NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム トレンデレンブルグ歩行を改善して生活の質を上げるには|原因や治療法を解説

トレンデレンブルグ歩行を改善して生活の質を上げるには|原因や治療法を解説

トレンデレンブルグ歩行を改善して生活の質を上げるには|原因や治療法を解説

変形性股関節症などの股関節疾患では、「トレンデレンブルグ歩行」と呼ばれる異常歩行があります。トレンデレンブルグ歩行は、歩行中足を挙げた側に骨盤が傾く現象です。股関節の変形や、筋力低下、関節可動域制限などが原因になり、リハビリを中心とした運動療法が重要になります。

トレンデレンブルグ歩行を放っておくと、股関節の変形が悪化したり、痛みの悪化により生活が困難になることもあるのです。トレンデレンブルグ歩行の改善には原因や具体的なリハビリ方法について理解が必要になるため、注意点も含めて解説します。

トレンデレンブルグ歩行とは何?原因や他の歩行異常との違いも

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トレンデレンブルグ歩行とは、股関節疾患の患者に多く見られる異常歩行です。臨床で非常に多く見かける現象で、特徴と原因について理解を深める必要があります。生活動作に直結する問題ですので、具体例も含めて解説します。

トレンデレンブルグ歩行の特徴と原因

トレンデレンブルグ歩行は、変形性股関節症を中心とした股関節疾患の方に多く見られます。しかし、股関節疾患に関わらず、他の疾患でも見られる現象ですので原因の理解が必要です。

<トレンデレンブルグ歩行の原因>

  • 股関節周囲の筋力低下(代表的なのが中殿筋)
  • 股関節の可動域制限
  • 神経筋障害
  • 体幹の筋力低下
  • 足関節の機能不全

トレンデレンブルグ歩行は、歩行中に骨盤を水平に保つことができないため出現します。股関節疾患の方は、変形の影響から筋力が発揮できず、歩行が不安定になります。しかし、原因は股関節に限らず、多岐にわたる事を覚えておきましょう。

他の歩行異常との違いは?

トレンデレンブルグ歩行と並んで有名なのが「デュシャンヌ歩行」です。デュシャンヌ歩行とは、歩行中軸足側に体幹が傾く異常歩行の事を指します。デュシャンヌ歩行も体幹や骨盤を水平に保つ能力が低下している影響で表れます。

デュシャンヌ歩行は変形性膝関節症で認めやすい歩き方です。膝の痛みから逃避するように、体幹を傾けて歩く様子がよく見られます。

異常歩行は生活の質を下げる

トレンデレンブルグ歩行などの異常歩行は生活の質を下げてしまうため注意が必要です。「異常歩行と生活の質にどんな関係があるのか?」と疑問に思う人も少なくないと思います。異常歩行は生活に以下のような影響を与えます。

<トレンデレンブルグ歩行が生活に与える影響>

  • 股関節の変形を悪化させ、痛みの原因になる
  • 歩行効率が悪く、疲労や痛みにより長く歩けない
  • 不安定な動作を続けると、疲労で筋肉が硬くなり、関節可動域制限が起きる

トレンデレンブルグ歩行は股関節に大きな負担を与え、変形を悪化させる原因になります。変形が悪化すると、歩行困難やズボンや靴の着脱困難になるなど生活に悪影響を与えますので、異常歩行を軽視せずに、早期の治療を心がけましょう。

トレンデレンブルグ歩行の治療方法|受診科や治療の見通し

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「トレンデレンブルグ歩行を改善するにはどんな治療があるの?」、「病院で診察を受けるべきか?」など疑問に思う人もいることでしょう。

トレンデレンブルグ歩行は聞きなれない言葉ですし、治療方法も検討がつかないと思います。トレンデレンブルグ歩行の治療方法や受診先について解説します。

歩行の異常に気づいたら病院へ

家族や友人に歩き方を指摘されたり、自分でも歩き方に異常を感じたら病院を受診しましょう。以下のような症状があれば、まずは整形外科を受診してください。

<整形外科を受診するべき症状>

  • 歩くのが不安定
  • 歩くと痛みがある
  • 痛みで長く歩けない
  • 股関節の可動域が悪い
  • 靴下や靴を履くのが難しくなってきた

整形外科を受診したら、レントゲンなどの精密検査を行います。治療に関しては、医師から具体的な方法が提示されるので参考にしてください。

リハビリで筋力向上や歩行訓練をする

トレンデレンブルグ歩行が見られるようになったら、リハビリが重要です。リハビリによって原因となっている筋力低下を改善して、安定した歩行の獲得を目指します。

他にも、歩き方が癖になっている人はリハビリで正しい歩き方を身に着けることも重要です。筋力強化しても、歩き方を直さなければトレンデレンブルグ歩行が改善しない方もいるので注意しましょう。

薬や注射・手術の可能性は?

トレンデレンブルグ歩行の治療はリハビリが中心ですが、痛みに対する治療は、注射や薬を服用します。痛みが続くとリハビリがスムーズに進まないので、医師の指示通りに治療を受けてください。

股関節の変形が重度の場合はリハビリによる改善が期待できないこともあります。変形が重度の場合は、人工関節にする手術もあり得るので医師に相談しましょう。

トレンデレンブルグ歩行の改善にはリハビリが大事!効果や内容とは

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トレンデレンブルグ歩行の改善にはリハビリが必要不可欠です。リハビリによって、筋力低下や動作を改善する必要があります。具体的なリハビリの方法と注意点について解説します。

トレンデレンブルグ歩行の改善に重要な要素

トレンデレンブルグ歩行を改善するためには、「骨盤を水平に保つ力」が重要になります。骨盤を水平に保つには中殿筋を始めとし、さまざまな筋力を鍛える必要があるのです。

<トレンデレンブルグ歩行を改善するための要素>

  • 中殿筋の力で骨盤を水平に保つ
  • 内腹斜筋の活動で体幹を安定させる
  • 腓骨筋などで足関節外側を安定させる
  • 安定して片足立ちになれるバランス能力全般

トレンデレンブルグ歩行は中殿筋の筋力強化が代表的ですが、体幹や足関節などの要素も大事という事を覚えておきましょう。「中殿筋を鍛え続けたのに効果がなかった」とならないよう注意してください。

座位で側方リーチ動作を活用したリハビリ

トレンデレンブルグ歩行の改善には筋力強化だけでは不十分です。筋力だけでなく、重心を動かしたときにバランスを取る能力が必要になるため、リーチ動作などもおすすめです。

始めは座った位置で、側方にできるだけ手を伸ばす方法を行います。側方リーチの注意点は以下の通りです。

<側方リーチの注意点>

  • 頭部、頸部を垂直に保つ
  • 両肩を結んだラインが地面と平行になる
  • 骨盤の傾きに注意する

側方リーチ動作を行うことで、重心を安定して左右に動かす能力が身に付きます。トレンデレンブルグ歩行では、左右への重心移動が不安定で骨盤の安定性が保てません。側方リーチ動作を通じて左右へのバランス能力を向上させましょう。

動作訓練で必要な筋力をつける

トレンデレンブルグ歩行改善のために、実際の動作に近い動きを練習する必要があります。歩行に近い動作を行うことで、歩行時に足りない力を鍛えることができます。具体的には以下の方法がおすすめです。

<おすすめの動作訓練>

  • 段差昇降
  • ステップ練習
  • 片足スクワット

動作訓練では、骨盤の水平を保つ意識が大切です。適当なフォームで行ってしまうと、効果が出るどころか、痛みを悪化させる事もあります。動作のフォームは専門家の元で指導を受けてマスターしましょう。

まとめ|トレンデレンブルグ歩行について

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トレンデレンブルグ歩行とは、主に股関節疾患をもつ方に多くみられる、歩き方の異常歩行のひとつです。歩いているときに、足を上げた方の骨盤が傾くように見えるのが特徴です。これは、股関節まわりの筋肉が弱っていたり、うまく使えていなかったりすることが原因で起こります。もしこのまま放っておくと、関節の形が変形したり、痛みが強くなったりすることがあるので注意が必要です。

普段の生活で、歩きづらさや股関節まわりの違和感、痛みなどを感じたら、できるだけ早めに整形外科を受診しましょう。治療としては主にリハビリ(運動療法)を行いますが、痛みが特に強いときには、注射や薬を使って症状をやわらげることもあります。

トレンデレンブルグ歩行を改善するには、リハビリが重要です。筋力を高める練習や、正しい動作を身につけるトレーニングを続けることで、より安定した歩き方ができるようになります。

このような異常歩行は、放っておくと日常生活に支障が出たり、生活の質が下がったりする原因になります。そのため、もし足や股関節に不安を感じたら、我慢せずに早めに医師に相談し、早期の治療を心がけてください。

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