時に意識障害がある場合や高度の麻痺がある場合は後遺症が残る可能性が高いです。

しかし、発症後6カ月までに集中してリハビリを行うことで回復する見込みがあります。特に、急性期の早い段階で適切なリハビリを受けることがとても重要です。

出血がとまり全身状態が落ち着ついてきたら、リハビリテーションを集中して行える病院や施設に転院することもおすすめです。

まとめ|被殻出血の予後

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被殻出血は脳出血の中でも最も多い疾患です。被殻出血の予後は出血が少ない場合は症状が出現しない場合もあり比較的軽い症状で済むこともあります。

しかし、血種量が多く、脳を圧迫する場合は片麻痺などの運動障害を引き起こします。さらに出血部位や出血量によっては失語症や意識障害を起こす可能性もあります。

被殻出血の予後は、血種量や年齢によっても異なりますが、早期に発見し適切な治療を受けることで回復する見込みも高くなります。

また、被殻出血の予後を良好にするためには危険因子である高血圧の改善がとても大切です。薬での治療の他にも食事療法や運動療法も行いましょう。

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