
ハンドマッサージの効果とは?リラックス・血流改善・睡眠の質向上まで解説!
2025.03.21

ハンドマッサージは手のツボを刺激して体の不調を改善するマッサージのことをいいます。手には疲労回復を促進するツボやリラックス効果のあるツボがたくさん存在しています。ハンドマッサージを日々の生活に取り入れるだけで、たくさんの効果をもたらしてくれるでしょう。
しかし、「ハンドマッサージは何に効果があるの?」「ハンドマッサージを行う時の注意点は?」など様々な疑問もあるかと思います。今回はハンドマッサージがもたらす効果や注意点、具体的なハンドマッサージの方法もご紹介します。
目次
ハンドマッサージが体にもたらす効果とは?隙間時間を使って不調改善

ハンドマッサージは一人で手軽に行えるのも魅力の1つです。しかし、ハンドマッサージを行ってはいけない時や行う際の注意点もあります。ハンドマッサージを行う前に禁忌事項の確認も行いましょう。
ハンドマッサージがもたらす4つの効果
ハンドマッサージが体にもたらす効果は大きく分けると以下の4つです。
- <リラックス効果>
ハンドマッサージをすることでストレスホルモンが減少することがわかってきました。疲れた時にハンドマッサージでコリをほぐすことで、手軽にリラックスすることができます。
- <血流改善>
ハンドマッサージでツボを刺激することで全身の血流がよくなり、冷え性やむくみの解消、肩こりの改善に繋がるでしょう。凝り固まった筋肉をほぐすことで、疲労回復の効果も期待できます。
- <睡眠の質改善>
手に心地よい刺激をあたえることで、眠りに影響する自律神経を整えてくれます。自律神経を整えることで良質な眠りにつくことができるでしょう。
- <脳の活性化>
ハンドマッサージを行うと神経の運動が活発になり、脳の活性化に繋がるといわれています。高齢者の場合は認知症予防の効果も期待できるでしょう。
ハンドマッサージ前に…禁忌事項の確認
ハンドマッサージは全ての人に適しているわけではありません。正しく行うためにも禁忌事項の確認をしましょう。
<ハンドマッサージを行ってはいけない時>
- 外傷やケガがある
- 感染症や皮膚の病気
- 炎症やリウマチ、痛風
- 血管の問題(静脈瘤など)がある場合
- 骨折や脱臼
手に傷や痛みがある場合は症状を悪化させてしまう恐れがあります。血管や骨に問題がある場合も圧をかけることでダメージを与える可能性があるので医師に相談しましょう。
また、マッサージで使うオイルやクリームによってはアレルギー症状を起こす場合もあります。初めて使うオイルやクリームは少量ずつ使い、症状がでないか確認してからハンドマッサージを行いましょう。
ハンドマッサージで体を癒す!効果別おすすめのツボをご紹介

ハンドマッサージを効果的に行うにはツボの位置を知る必要があります。ツボの効果を知ることでより自分の体の症状に合ったハンドマッサージを行うことができるでしょう。
リラックス効果のあるツボ
- 労宮(ろうきゅう)
効能:自律神経を整える
場所:手をグーにした時に中指の先端があたる所
- 神門(しんもん)
効能:精神を安定させる、不眠にも効果あり
場所:手のひら側の手首の世小じわの小指側にある少しくぼんだ場所
血流改善に効果のあるツボ
- 合谷(ごうこく)
効能:万能のツボと呼ばれ、肩こり、腰痛、眼精疲労に効く
場所:手の甲側の親指の骨と人差し指の骨が交わる部分
- 後渓(こうけい)
効能:血の巡りを良くする
場所:小指の付け根の下にある出っ張っている骨の部分、手のひらと甲の境目
胃などの消化器系に効果のあるツボ
- 胃腸点(いちょうてん)
効能:胃もたれ・胃痛の改善
場所:手のひらの中央と、手首を結んだ線の中間
- 腹瀉点(ふくしゃてん)
効能:整腸作用があり、下痢や便秘に効果がある
場所:中指と薬指の骨の間を手首側に沿って、骨が交わる部分の少し上
簡単にできるハンドマッサージのやり方|最適な時間と頻度も

ハンドマッサージの基本的な方法を覚えておくことでいつでもハンドマッサージが行えるようになります。
簡単にできる基本のマッサージ方法とマッサージの効果が高まる時間や頻度を知っておきましょう。
隙間時間でできるセルフマッサージ
- クリームやマッサージオイルを手全体になじませ、手の甲に円を描くようにマッサージする。
- 右手で左手の指を1本ずつ指の付け根から指先に圧をかけながらさする。
- 右手の親指で左手の指の間をゆっくり押してから、手の甲の骨の間をすりあげる。
- 手のひら側をむけて、下から上に滑らせるようにマッサージをする。
- 右手も同じようにマッサージを行う。
- 最後に片方ずつ手首を回し、手全体をそらせてストレッチを行う。
基本のマッサージに加え、気になる症状に効くツボを押すなど自分の体調に合わせてアレンジをしてみてください。
スキンシップにも!2人で行うマッサージ
- クリームやマッサージオイルを手のひらで温めてから、相手の手全体になじませる。
- 相手の手を両手ではさみ、手の甲に円を描くようにマッサージする。
- 指1本ずつ、付け根から指先にかけて、圧をかけながらさする。
- 指の間にゆっくり圧をかけて、手の甲の骨の間もすりあげる。
- 手のひら側をむけて、親指と小指の付け根に圧をかけながら手のひら全体をほぐす。
- 相手の手首をしっかり支え、左右それぞれ数回ずつ回転させる。
- 相手の指を相手側に倒すようにストレッチをする。
ハンドマッサージは受ける人によって、気持ちよさや痛みの感じ方が変わります。力加減はどうかなどコミュニケーションを取りながら、相手に合わせたマッサージを行いましょう。
ハンドマッサージに最適な時間と頻度
ハンドマッサージは仕事や家事の合間など好きな時にできますが、一番効果的な時間は夜の時間帯です。ハンドマッサージを行い副交感神経を刺激することでリラックス効果が得られ、ぐっすりと眠ることができます。
また、マッサージ効果は一時的なものなので、長時間マッサージを月に数回するよりも、毎日10分行う方がより効果を実感しやすくなります。
毎日の習慣として、寝る前の10分ハンドマッサージを取り入れてみてください。
まとめ|ハンドマッサージで体の不調を改善しよう

ハンドマッサージは、手を使って行うため、特別な道具を用意する必要がありません。そのため、道具がなくても手軽に体の不調をやわらげたり、リラックス効果を得たりできるのが大きな特徴です。また、場所を選ばず、家や職場などいつでも好きな時に行えるため、忙しい人にもおすすめの方法です。
しかし、体の状態によっては、ハンドマッサージがおすすめできない場合もあります。これを禁忌事項といい、たとえばケガをしていたり、皮膚にトラブルがあるときには注意が必要です。安全にマッサージを行うためにも、あらかじめ医師や専門家に相談したり、体の異常を感じた場合は中止するようにしましょう。
さらに、2人で行うハンドマッサージはコミュニケーションの一環としても最適です。家族や友人、介護の現場などで相手の手をマッサージすることで、自然にスキンシップがとれます。これによって、お互いの緊張やストレス、不安感などがやわらぎ、心のつながりを深めることができます。
家庭や介護の現場などでハンドマッサージを取り入れてみてはいかがでしょうか。無理のない範囲で続けることで、体も心もリフレッシュする効果が期待できます。