NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 低血圧の数値はどのくらい?病院に行くべきタイミングや改善方法も

低血圧の数値はどのくらい?病院に行くべきタイミングや改善方法も

低血圧の数値はどのくらい?病院に行くべきタイミングや改善方法も

「低血圧の数値ってどのくらいなの?」

「低血圧が原因で病気になることもあるのかな」

「血圧の基準数値が知りたい」

低血圧かもと悩んでいる方の中には上記のような疑問をもつ方もいらっしゃるのではないでしょうか。比較的女性に多いと言われている低血圧ですが、高血圧に比べてリスクがあるのかなどあまり知られていませんよね。

しかし、低血圧にはさまざまな疾患が隠れていることもあるので注意が必要です。今回は低血圧の基準数値や、低血圧の原因や症状、数値が低いときの注意点や改善方法について解説します。

低血圧の具体的な数値は?年齢別血圧の平均値はどのくらい?

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寝起きが悪い、立ちくらみがある、など低血圧かなと思う症状があっても具体的に数値がわからないと判断するのも難しいですよね。

低血圧の数値を知るために、血圧の2つの数字の意味や年齢別の血圧の平均数値も見ていきましょう。

血圧の2つの数字の意味

私たちの身体は心臓がポンプのように、ふくらんだり(拡張)、しぼんだり(収縮)を繰り返し血液を循環させています。血液を送り出す際に血管にかかる圧力のことを「血圧」といいます。

血圧を測る時は最高血圧と最低血圧を測定します。

  • 最高血圧(収縮期血圧)

心臓が収縮して血液が押し出される時に血管にかかる圧力

  • 最低血圧(拡張期血圧)

逆に血液が心臓に戻ってきて、心臓が拡張し次に送り出す血液とためている時に血管にかかる圧力

低血圧の基準数値

現在日本では低血圧の明確な診断基準はありませんが、世界保健機関(WHO)が世界共通の基準として収縮期血圧が100mmHg以下、拡張期血圧が60mmHg以下を低血圧としています。

低血圧は男性より女性や子供に多く見られますが、血圧の低さが病的な状態であると限らないので低血圧の基準は高血圧の基準よりも重要視されていないのが現状です。

また、収縮期血圧は加齢によって上昇しますが、拡張期血圧は加齢とともに下がっていくので、高齢者の拡張期血圧が低くても低血圧とはなりません。

血圧の年齢別の平均値

血圧は年齢によっても変わるので、低血圧の数値の目安のためにも自分の年齢の平均値を覚えておきましょう。

<男性の平均値>

 収縮期血圧(最高血圧)拡張期血圧(最低血圧)
20代115.9mmHg68.1mmHg
30代117.2mmHg73.8mmHg
40代125.4mmHg80.6mmHg
50代129.7mmHg81.0mmHg
60代134.1mmHg78.3mmHg
70代133.9mmHg74.5mmHg

<女性の平均値>

 収縮期血圧(最高血圧)拡張期血圧(最低血圧
20代105.7mmHg63.8mmHg
30代108.0mmHg66.4mmHg
40代113.7mmHg70.9mmHg
50代121.8mmHg74.5mmHg
60代130.6mmHg76.7mmHg
70代133.1mmHg73.9mmHg

参考:厚生労働省「国民健康栄養調査」

低血圧は病院に行くべき?数値が低いと起こる症状や疾患は?

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低血圧は高血圧と違って心血管系疾患の発症率も低いため、病気とみなされないこともあります。しかし、病気が原因で起こる低血圧もあるので注意が必要です。

低血圧の症状

低血圧の主な症状は以下のとおりです。

  • めまい
  • 立ちくらみ
  • 頭痛
  • 倦怠感
  • 疲労感
  • 動悸
  • 食欲不振
  • 胃もたれ

低血圧はさまざまな症状があらわれますが、朝起きるのがつらいなど朝方に症状が強くでる傾向があります。また、夏が一番症状がでやすい季節で、夏バテや食欲不振などの症状があらわれやすいです。

低血圧の3つのタイプ

低血圧は大きく分けると3つのタイプがあります。

  • <本態性低血圧>

遺伝や体質的なものが原因と言われていますが、はっきりとわからないタイプのことをいいます。低血圧症の約9割が本態性低血圧症です。

  • <起立性低血圧>

普段は血圧に問題ないが、急に起き上がったり、立ち上がったりした時に血圧が下がりめまいや立ちくらみをおこすタイプです。

  • <症候性低血圧>

なんらかの病気がきっかけで低血圧症になるタイプのことです。例えば、大出血、心臓病、胃腸疾患、内分泌の異常、ガンの末期などで起こることがあります。

参考:日本医師会「低血圧のいろいろなタイプと原因」

病院に行くべきタイミング

低血圧は高血圧と違って病気としての認識が低いこともあり、病院に行くべきかと悩む方も多いのではないでしょうか。

しかし、前述したとおり病気が原因で低血圧になっている場合もあります。日常生活に支障がでてきている場合や強く症状があらわれている場合、もしくは急性の低血圧が起こった場合は病院を受診しましょう。

また血圧が低い時に起こる症状がさまざまで、低血圧が原因と気づかない場合も多いです。自分の平均血圧を知るためにも定期的に血圧測定を行うことも大切です。

低血圧を改善しよう!数値が低い時の注意点と改善方法

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正常な血圧を保つには、日常生活における自己管理が重要です。また、立ちくらみのような症状がある場合は、急に血圧を下げないように注意が必要です。

低血圧の時の、日常生活の注意点や改善方法をご紹介します。

日常生活での注意点

日頃から血圧が低めだったり、立ちくらみのような症状がある場合は以下のような点に注意しましょう。

  • 急に立ち上がらない
  • 水分をまめに摂取する
  • アルコールを飲みすぎない

急に立ち上がるとめまいや立ちくらみが起こる可能性があるので、ゆっくりとした動作を意識しましょう。また、身体の水分が減ると血圧は低くなります。特に夏場は脱水にならないためにもこまめに水分を摂りましょう。またアルコールを飲むと血管が拡張するので血圧が低下します。

規則正しい生活が改善のカギ

低血圧を改善するには規則正しい生活を送ることが一番大切です。

  • 早寝早起き
  • バランスのよい食事
  • 適度な運動
  • お風呂につかる

夜更かしは低血圧の原因となります。十分な睡眠としっかりと栄養をとることで体調を管理しましょう。また、適度な運動や湯舟につかることで血液循環を促します。できることから少しづつ改善していきましょう。

まとめ|低血圧の数値について

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低血圧とは、血圧がふつうよりも低い状態のことです。
日本では、はっきりした基準はありませんが、世界の基準では、上の血圧(収縮期血圧)が100mmHg以下、下の血圧(拡張期血圧)が60mmHg以下の場合を低血圧としています。

低血圧は、高血圧のようにすぐに病気と判断されることは少ないですが、めまいがする、立ちくらみがする、疲れやすいなど、日常生活に困るような症状が出たときは、病院に行くことが大切です。

また、体調が悪くても、自分では低血圧が原因だと気づかないこともよくあります。
だからこそ、ときどき血圧をはかって、自分のふだんの血圧を知っておくことが大事です。家庭用の血圧計を使ったり、健康診断でチェックするのもいいでしょう。

低血圧を改善するためには、規則正しい生活を送ることがいちばん大切です。
たとえば、朝ごはんをしっかり食べる、夜ふかしをしない、適度に運動するなど、無理のない範囲で少しずつ生活を整えていきましょう。

毎日の積み重ねが、体を元気にするカギになります。

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