歩く自信を取り戻す!脳梗塞・転倒後の歩行リハビリで改善を目指そう
2022.10.11
歩けることは、若い人には当たり前のことでしょう。しかし、加齢にともなって関節がすり減ると、歩行もままならなくなっていきます。
また、怪我や病気で歩行がしにくくなった場合はリハビリが必要になることもあります。では、歩行リハビリとは具体的に何をするのでしょうか?
歩行リハビリに含まれるのは歩く練習だけではありません。今回は、歩行リハビリが具体的に何をするリハビリなのか、そして効果があるのかについて解説します。
今から将来の足腰について考えている方や、実際もう歩くのが大変な方はぜひ参考にしてください。
目次
高齢者だけじゃない?歩行リハビリが必要なのはどんな人?
歩行リハビリが必要になるのは高齢者の方だけではありません。比較的若い方でも歩行リハビリが必要になる場合があります。
では、どのような方が歩行リハビリを必要とするのでしょうか?具体的には3種類のパターンが考えられます。
高齢者である
歩行リハビリを受けることになる方で一番割合が多いのが高齢者の方です。65歳以降になると歩行速度が徐々に低下していきます。
これは加齢による筋力・バランス能力の低下が主な原因とされています。加齢によって筋肉が衰えるといっそう運動が難しくなり、また筋肉が衰えるという悪循環に陥りがちです。
バランス能力の低下は加齢による脳機能の低下に伴い起こります。転倒しやすくなり、バランスを取るために歩行速度がますます落ちてしまうのです。そのため、高齢者の方の歩行リハビリは歩行に必要な筋肉を取り戻すことも目的とされます。
脳機能障害等による神経障害の方
脳卒中などの脳血管障害による神経障害が起きると、手足の一部に麻痺が生じることがあります。退院後でも後遺症として残る場合が多く、脳血管障害の患者さんを悩ませています。
こういった手足の麻痺が残る神経障害の方にも歩行リハビリが必要です。麻痺部分の緩和や、麻痺が残る身体の動かし方を学びながら歩行リハビリを行います。
歩行が補助無しでできるまでにかかる時間は患者さんによります。長くかかる方もいらっしゃいますし、比較的短期間の方もいらっしゃいます。患者さんの症状・状況に合わせたリハビリが必要です。
外傷により歩行が一時的困難になった方
事故などによる外傷で一時的に歩行困難になった方も歩行リハビリが必要です。脚に外傷を負うだけでなく、長期入院となり歩行する機会が減ってしまった場合も同じです。
長期入院になるとほぼベッドの上で生活することになるため、脚の筋肉が衰えていきます。1ヶ月以上の入院を経験した方は、脚の衰えを感じたことがあるのではないでしょうか?
脚の外傷を負った場合にも同じことがいえます。安静にするために外傷を負った方の脚はなるべく使わないようになります。そのため、歩くときに使う筋肉がだんだんと衰えてしまうのです。
歩くだけじゃない!歩行リハビリの4ステップを徹底解説します!
では、歩行リハビリの内容を具体的に解説します。歩行リハビリには大きく分けると4つの練習があり、患者さんの状態に合わせてプランを立てることが多いです。
①ステップ練習
別名「踏み台昇降」「階段昇降」です。ステップを使って足を踏み出す・前に身体を運ぶ・残した足をステップに乗せるという簡単な動作を行います。
一見簡単ですが、歩く時の姿勢・動作が横から見てわかりやすいです。どうやって自分が歩いているのかも実感しやすい練習です。繰り返し行うことで脚の筋肉の衰えを抑える効果もあるため、日常的に行えるリハビリでもあります。
②立位・着座動作練習
座っている姿勢から立つ姿勢になること、もしくは立っている姿勢から椅子に座る姿勢になる練習を立位・着座動作練習といいます。
立つ・座るときの動作は一見歩く動作とはつながらないように思いますよね。しかしこの動作には、立つ時に足に力を入れる・座る時にバランスを取るという動作が含まれています。
歩くときにも同じ動作が必要です。また、筋肉が衰えてしまっている方は立位・着座が難しい場合もあるため、その訓練のためにも使われる練習です。
③応用歩行練習
平地での歩行訓練が進むと、不整地歩行や早歩きといった応用的な歩行練習も行います。これらは歩行能力のテストも兼ねることが多いです。
リハビリを経て転倒しにくく安全な移動が可能になったかを、理学療法士と一緒に歩くことで評価・分析を行います。
また、応用歩行練習の間は基本的に理学療法士がついています。比較的長時間のあいだ一緒に歩くことで、歩行に対する恐怖心や不安を和らげる目的もあります。
④器具・装具利用練習
外傷などにより自力での歩行が困難な場合や、自立しての初動的な歩行リハビリが困難な場合は器具・装具を利用したリハビリを行います。
器具といえば歩行器・歩行補助具が一般的です。歩行補助具には杖も含まれます。装具は足に麻痺が残る患者さんに多く利用されています。
また、現在では歩行トレーニングロボットの活用も増えてきました。全身の筋肉が衰え、体力の少ない患者さんをサポートしながら歩行トレーニングを行うのが目的です。
参考:Panasonic「歩行トレーニングロボット[Walktrainingrobo]」
歩行リハビリをご検討のかたはネクストステップスにご相談ください!
もし東京で歩行リハビリが必要になったら、弊社ネクストステップスにご相談ください。
ネクストステップスは利用者の方に合わせたリハビリプランを提案するため、同じ歩行リハビリでも違うメニューを提案させていただきます。
理学療法士が専用のリハビリプランをご提案
弊社は、「質の高いリハビリ=利用者の目的を達成」するために必要な選択肢を提示することと考えています。そのため、まず利用者の方にお聞きするのはリハビリをすることでどうなりたいかです。
一緒にリハビリに取り組むのは理学療法士です。身体の動かし方を知っているプロだからこその視点から、必要なリハビリプランをご提案させていただきます。
もちろん、リハビリが初めてでも大丈夫です。たとえどうなりたいのかが具体的にわかっていなくとも、セラピストとの対話で徐々に固まっていくこともあるのです。
理学療法士視点の歩行能力評価も可能
理学療法士視点で歩行能力評価を行うことも可能です。最初のうちに歩行能力評価を行うことで、どう改善していけばいいかがわかり、具体的なリハビリプランも立てやすくなります。
「歩きにくいけど、なぜ歩きにくいのかわからない」というようなお悩みも、外側から見ることで姿勢・筋肉・関節など様々な視点から改善点が見つかります。
訪問させていただくため、リハビリ中以外の日常生活でできる歩行訓練もご提案可能です。継続して一緒に歩行改善を目指しましょう!
まとめ
歩行リハビリは、高齢者から外傷によって歩行困難になってしまった方まで幅広く対応します。加齢だけでなく不慮の事故で歩行困難になる場合もあるため、知っておくと日常生活に戻りやすくなるかもしれません。
基本的に4つの練習からなっており、患者さんそれぞれに合わせた訓練がとられます。最近では装具・器具だけでなく歩行訓練ロボットも使われることがあるため、より歩行リハビリに対応できる患者さんが増えました。 歩行は日常生活に欠かせない動作です。もし歩行が難しくなっても、歩行リハビリで取り戻せるのであれば安心ですね。