NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 【脳卒中後の対策】麻痺と痺れの違いを知って日常生活の自立度を高めよう!

【脳卒中後の対策】麻痺と痺れの違いを知って日常生活の自立度を高めよう!

【脳卒中後の対策】麻痺と痺れの違いを知って日常生活の自立度を高めよう!

脳卒中の後遺症として、多くの人にあらわれる麻痺や痺れ。両者の違いがよくわからず、適切な対応がとれないと感じる人は少なくありません。

麻痺と痺れは異なる症状であり、対処方法も異なります。

今回は、麻痺と痺れの違いを解説し、リハビリの有効性や日常生活での工夫についてお伝えします。症状の違いを知り、適切な対応をとることで、安全で自立度の高い生活を送ることができます。

麻痺と痺れの違いは何?原因や完治するのかどうかを解説

画像

脳卒中により、運動や感覚を担当する脳の部位がダメージを受けると、麻痺や痺れといった症状があらわれることがあります。まずは、麻痺と痺れの違いや回復の経過について整理します。

麻痺とは「運動機能の低下」

麻痺は、手足の力が入らない・うまく動かせない状態を指します。具体的には、ペンや箸が持てない、うまく歩けない、片側の手足が思うように動かせない、などです。

体の動きに関する脳の部位が損傷することにより、左右どちらかの手足に麻痺があらわれることが特徴です。

痺れとは「異常な知覚」

痺れは、ピリピリする、熱さや痛みを感じにくい、感覚に敏感になるなど、皮膚感覚に異常が生じることです。

麻痺と同様、脳卒中によって手足の感覚を感じ取る部分が損傷されることで発生し、体の左右どちらかに出現することが多いです。

麻痺と痺れの回復過程

脳卒中による麻痺や痺れなどの症状は、一般的に発症から6ヶ月、特に最初の2〜3ヶ月に最も改善がみられます。

脳卒中が軽度の場合、症状は改善することが多いですが、重度では後遺症として残る可能性も。

6ヶ月以降もリハビリやマッサージを継続することで、緩やかな回復が期待できるため、適切なケアの継続が重要です。

麻痺と痺れの違いは治療方法にもあるのか|診断やリハビリ方法とは

画像

診断や治療については、麻痺と痺れの違いはほとんどありません。診断から治療の一般的な流れやリハビリ方法について、詳しくみていきましょう。

麻痺と痺れの診断方法

脳卒中が疑われる場合、MRIやCTなどの画像検査で病気を特定します。

脳梗塞ではMRIが、脳出血ではCTが有効です。いずれも、造影剤を使用しながら検査することで脳の血流を確認することができ、より正確な診断が可能になります。

麻痺と痺れの治療方法

発症直後は、脳卒中の治療が優先されます。脳梗塞では血栓を溶かす治療を、脳出血では血圧管理や外科的治療が行われます。

状態が落ち着いたら、リハビリや薬物療法を中心に、後遺症に対する治療を開始します。特に痺れが強く痛みを伴う場合には、鎮痛薬や鎮静薬が使用されることがあります。

麻痺と痺れにはリハビリは効果がある?

麻痺と痺れの改善や進行予防には、リハビリが有効です。

リハビリで筋肉を動かしたりほぐしたりすることで、筋肉の緊張を緩めたり血流を促進することができます。また、痺れに伴う痛みを和らげることで、精神的な苦痛を軽減する効果も。

麻痺や痺れは長い時間をかけて緩やかに改善することがあるため、継続が大切です。

参考:国立循環器病研究センター「脳卒中」

参考:慶應義塾大学病院KOMPAS「脳卒中のリハビリテーション」

より自立度の高い生活のために…麻痺と痺れの違いによる工夫を知ろう

画像

麻痺や痺れがあると、日常生活で様々な二次障害が起こりやすくなります。麻痺と痺れの違いによる、安全に生活するための工夫を紹介します。

麻痺にはポジショニングが有効

麻痺により体の感覚が鈍ると、無意識に姿勢が崩れてしまうことがあります。

体の傾きを防いだり、手足を正しい位置に保てるよう、クッションやタオルを用いてポジショニングを行いましょう。

座るときは、麻痺側をクッションで支えて姿勢を保ちます。寝るときは、できるだけ体とマットレスの間に隙間ができないようクッションを差し込み、体への圧迫を分散させましょう。

適切な姿勢を保つことで、関節の固まりや床ずれ、痛みの軽減につながります。

痺れには感覚情報を入れるのが鍵

患部を温めたり冷やしたりすることで、痺れや痛みが和らぐことがあります。マッサージも有効です。

外部からの刺激は、血流促進、筋肉の緊張緩和、炎症を抑えるなどの効果をもたらし、症状を和らげることが期待できます。

皮膚感覚の低下を伴う場合、温めたり冷やしたりすることで、やけどや低温やけどのリスクが高まります。安全に配慮して行いましょう。

症状がある部位を危険から守る工夫

麻痺がある場合、体のバランスを崩しやすく転倒リスクが高まります。家の中の障害物は片付け、転倒予防対策を行いましょう。いすやベッドの高さは、座った姿勢が安定するよう、床に足の裏がつく高さにします。

痺れがある場合、熱いものの取り扱いには細心の注意を払いましょう。入浴時は、症状がない方の手で湯の温度を確かめる習慣を身につけることも大切です。

まとめ|麻痺と痺れの違いと適切なアプローチを知り生活満足度を上げよう

画像

脳卒中の後に起こる「麻痺(まひ)」と「痺れ(しびれ)」は、どちらも体に大きな影響を与えますが、実はそれぞれ意味や対処のしかたが違います。その違いを知ることは、正しいリハビリやケアにつなげる大切な一歩です。

麻痺とは、脳のダメージによって手や足がうまく動かなくなってしまう状態で、力が入らなかったり、思い通りに動かせなかったりします。この状態は、転んだり、ずっと同じ姿勢でいることで「床ずれ」になるリスクもあるので注意が必要です。

一方、痺れは、ビリビリとした感覚や、逆に感覚が鈍くなるような状態です。物を触ったときに感じにくくなったり、じっとしていても不快な感じが続いたり、小さなケガややけどに気づきにくくなることもあるため、日ごろの観察とケアが大切です。

こうした症状を改善したり、悪化を防いだりするために、リハビリはとても大切です。一人ひとりの症状や目標に合わせて内容を工夫すれば、より高い効果が期待できます。

最近では、病院のリハビリだけでなく、自分で選べる「自費リハビリ」という選択肢もあります。これは保険が使えないかわりに、自分の希望に合った内容を受けられる自由なリハビリで、手厚いサポートを受けたい人にはおすすめです。

どんな症状であっても、自分に合ったケアやリハビリを続けることが、少しずつ自分らしい生活を取り戻すことにつながります。家族や先生と相談しながら、前向きに取り組んでいきましょう。

  • facebookでシェア
  • Xでシェア
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ご相談・お問い合わせ

初めてでも大丈夫です。
改善の一歩は無料体験から始まります。

お電話はこちらから

03-6869-0323

[受付時間]9:00~18:00(土日祝を除く)

×

体験プログラム 0

改善の一歩は無料体験から始まります

×

受付中

あなたの症状、お悩みをお聞かせください

[受付時間]平日9:00~18:00