 
                
                股関節骨折の術後リハビリ|70代男性がゴルフを楽しめるまで回復した話
2025.10.31
 
                        「趣味のゴルフができなくなるのでは…」 「リハビリを続ける自信がない」
股関節骨折の手術を終えた70代の男性は、大きな不安を抱えていました。
歩くときのふらつき。それ以上に、大好きなゴルフができなくなってしまったことが辛い。術後のリハビリは始まったものの、モチベーションを保つのは簡単ではありませんでした。
でも、自費訪問リハビリを始めて、変わりました。
歩行練習だけでなく、ゴルフに必要な体の動かし方まで指導してもらえる。「またゴルフを楽しみたい」という前向きな目標に向けてリハビリに取り組みました。
そして、インナーマッスルの強化や骨軸・体軸の修正などの訓練を通して、ゴルフに必要なバランス能力と体の軸を作ることに成功しました。
この記事では、股関節骨折とは何か、術後のリハビリの重要性、そして実際にリハビリでゴルフを楽しめるまで回復した事例を紹介します。
股関節骨折って何?高齢者に多い骨折

股関節骨折は、太ももの付け根にある大腿骨の骨頭や頸部の骨折です。
骨粗しょう症や高齢者の場合、軽い転倒でも起きてしまうことがよくあります。「ちょっとつまずいただけ」「軽く転んだだけ」でも、骨折してしまうんです。
なぜ高齢者は軽い転倒でも骨折するのか
高齢になると、骨粗しょう症で骨がもろくなります。若い人なら何でもない転倒でも、高齢者の場合は骨が折れてしまうことがあります。
特に股関節は、体重を支える重要な部分。ここが骨折すると、歩けなくなったり、立てなくなったりします。
早期リハビリが大切な理由
骨折後は長時間安静に過ごすと寝たきりなどのリスクが高くなるため、早期リハビリを開始することが望ましいとされています。
「骨折したんだから、安静にしていた方がいいんじゃないか」
そう思う方も多いですが、実はその逆。長時間安静にしていると、筋力がどんどん落ちて、寝たきりになってしまうリスクが高まるんです。
股関節骨折の手術とリハビリの流れ

軽い股関節骨折なら手術で修復をしますが、重度の場合は人工股関節を置換するなどの処置が必要なこともあります。
術後1〜2日でリハビリ開始
どちらにせよ術後は、早急に歩行ができるようにするため、通常1〜2日でリハビリが開始されます。
手術の翌日や翌々日には、もうリハビリが始まるんです。「こんなに早く動いて大丈夫?」と思うかもしれませんが、これが寝たきりを防ぐために必要なんです。
2〜4週間後には退院、その後も通院リハビリ
2〜4週間後には退院できることが多いですが、その後も2〜3ヶ月間はリハビリ通院が必要です。
退院したからといって、リハビリが終わるわけではありません。退院後も継続的にリハビリを続けることが、回復のカギになります。
術後の後遺症|痛みやふらつきで悩む人も多い

しかし、関節の痛みや歩行時のふらつきなどの後遺症で悩む人も少なくありません。
股関節付近の筋力の低下によって関節が自由に動かなかったり、患部をかばうためバランス能力も悪くなったりするからです。
よくある後遺症
- 関節の痛み
- 歩行時のふらつき
- 関節が自由に動かない
- バランス能力の低下
手術は成功しても、これらの後遺症が残ることがあります。そして、これらの後遺症が日常生活に大きな影響を与えるんです。
「またゴルフを楽しみたい」自費訪問リハビリを始めた理由

股関節骨折をした70代の彼も、歩くときのふらつきに悩んでいました。
また、それ以上に、大好きなゴルフができなくなってしまったことが辛かったといいます。
自費訪問リハビリの存在を知った
そんなときに自費訪問リハビリの存在を知りました。
病院でのリハビリは、基本的な歩行練習が中心。でも、自費訪問リハビリは違いました。
歩行練習のリハビリだけでなく、日常生活の動作指導やスポーツにおける体の動かし方の指導など、リハビリ項目が多かったことが決め手になりました。
「またゴルフを楽しみたい」という前向きな目標に向けてリハビリを開始しました。
リハビリのモチベーションを保つ難しさ
リハビリは回復の状態に合わせて適切な頻度でおこなうことが望ましいですが、モチベーションを保つことはそう簡単ではありません。
彼も、ときにリハビリに対する意識の低下を経験しました。
「今日はリハビリをやりたくないな」 「このまま続けて本当に良くなるのかな」
そんな気持ちになることもあったそうです。
気持ちに寄り添ってもらえた
しかし、その都度自分の気持ちを理解してもらい、ちょうどよい頻度を提案してもらうことができたといいます。
無理に毎日やらせるのではなく、その人の気持ちに合わせて調整してくれる。それが、モチベーションを保つことにつながりました。
自費訪問リハビリで何をしたのか

骨折などの手術を終えてから自費訪問リハビリを利用するメリットは、筋力低下部位の増強や起立・着座から歩行の練習ができることです。
日常的な動作をスムーズにすることで、転倒のリスクの回避になりますし、継続していくことで運動の習慣が身につきます。
基本的なリハビリ
- 筋力低下部位の増強
- 起立・着座の練習
- 歩行の練習
- 日常生活の動作指導
これらの基本的な訓練によって、日常生活がスムーズになります。転倒のリスクも減らせます。
ゴルフに必要な体作り
そして、リハビリには、ゴルフに特化した内容も含まれていました。
スポーツ特有の体の動きに役立つバランス練習もおこなっています。
インナーマッスルの強化や骨軸・体軸の修正などの訓練を通して、ゴルフに必要なバランス能力と体の軸を作ることにも成功しました。
ゴルフは、体の軸が大切なスポーツです。股関節骨折後、その軸が崩れていました。でも、リハビリを通して、ゴルフに必要な体の軸を取り戻すことができたんです。
目標設定の重要性|「なにをしたいのか、どうなりたいのか」

「なにをしたいのか、どうなりたいのか」、リハビリに取り組むための目標設定を、まずは利用者さまと一緒に考えていくことが大切だと考えています。
目標があるからリハビリを続けられる
彼の場合、「またゴルフを楽しみたい」という明確な目標がありました。
その目標があったからこそ、辛いリハビリも続けられました。モチベーションが下がった時も、「ゴルフをするため」という目標が支えになりました。
オーダーメイドのリハビリプログラム
それぞれの目標達成にむけて、オーダーメイドのリハビリプログラムをご提案します。
病院でのリハビリは、決められたメニューをこなすだけ。でも自費訪問リハビリなら、その人の目標に合わせたプログラムを組むことができます。
「歩けるようになりたい」という人には歩行訓練を中心に。「ゴルフを楽しみたい」という人にはゴルフに必要な体作りを。
一人ひとりに合わせたリハビリができるんです。
股関節骨折のリスクと合併症

股関節骨折は、骨粗しょう症や高齢者が転倒することで起こりやすいケガのひとつです。
また、術後の早期リハビリがうまくいかず、体動困難となり床ずれや肺炎など、生命にかかわる合併症を引き起こす可能性もあります。
寝たきりから起こる合併症
長期間寝たきりになると、以下のような合併症が起こります。
- 床ずれ(褥瘡)
- 肺炎
- 筋力低下
- 認知機能の低下
これらは、生命にかかわる重大な問題です。だからこそ、早期リハビリが大切なんです。
リスクを避けるために大切なこと
このようなリスクを避けるためには、リハビリの目標をしっかりとたてて、自分にあったリハビリを適切な頻度でおこなうことが大切です。
ただ漫然とリハビリをするのではなく、「何のためにリハビリをするのか」を明確にする。そして、自分に合った内容と頻度でリハビリを続ける。
それが、回復への近道です。
よくある質問

Q:股関節骨折の手術後、どれくらいで歩けるようになる?
A:個人差はありますが、術後1〜2日でリハビリを開始し、2〜4週間で退院できることが多いです。ただし、完全に回復するには2〜3ヶ月のリハビリが必要です。
Q:病院のリハビリと自費リハビリの違いは?
A:病院のリハビリは基本的な歩行訓練が中心で、期間や回数に制限があります。自費リハビリは制限がなく、その人の目標(スポーツ復帰など)に合わせたプログラムを組めます。
Q:ゴルフなどのスポーツはいつから再開できる?
A:骨の状態や筋力の回復具合によりますが、適切なリハビリを行えば、スポーツ復帰も可能です。医師や理学療法士と相談しながら進めましょう。
Q:高齢者の股関節骨折は予防できる?
A:骨粗しょう症の治療、筋力トレーニング、転倒予防(段差の解消、手すりの設置など)が有効です。また、バランス能力を高める運動も予防につながります。
Q:リハビリのモチベーションが下がった時はどうすればいい?
A:無理に続けるのではなく、理学療法士に相談して頻度や内容を調整することが大切です。目標を再確認することも、モチベーション維持に役立ちます。
Q:自宅でできるリハビリはある?
A:椅子からの立ち上がり練習、片足立ち、かかとの上げ下ろしなど、簡単なものからあります。ただし、無理のない範囲で行うことが大切です。
最後に

股関節骨折の手術を終えた70代の男性は、歩くときのふらつきに悩んでいました。それ以上に、大好きなゴルフができなくなってしまったことが辛かった。
「趣味のゴルフができなくなるのでは…」 「リハビリを続ける自信がない」
大きな不安を抱えていました。
でも、自費訪問リハビリを始めて、変わりました。
歩行練習だけでなく、日常生活の動作指導やスポーツにおける体の動かし方の指導など、リハビリ項目が多かったことが決め手になりました。
「またゴルフを楽しみたい」という前向きな目標に向けてリハビリを開始しました。
モチベーションが下がった時もありました。でも、その都度自分の気持ちを理解してもらい、ちょうどよい頻度を提案してもらうことができました。
そして、インナーマッスルの強化や骨軸・体軸の修正などの訓練を通して、ゴルフに必要なバランス能力と体の軸を作ることに成功しました。
股関節骨折は、骨粗しょう症や高齢者が転倒することで起こりやすいケガです。術後の早期リハビリがうまくいかず、体動困難となり床ずれや肺炎など、生命にかかわる合併症を引き起こす可能性もあります。
このようなリスクを避けるためには、リハビリの目標をしっかりとたてて、自分にあったリハビリを適切な頻度でおこなうことが大切です。
「なにをしたいのか、どうなりたいのか」
まずは目標を考えることから始めましょう。その目標に向けて、オーダーメイドのリハビリプログラムで回復を目指していきましょう。






