NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 脳梗塞の後遺症|疲れやすいと感じる理由は?疲労感の発症パターンと対策

脳梗塞の後遺症|疲れやすいと感じる理由は?疲労感の発症パターンと対策

脳梗塞の後遺症|疲れやすいと感じる理由は?疲労感の発症パターンと対策

脳梗塞の後遺症はさまざまですが、「疲れやすい」と感じるようになっていませんか?実は脳卒中・脳梗塞における後遺症の疲れやすいと感じる疲労感などは科学的に解明されていません。

しかしながら、退院後のリハビリを継続し、生活する中で疲労感は必ず邪魔になってくることでしょう。

今回は脳梗塞の後遺症に挙げられる「疲れやすい」の理由を解説します。もちろん脳梗塞の発症メカニズムなども改めて理解し、再発予防にも務めましょう。

疲労感には脳の炎症が?脳梗塞の発症メカニズムを整理し再発予防に務めよう!

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今回は、脳梗塞後の後遺症や疲労感を整理していきますが、発症要因を辿れば脳梗塞そのものに行き着きます。「疲れやすい」と感じながらリハビリにはげむ方は、改めて発症メカニズムを整理し、再発予防にも活かしましょう。

脳梗塞の種類を整理

脳梗塞には以下の種類があります。医師や専門医のもと原因が説明されたり、脳梗塞の種類を説明されるでしょうが、予防していくための知識としてもとても重要です。

  • ラクナ梗塞…細い血管が詰まることで発症し、半身麻痺、脱力、しびれ、感覚障害、発語困難などが生じます。比較的軽症のことが多いですが、疲れやすくなることもあります。
  • アテローム血栓症脳梗塞…血管の壁にコレステロールがたまり、血管が狭まることで発症します。言語障害、手足の動かしにくさ、視界が暗くなるなどの前兆があります。疲れやすさも一つの症状です。
  • 心原性脳梗塞…血液の塊が脳の血管に詰まることで発症します。前兆が少なく、突然症状が現れるため、重症化しやすいです。吐き気、めまい、言語障害、麻痺、不整脈などが起こりやすく、疲れやすさも特徴の一つです。

脳梗塞発症後の急性期治療とその後

脳梗塞発症後、4時間30分以内であれば急性期にt-PAという血栓を溶かす薬を用いた治療が行われます。発症後3時間以内に病院に到着することが望ましいです。他にも血管内治療などが行われ処置が施されます。

その後急性期リハビリが開始され、医師だけでなく理学療法士や作業療法士、その他リハビリに関わるスタッフの手助けを受けながら日常生活に戻るための動作練習を行います。

この時期では「疲労感」を直接感じづらく、退院に向けた準備や退院後、生活期リハビリに入る中で脳梗塞の後遺症として「疲れやすい」という症状を感じることになるでしょう。

そもそも脳梗塞は後遺症が残りやすい?疲労感との関係性は?

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脳梗塞は脳組織にダメージを与えるため、後遺症が残ることが多いです。また、脳梗塞を経験した人は、後遺症の中に「疲れやすい」と答える方も少なくないです。リハビリはこの後遺症を軽減し、生活の質を向上させるために重要ですので

脳梗塞による後遺症

脳梗塞によって生じる後遺症は以下の通りです。

  • ラクナ梗塞…認知機能障害など。他のタイプに比べて予後が良いことが多いですが、疲れやすさが見られることもあります。
  • アテローム性脳梗塞…麻痺、意識障害、言語障害、視覚障害、認知機能障害など。最も重い後遺症が発症しやすいとされています。
  • 心原性脳梗塞…麻痺、認知機能障害、言語障害、感覚障害など。

早期リハビリの重要性(急性期・回復期)

脳梗塞は長時間寝たきりになると後遺症が悪化しやすく、廃用症候群が現れる恐れもあります。早期リハビリにより、廃用症候群を防ぎ、低下した体力を回復させ、血流を改善することで症状の改善が期待できます。リハビリを通じて疲れやすさを軽減することも目指します。

退院後の生活と精神的ストレス(生活期)

退院後、以前の日常に戻ることは難しく、当事者には強いストレスがかかります。特に、疲れやすさが増すことも多く、これがさらなるストレスの原因となることがあります。ストレスはうつ病や精神的な支障、脳梗塞の再発を引き起こす可能性があるため注意が必要です。

脳梗塞の後遺症で疲れやすいと感じるようになったら…

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家族のサポートは欠かせませんが、脳梗塞について理解が浅いとストレスが溜まりやすくなります。家族も脳梗塞の後遺症や注意点について理解を深め、適切にサポートすることが大切です。

リハビリは長期戦…暮らしの不自由をサポートしよう

リハビリは急性期、回復期、生活期の3段階に分かれる長期的なものです。生活期には家族のサポートが必要不可欠です。家族も後遺症や生活への支障を理解し、疲れやすさに配慮しながらサポートに努めましょう。

脳梗塞後のうつ病に注意

脳梗塞の後遺症を抱える多くの人がうつ病になる可能性があります。脳のダメージや生活の不自由さからくるストレスが原因です。特に、疲れやすさが影響することも多いので、うつ病の兆候にも注意しましょう。

生活の質を上げるための目標とリハビリの継続

退院後もリハビリを継続し、目標を持って取り組むことが重要です。疲れやすさを考慮しつつ、自分でできることは自分で行うなどの工夫を取り入れ、リハビリを続けていきましょう。

まとめ|脳梗塞の後遺症と「疲れやすい」と感じる人のサポート

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脳梗塞は後遺症として疲れやすいと感じる、疲労感が出てきます。疲れやすいと感じる正体は脳梗塞発症とどのように紐づいているのか気になることの1つでしょう。

脳卒中後の疲労感として専門医は認知しておりますが、実際に発症までの科学的根拠はまだまだ不十分とされています。

脳梗塞発症から後遺症と「疲れやすい」と感じる疲労感に悩まされる人もいれば、発症から1年経ってから出てくる方もいます。ケースによって対処法も変化しますが、大切なのは無理をせずに自分の体と向き合いながらリハビリを続けることです。

前向きな気持ちで生活期のリハビリを続け、日常生活のクオリティを少しでも向上させましょう。

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