NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 歩行リハビリ|歩けるようになるまでに行うリハビリと歩行困難になる原因

歩行リハビリ|歩けるようになるまでに行うリハビリと歩行困難になる原因

歩行リハビリ|歩けるようになるまでに行うリハビリと歩行困難になる原因

ケガや病気が原因で歩行困難になってしまうと日常生活に不便さを感じ、歩けないことで大きなストレスを感じる方も少なくないでしょう。

リハビリは歩けるようになるまでの治療の一環として欠かせません。リハビリ開始から歩けるようになるまでの期間は患者さんの病気やケガの具合にもよりますが、1歩ずつリハビリを頑張ることで歩けるようになった方もたくさんいらっしゃいます。

「リハビリを頑張って歩けるようになりたい」と思っている方に歩けるようになるまでにどんなリハビリを行う必要があるのかご紹介します。

リハビリで歩けるようになるまでを目標にしたい人が知るべきこと

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リハビリを行ってから歩けるようになるまでの道のりや期間がどのくらいかかるかは、患者さんの体の状態や歩行困難になった原因によっても異なります。

まずは歩けなくなる原因やメカニズムについてお伝えします。

歩けなくなる原因

歩行障害とはケガや病気が原因で歩行に必要な身体の部位が障害され、歩行困難もしくは全く歩けない状態のことです。

歩くという行為はただ単に足の筋肉を使うだけでなく、脳の命令を神経が伝える働きが必要です。そのため、脳や血管、脊髄などさまざまな原因で歩行障害が起こります。脳梗塞や脳出血などもその1つです。

歩行障害には足全体が正常に動かせない場合と膝や足首など特定の部位の動作ができない場合があり、それぞれの症状にあったリハビリを行う必要があります。

ケガと病気でリハビリは異なる?

骨折などのケガが原因の場合も、脳血管障害などの病気が原因の場合もなるべく早くリハビリを開始するのが望ましいとされています。

ケガや病気の治療後、安静にする期間が長くなるとその分筋力も低下します。筋力が低下すると、以前のように歩けるようになるまでに時間がかかってしまうので、なるべく早くリハビリを始めることが大切なのです。

しかし、ケガや病気の程度や部位によってリハビリ開始時期は異なります。自己判断で始めてしまわず、必ず主治医の指示に従って行いましょう。

歩けるようになるまでの期間

歩けるようになるまでのリハビリの期間は患者さんの状態や目標によって大きく異なります。原因となるケガや病気の種類、重症度、手術の有無などで必要なリハビリの期間が変わるのです。

例えば、大腿骨の骨折の場合は手術後翌日からベット上で座る練習をはじめて、早い段階でストレッチ、筋力強化運動などを行います。数日以内に平行棒を使った立位や歩行の練習を始めます。退院までは通常1~2ヵ月程度で退院となりますが、自宅に戻ってからもリハビリの継続が必要です。

対して、脳卒中の場合は麻痺の程度や認知機能の回復具合によってリハビリ期間が大きく左右されます。発症後早期から集中的なリハビリを行い、2~3ヵ月で歩けるようになる方もいれば、半年以上かかる方もいらっしゃいます。

【リハビリ】歩けるようになるまでのリハビリの進め方とは

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歩行困難な状態から歩けるようになるまでにはリハビリが必要です。リハビリは患者さんの身体の状態を見ながら少しづつ進めていかなくてはなりません。ここでは歩行リハビリの進め方をご紹介します。

STEP1可動域維持のストレッチ

体を少しずつ動かせるようになった段階で、筋力低下を最小限にし、歩行に必要な筋肉を取り戻すようストレッチやマッサージを行います。

足首や膝関節、股関節周りの筋肉は特に固まりやすく、放っておくと歩行のリハビリを始める時に十分に筋肉を動かすことができなくなるので、早い段階でリハビリを開始する必要があるのです。

主に理学療法士による他動訓練で関節の可動域の維持、拡大するために「股関節を回す」「膝の曲げ伸ばし」「足首の曲げ伸ばし」などを行います。

STEP2平行棒を利用する

回復期の歩行訓練の初期段階では平行棒や手すりを使用したリハビリを行います。

一般的に骨折の場合、術後すぐに骨折した足に体重を乗せることは禁忌であり、経過とともに荷重していく必要があります。そのため、平行棒を用いて体重の負荷をコントロールしながらリハビリを行うのです。

一方、脳卒中で片麻痺による歩行障害が生じた場合は早期に歩行訓練を始めることが重要です。そこで補助的な役割として平行棒や手すりを利用して訓練を行います。平行棒を使うことで歩行や姿勢の改善の他に筋力トレーニング、バランス改善にも効果的です。

STEP3補助具や装具を用いる

補助具や装具を用いることでより歩行の自由度を上げるリハビリが可能になります。主に歩行リハビリで使用される器具に以下のものがあります。

  • 歩行補助杖(T字杖・4点杖・ロフストランドなど)
  • 歩行器・歩行者
  • 下肢装具

補助具や装具を使用することで介助なしで歩行が可能になったり、転倒のリスクを減らすことができます。補助具や装具は一時的なリハビリで使うだけでなく、将来的にも常に使用する可能性もあります。そのため、リハビリの中で自分で装具を装着する訓練も同時に行われることが多いです。

参考:MSDマニュアル「理学療法」

リハビリは歩けるようになるまでで終わり?リハビリのゴールは?

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リハビリを頑張って歩けるようになったら、もうリハビリは終了するのでしょうか?リハビリにゴールはあるのでしょうか。

リハビリのゴールは患者さん一人ひとりの目標によっても異なりますし、症状が改善したらすぐリハビリ終了というわけでもありません。最後に歩行リハビリの考え方についてお伝えします。

リハビリのゴールとは

結論からいうと、歩行リハビリに明確なゴールがありません。一度歩けるようになっても、筋力や体力の維持・向上のために、継続的な運動が必要です。特に高齢の方は、リハビリを終了すると歩行能力がすぐに低下してしまう危険もあります。

リハビリを頑張って歩けるようになった能力を維持するためにリハビリを継続する必要があるのです。歩けるようになったからといってリハビリをやめるのでなく、自主トレなど生活の中で運動を取り入れる工夫をしましょう。歩き続けるために、とても大切なことです。

信頼できるパートナー選びを

リハビリの効果を高めるためには「患者さん自身が自分の体を理解すること」「目標までの距離を知ること」そして「そのために今なにをすべきかを体現すること」が大切です。

そのため、今の状況を的確に説明してくれて、困りごとの相談もしやすい理学療法士や施設を選ぶといいでしょう。歩行リハビリは長期的になるかもしれません。自分に合った環境で自分に合ったリハビリを選ぶことが大切です。

まとめ|リハビリで歩けるようになるまで

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リハビリで歩けるようになるまでの期間や内容は、患者さんの体の状態やケガ・病気の種類、重症度によって異なります。

例えば、脳梗塞や骨折など、原因によって対応方法も様々です。共通して言えるのは、早期にリハビリを開始することで、歩けるようになるまでの時間を短縮できる可能性が高いことです。早期介入は筋力低下を防ぎ、関節の可動域を保つだけでなく、患者さんの心理面にも大きなサポートとなります。

歩行リハビリは、体の状態に合わせて少しずつ進めていきます。初期段階では、痛みの軽減や関節の可動域改善を目指し、ストレッチや軽い運動を行います。次第に筋力トレーニングやバランス訓練を加え、最終的には歩行練習へと進みます。この過程では焦らず、自分のペースで進めることが重要です。

信頼できる理学療法士や施設でリハビリを行うことも大切です。専門知識を持つ理学療法士が、個々の患者に合わせたリハビリプランを作成してサポートします。家族や友人の精神的な支えもリハビリの成功に大きく寄与します。リハビリは生活の質を向上させるための重要なステップであり、歩けるようになることで活動範囲が広がり生活の質が向上します。焦らず、着実に前向きな姿勢でリハビリに取り組みましょう。

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