NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 脳卒中治るの?回復のプロセスとリハビリや再発予防のポイントを徹底解説

脳卒中治るの?回復のプロセスとリハビリや再発予防のポイントを徹底解説

脳卒中治るの?回復のプロセスとリハビリや再発予防のポイントを徹底解説

自分や家族が脳卒中になった場合、どこまで回復するのか?今後の生活はどうなるのか?といった不安を抱える人は多いでしょう。

適切な治療や再発予防により、脳卒中は回復させることが可能です。

今回は「脳卒中治るの?」といった疑問を解消するために必要な病気の基礎知識と脳卒中を再発させない方法や効果的なリハビリ方法について解説します。

適切な対応により、元の生活に戻れる可能性を高めることが期待できます。

【脳卒中治る?】症状や治療と回復の可能性は?

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脳卒中は発症後の適切な治療により回復が期待できます。「脳卒中治るの?」という疑問を解決するために、まずは病態や治療について確認します。

脳卒中は3種類!原因や症状は?

脳卒中は、脳の血管が詰まったり破れたりすることで急激に発症する病気で、脳梗塞・脳出血・くも膜下出血に分類されます。

主な原因は高血圧で、糖尿病や高脂血症、肥満なども危険因子となります。これらは動脈硬化の進行を促進するため、脳卒中を引き起こす原因となるのです。

脳梗塞や脳出血は、片麻痺・しびれ・呂律が回らない、言葉が出にくい、視野が欠けたり見えづらくなる、ふらつきなどが症状としてあらわれます。くも膜下出血は、突然、これまで経験したことがないほどの強い頭痛により発症し、嘔気や嘔吐、意識消失を伴うこともあります。

早期治療開始が回復のポイント

脳卒中は発症後、早急に治療を開始することが重要です。

治療開始が早いほど治療効果は高く、後遺症の軽症化やの回復効果も高まります。

脳梗塞の治療は、発症後4.5時間以内に行う血栓溶解療法(t-PA)が有効です。脳出血は血圧を下げる治療や出血の程度によっては手術を行う場合も。くも膜下出血は、出血の主な原因である脳動脈瘤の再破裂を防ぐための手術が行われます。

回復過程別アプローチとおおよその治療期間

脳卒中に対する治療は、発症後の回復過程に応じて行われます。

  • 発症から2〜3週間の急性期には、梗塞や出血に対する治療が行われ、状態をみながらベッド上でのリハビリを開始します。この時期のリハビリは、筋力低下予防や症状の評価が中心です。
  • 発症から3〜6ヶ月の回復期は、後遺症に対して集中的にリハビリが行われます。身体機能の向上や日常生活・社会生活への復帰を目指します。
  • 発症から6ヶ月以降の生活期は、自宅や地域に戻ってからも患者の状態に応じたリハビリが継続されます。

一般的に発症から6ヶ月、特に最初の2〜3ヶ月に最も改善がみられますが、6ヶ月以降でも回復が見込めるため、リハビリの継続が大切です。

参考:国立保健医療科学院「脳血管障害・脳卒中|e-ヘルスネット(厚生労働省)」

脳卒中後に必要なこと|回復事例と再発予防の必要性とは

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脳卒中による後遺症は、程度にもよりますが日常生活に何らかの影響を与えます。後遺症があっても日常生活に適応することはできるのでしょうか。回復事例をご紹介するとともに脳卒中後に必要な再発予防についてお伝えします。

脳卒中後遺症の日常生活への影響

運動麻痺など身体症状は活動の制限、認知機能の障害は記憶・注意力・判断力などの低下により日常生活の自立が困難になるなど、後遺症によって影響は異なってきます。

活動の制限や何らかの介助が必要な状態になると、外出する機会が減って孤立したり、生きがいや自尊心が低下し、うつ状態になる場合もあります。

麻痺があっても自立できる!生活期リハビリの回復事例

後遺症を抱えながらも日常生活の自立を可能にした事例をご紹介しましょう。

杖歩行で見守りが必要、家事の意欲も乏しい状態だった脳梗塞後の右片麻痺がある80代女性訪問リハビリを開始し、機能改善と生活場面への導入を重点的に訓練した結果、1人で買い物や調理ができるようになったという事例があります。

この事例から障害が残っていても自立は可能であり、脳卒中から回復する可能性があることがわかります。

参考:板橋区リハビリテーションネットワーク「訪問部会-板橋区リハビリテーションネットワーク」

再発予防で症状の悪化を防ぐことが大切

脳卒中は再発を起こしやすい病気であり、再発を起こすたびに症状が悪化していく傾向があります。

「脳卒中から回復する」状態にするためには再発に注意し、症状の悪化を防ぐことが大切です。適切な再発予防策をとることを心がけましょう。

脳卒中は治る?再発予防や効果的なリハビリのポイントを解説

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脳卒中の後遺症は、リハビリや再発予防を行うことにより回復が期待できます。ここでは、具体的な再発予防法や効果的なリハビリ方法、家族の関わり方について解説し、脳梗塞が治るためのヒントをお伝えします。

生活習慣改善で再発予防を

脳卒中の症状や後遺症を悪化させないため、よい生活習慣を身につけ、再発予防に努めましょう。

具体的には、減塩やバランスのよい食事、運動習慣、禁煙や適度な飲酒などです。特にたばこは動脈硬化や血栓を形成するリスクを高めるため、喫煙している人はすぐに禁煙を始めましょう。

後遺症改善に向けたリハビリのポイント

脳卒中に対するリハビリは、発症後早期から開始すること、退院後も継続すること、患者に応じたリハビリ計画のもとで実施することなどが大切です。

入院中は集中的にリハビリを受けることができますが、退院後はリハビリの頻度が減ってしまうため、積極的に自主トレを取り入れることも必要です。

訪問リハビリやオンラインリハビリなら、患者の状態に応じた最適なリハビリプランや自主トレメニューの提供が可能です。自分に合ったリハビリ方法を知り実践したいと考える人は、検討してみるとよいでしょう。

家族のサポートと心理ケアが欠かせない理由

生活習慣の改善やリハビリの継続には、家族のサポートが欠かせません。

後遺症がある場合、活動や日常生活に制限が生じている場合が多く、患者1人で安全に行うことは困難な場合が多いからです。また、当たり前にできていたことができなくなってしまったもどかしさや自信の喪失は、患者にとって大きなストレスです。

家族には、傷ついた患者の心を支え、寄り添う姿勢を持つことが求められます。医師や専門家による相談やアドバイスを受けながら、二人三脚で回復を目指しましょう。

まとめ|脳卒中治る?早期治療と後遺症への適切なサポートで改善できる!

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脳卒中は、脳の血管がつまったり、やぶれたりすることで起こる病気です。突然、手足が動かなくなったり、言葉が出なくなったりすることがあります。

でも、早い段階で正しい治療を受けて、リハビリをしっかり続けることで、少しずつ回復することが期待できます

また、症状の出方や重さは人によってちがいます。まったく後遺症が残らずに元の生活に戻れる人もいれば、手足の動かしにくさなどの障害が残ってしまう人もいます。それでも、自分に合ったサポートを受けて生活がしやすくなれば、「脳卒中は治る」と考えることもできます

大切なのは、あきらめずにリハビリを続けること、そして食事・運動・睡眠など健康的な生活を心がけることです。そうすることで、元の生活に近いかたちで過ごせるようになる可能性が高くなります

脳卒中になったあとも、希望をもって前向きに取り組むことが大切です。

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