移乗(いじょう)
移乗(いじょう)とは、ベッドから車椅子、車椅子から便座など、ある場所から別の場所へ乗り移る動作のことです。リハビリにおいては、単なる移動手段ではなく、本人の残っている能力を最大限に活かし、介助者の負担を減らす「技術」として重視されます。
- ベッド ⇔ 車椅子: 起床・就寝時や、リビングへの移動時。
- 車椅子 ⇔ 便座: トイレ動作の自立に不可欠なステップ。
- 車椅子 ⇔ 自動車: 外出や通院に欠かせない動作。
「よっこいしょ」と持ち上げていませんか?
ご家庭で最も介助者の負担が大きいのが、この「移乗」です。「重くて腰が痛い」「いつか落としてしまうのではないか」という不安を抱えながら、力任せに持ち上げているケースが少なくありません。 実は、正しい移乗介助のコツは「持ち上げないこと」にあります。本人の足の支持力や、お辞儀をする「重心移動」をうまく利用すれば、驚くほど軽い力で安全に乗り移ることができるようになります。
プロが教える「安全・楽ちん」な移乗のポイント
ネクストステップスでは、ご本人へのリハビリだけでなく、ご家族への「介助指導」をセットで行っています。
- 「環境」を整えるのが先決: ベッドと車椅子の角度を30度にする、車椅子のブレーキを必ずかける、といった「準備」だけで、転倒リスクは半分以下になります。
- 「お辞儀」の力を利用する: 立ち上がる際、頭をしっかり前に出してもらう(お辞儀をする)ことで、お尻が浮きやすくなります。この「物理の原理」を活かした介助法をレクチャーします。
- 福祉用具の賢い選択: 滑りやすいボード(移乗ボード)や、掴みやすい手すりの設置など、道具を味方につけることで「介助なし」での移乗が可能になるケースも多々あります。
「いつまでこの介助を続けられるだろう…」という不安を、「これなら楽にできる!」という自信に変える。それが私たちの訪問リハビリの役割です。




