NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 立位保持を上達させるリハビリのポイント!足腰を強く自立した生活を送る

立位保持を上達させるリハビリのポイント!足腰を強く自立した生活を送る

立位保持を上達させるリハビリのポイント!足腰を強く自立した生活を送る

「高齢になって立っているのが大変になった」「安定して立つためにはどんな運動をすればいいの?」立位保持が不安定になり、リハビリの必要性を感じる方は少なくありません。

加齢や病気、怪我によって筋力が低下したり、バランスが不安定になって立位姿勢を維持するのが困難になったりすることがあります。立位が不安定になると、歩行能力にも影響を与えるため、転倒による怪我や将来的に寝たきりになる危険性が高まるのです。

立位保持を安定させるためには、下肢の筋力トレーニングやバランストレーニング、難易度を調整した立位練習を取り入れるとよいでしょう。本記事では、リハビリのポイントと注意点を具体的に解説します。

立位保持のリハビリ目的は?安定した動作が生活の質を高める

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立位保持のリハビリを行うと、動作が安定して日常生活が楽になります。足腰が弱い状態では将来的に介護が必要になったり寝たきりになったりなど、家族への負担が高くなる恐れもあるため、早い時期から予防することが大切です。まずは、立位保持の重要性について理解しましょう。

日常生活動作が安全に行える

日常生活動作を安全に行うためには、安定した立位保持が重要です。立っていることが不安定だと日常のさまざまな場面に支障をきたします。

  • トイレ動作
  • 家事動作(調理場面や洗濯物)
  • 入浴動作
  • 着替え

立位保持の不安定性は日常生活動作に直結し、生活の質を低くする恐れがあるため注意が必要です。

筋力強化で将来的な寝たきりを防ぐ

立位保持をリハビリは下肢の筋力強化につながるため、将来的な寝たきりを予防できる可能性が高いでしょう。筋力が弱い状態だと動くことが困難になるため、外出機会が減り、引きこもり傾向になる恐れがあります。

引きこもり傾向になると、どんどん筋力が低下していくため、できるだけ早い段階で立位保持のリハビリに取り組むことが重要です。それが身体機能を向上させ、買い物や散歩など、外出機会を維持することにもつながります。

参考:厚生労働省「第2章高齢者と健康」

安定した立位が歩行能力に重要

スムーズに歩くためには、立位姿勢の安定が大切です。歩行は立位保持よりも難易度が高い動作で、十分な下肢の筋力や体幹のバランスが必要になります。

「歩くのが不安定で転びやすくなった」という人は、まず安定した立位保持を目標にしたリハビリを行いましょう。

立位保持を改善する3つのリハビリ!自分に合う運動を選択しよう

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立位保持が大変になったという方は、上手く立てない原因に対するリハビリが必要です。上手く立てない方には、「持久力が不足している」「筋力が弱い」「バランスが悪い」など、さまざまな原因があります。立位保持の練習が大切なのはもちろん、自分に足りない部分を補うリハビリも欠かせません。

立位保持練習で耐久性を向上

「長い時間立っているのが大変」という方は、立位姿勢を長時間保つリハビリを行いましょう。しかし、立っているだけでは効果が薄いため、作業を行いながら立位時間を延長するのがおすすめです。

<立位保持練習の例>

  • 立位でパズルなど認知訓練を行う
  • 洗濯物を干す
  • 調理訓練を行う

立位保持だけでなく、さまざまな作業活動も同時に行うことで、効率よく身体機能向上を目指せます。

起立練習で下肢の筋力強化

「足の力が弱くなって立つのが大変」という方は、起立練習を行って下肢の筋力強化を行いましょう。筋力強化には関節の運動が欠かせないため、起立練習のように関節を曲げたり伸ばしたりする運動が必要です。

立位保持だけでは大きな筋力向上は期待できません。強い足腰を作るためには、起立練習の併用がおすすめです。

バランス練習で安定感を高める

立位保持にはバランス能力が必要不可欠です。私たちは立っているだけでも重心が前後左右に動くため、制御する力が大切になります。「バランス練習ってどんな運動すればいいの?」という方に向けて、いくつかの方法を紹介します。

<バランス能力向上の運動>

  • 立位や座位で左右に大きく手を伸ばす(リーチする)運動
  • 四つ這いで手足を伸ばす運動
  • 立位や座位で風船バレー

上記の運動はリハビリ現場でも多く使われる方法で、高齢者も簡単に行える運動です。まずは座位姿勢でバランスを鍛え、徐々に立位での運動に移行しましょう。

立位保持練習をリハビリで行う際の注意点!高齢者は体調に注意

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立位保持を上達させるリハビリを行う時は、体調や安全面に配慮しましょう。立った状態でのリハビリは、関節や心肺機能に負担がかかるため、高齢者は注意が必要です。ここでは、特に注意すべき点を具体的に解説します。

体調に注意して安全に行う

高齢者が立位保持のリハビリを行う際は、体調に注意して行いましょう。立ち上がると心肺機能に負担がかかるため以下の症状に注意してください。

<立位保持練習時の注意点>

  • 起立性低血圧(立ちくらみ)
  • 動悸や息切れ
  • 胸痛や冷や汗

持病がある方は、運動の負荷量や注意点の指示をかかりつけの医師に相談すると安心です。体調に注意して安全なリハビリを行いましょう。

参考:健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」

関節の痛みがあればリハビリ方法を変える

立位保持練習で関節に痛みが生じる場合はリハビリ方法を変更しましょう。立位姿勢は下肢の関節に負担がかかるため、変形性関節症がある方は注意が必要です。

関節に痛みがある方は、体重の負荷がかからないリハビリ方法で下肢の筋力強化に取り組みましょう。

自分に合った難易度の運動を行う

リハビリでは、自分にあった難易度の運動を行いましょう。自分の身体機能以上の負荷が加わると、体調不良や関節痛を引き起こす原因になります。

「立位姿勢を安定させたいけど自分に合う運動がわからない」という方は、リハビリの専門家のもとで運動指導を受けると安心です。自己判断で運動を続けると怪我をする恐れもあるので注意しましょう。

まとめ|立位保持練習をリハビリで行い安全な生活を送る

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「足腰が弱くなって、立っているのがつらい」「立つだけでも疲れてしまう」と感じている人は、立つ力を高めるリハビリが必要です。毎日の生活の中では、立ったり歩いたりするだけでなく、服を着替えたりトイレに行ったりする動作もあります。これらを安全に、無理なく行うためには、安定して立つ力がとても大切になります。

立つときに安定した姿勢を保つためには、足や腰の筋肉の力、長く立っていても疲れない体力、そしてバランス感覚が必要です。立つのが難しいと感じる理由は、人それぞれ異なります。例えば、足の筋肉が弱い人もいれば、バランス感覚がうまく働かない人もいます。そのため、自分に合った運動やトレーニングを選ぶことが大切です。苦手な部分を少しずつ強化していくことで、徐々に安定して立てるようになります。

また、高齢者がリハビリを行うときには、特に注意することがあります。体調が悪いときや、膝や腰などの関節が痛いときには、無理をせずに休みましょう。高血圧や心臓病など、持病がある方は運動を始める前に、必ず主治医に相談してください。自分ひとりで運動の種類や量を決めるのが難しいときは、専門家(理学療法士やトレーナー)の意見を聞くと安心です。

リハビリで安定した立つ力を身につけることができれば、自分のことが自分でできるようになり、より自立した毎日を送ることができます。生活の質も高まり、明るく健康な人生につながっていきます。

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