NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 閃輝暗点から脳梗塞が起こる確率は低い?危険な症状と早期診断・治療の重要性

閃輝暗点から脳梗塞が起こる確率は低い?危険な症状と早期診断・治療の重要性

閃輝暗点から脳梗塞が起こる確率は低い?危険な症状と早期診断・治療の重要性

「閃輝暗点と脳梗塞は関係がある?」「閃輝暗点から脳梗塞が起こる確率は高い…?」と、不安になる方もいるでしょう。

公的な統計は取られていませんが、閃輝暗点後(せんきあんてん)に脳梗塞を発症したケースは報告されています。ただし、過度に恐れる必要はありません。早期診断を受けることで、脳梗塞の前兆であるのかを見極められる可能性があります。

また、脳梗塞のリスクが高い方の特徴や危険な症状を知ることも重要です。この記事では、閃輝暗点から脳梗塞が起こる確率や危険な症状、予防方法まで解説します。しっかりと理解して、もしものときに適切な対応を取れるようにしておきましょう。

【閃輝暗点】脳梗塞が起こる確率は低いが発症リスクは高いかも!?

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閃輝暗点から脳梗塞が発症する確率はあるのでしょうか?

公的なデータは取られていませんが、これまでの研究から閃輝暗点後に脳梗塞が起こったケースが報告されているのは事実です。その確率はそれほど高くないとしても、脳梗塞が発症するリスクはあるため、早めの受診が推奨されています。

閃輝暗点は片頭痛の前兆

閃輝暗点は、突然視界にキラキラした光やギザギザした稲妻のような光が現れ、次第に目の前いっぱいに広がっていく症状を指します。この症状は10分〜20分程度で回復し、その後片頭痛が起こることが多いです。

閃輝暗点が起こるメカニズムは解明されておらず、視界に異常が生じることで、目の病気を疑う方は少なくありません。しかし実際には、脳血管が収縮し、一時的に血の流れが変化して起こると考えられています。片頭痛の前兆となる理由は、収縮した血管が拡張することで、血管周りの神経が刺激がされるからといわれています。

閃輝暗点の症状がでたら、落ち着くまで静かな場所で安静に過ごしましょう。根本的な治療法は確立されていないため、ストレスや喫煙など、原因になりそうなことは避けることをおすすめします。

発症リスクが高い人の特徴

閃輝暗点から脳梗塞が起こる確率は低いとされています。しかし、これまでに脳梗塞の前兆として閃輝暗点が起こった方がいるのも事実です。特に閃輝暗点からの片頭痛があり、喫煙・経口避妊薬を服用している方などは、脳梗塞発症のリスクが高いといわれています。

また、閃輝暗点のある片頭痛をもつ場合、若い方でも脳梗塞発症確率が高く、そのリスクは約2倍以上です。閃輝暗点からの片頭痛で、普段と違う様子や体調の悪化などがあれば、早めに医療機関を受診しましょう。

参考:日本脳卒中学会「脳卒中治療ガイドライン2021[改訂2023]」

受診先は脳神経外科・脳神経内科

閃輝暗点は視界がおかしくなるため、目の病気を疑う方は少なくありません。しかし、閃輝暗点は脳が原因で起こる症状です。病院を受診する際は眼科ではなく、脳神経外科または脳神経内科を受診しましょう。

ただし、眼科を受診した場合でも検査は可能です。網膜に異常がないかを確認し、必要に応じて脳神経外科または脳神経内科を紹介してもらえます。片頭痛で通院している病院がある場合は、まずはかかりつけ医に相談するのがおすすめです。

頭痛のない閃輝暗点は脳梗塞の確率が高い?セルフチェックで原因を探る

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片頭痛の前兆とされる閃輝暗点ですが、片頭痛が起きないケースもあります。この場合の閃輝暗点は脳梗塞の確率が高いといわれているため、注意が必要です。特に、頻発する閃輝暗点、麻痺やしびれの症状もある場合は早めに検査・診断を受けましょう。

繰り返す閃輝暗点は要注意

片頭痛が起こらない閃輝暗点は治療の必要がない場合もありますが、脳梗塞を含めた脳疾患の可能性があります。特に、頭痛がない閃輝暗点が繰り返し起こる場合は早めの受診・検査がおすすめです。

脳梗塞は早期診断・治療ができると、後遺症のリスクが軽減し、予後がよくなる可能性が高まります。「脳梗塞かも…」と、極端に恐れる必要はありませんが、不安を解消するためにも医療機関の受診がおすすめです。

麻痺や痺れが併発したら脳梗塞かも

手足の麻痺やしびれは、脳梗塞の初期症状として現れる可能性のある症状です。そのため、閃輝暗点後に片頭痛にくわえて手足の麻痺やしびれが現れたら、早めに医療機関を受診しましょう。また、頭痛がなく手足の麻痺やしびれのみが現れた場合にも注意が必要です。

症状の持続時間が長い・極端に短い・発症の頻度が増えたなど、普段と違うと感じることがあれば医療機関を受診し、適切な検査・診断を受けましょう。

原因を見分けるセルフチェック方法

片頭痛の前兆として起こる閃輝暗点ですが、なかには目の異常が原因で起こっているケースがあります。閃輝暗点発生中に、以下の方法で確認してみましょう。

  • 左右の目をそれぞれ隠して視覚異常を確認
  • 左右の視覚異常が同じ形状、動き閃輝暗点の可能性が高い
  • 左右どちらかの目にしか異常がない目の異変の可能性が高い

セルフチェックができると受診先を選択しやすくなるため、落ち着ける場所で休みながらチェックすることをおすすめします。

閃輝暗点から脳梗塞が起こる確率はある!予防方法と治療の流れ

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閃輝暗点から脳梗塞が起こる確率はそれほど高くありませんが、脳梗塞が起こったケースがあるのも事実です。では、予防のためにできることはあるのでしょうか?

ここでは、閃輝暗点と脳梗塞の予防方法と、脳梗塞が見つかった場合の治療の流れを解説します。

高血圧の予防と食生活の見直し

脳梗塞は、高血圧が原因で起こることが多いといわれています。そのため塩分や糖質、アルコールの過剰摂取などに注意し、血圧を維持することが大切です。また、以下の食べ物は閃輝暗点を誘引しやすいといわれています。

  • チョコレート
  • ピーナッツ
  • アルコール
  • コーヒー
  • ワイン

上記の食べ物に注意して食生活を見直すことで、閃輝暗点と高血圧の予防につながります。

CTやMRIのある医療機関へ

閃輝暗点で医療機関を受診する際は、脳梗塞の前兆なのかを確かめるために、CTやMRIのある医療機関を受診しましょう。

  • 頭部CT:脳内の出血の有無を確認する
  • 頭部MRI:急性期の脳梗塞があるかの精密検査を行う

脳梗塞の前兆を見逃すと症状が悪化し、重い後遺症につながる可能性があるため、早期の検査・診断が重要です。MRI検査の場合、医療機関によって結果が出るまでに数日かかるケースがあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

治療後は機能回復のリハビリが重要

検査で脳梗塞が見つかった場合、以下の3つの治療が行われます。

  • 血栓溶解療法(発症後4時間30分以内)
  • 血管内治療
  • 内服治療

脳梗塞発症後4時間30分以内に適切な治療を行うことで、ダメージを最小限に抑えられ、後遺症のリスク軽減に期待できます。

治療後に後遺症が現れた場合は、早期のリハビリ開始が重要です。失われた機能が改善しやすくなり、退院後の生活の質の向上にもつながります。

リハビリを行う際は、適切な方法で実施するために、リハビリの療法士を頼るのもおすすめです。一人で行うよりも効率的でよりよいリハビリを実施できるでしょう。

まとめ|閃輝暗点から脳梗塞を発症…早期治療とリハビリで機能回復!

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閃輝暗点(せんきあんてん)」という言葉を聞いたことがありますか?これは、目の前にキラキラ光るような模様が見えたり、視界の一部が見えにくくなったりする現象です。片頭痛の前ぶれとしてよく知られている症状ですが、ときどきこのあとに脳梗塞という重い病気が起きることもあります。

ただし、閃輝暗点から脳梗塞が起きる確率は高くありません。多くの場合は心配ないとされています。でも、実際に閃輝暗点のあとに脳梗塞が起きたという例もあるため、油断はできません。

とくに注意が必要なのは、頻繁に閃輝暗点が起きる場合や、いつもと違って片頭痛(頭の片側がズキズキする痛み)が出ない場合です。これは、ただの片頭痛ではなく、脳の血管に異常が起きているサインかもしれません。

さらに、もし手足がしびれたり、力が入りにくくなったりするような症状が一緒に出た場合は、脳梗塞の初期症状の可能性があるため、すぐに病院へ行く必要があります。

こうした症状が出たときは、できるだけ早くCTやMRIなどの検査を受けられる「脳神経外科」や「脳神経内科」のある病院を受診しましょう。

脳梗塞と診断された場合は、できるだけ早く適切な治療を受けることが大切です。そして、後遺症が残ってしまった場合も、早くリハビリを始めることで、少しずつ体の機能を取り戻せる可能性があります。

早期の治療とリハビリは、後遺症のリスクを減らし、元の生活に近づくための大きな助けになります。

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