NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム デイケアの終了はゴールではない!卒業後のリハビリの選択肢や継続するための工夫

デイケアの終了はゴールではない!卒業後のリハビリの選択肢や継続するための工夫

デイケアの終了はゴールではない!卒業後のリハビリの選択肢や継続するための工夫

デイケアは、心身機能の維持・向上・自宅での自立した生活を支援することを目的に、専門的なリハビリや日常生活の支援を行う介護保険サービスの一つです。目標の達成や保険制度の制限など、一定の条件を満たすと卒業となります。

ただし、デイケアを卒業後も継続的なリハビリが欠かせません。改善した機能を維持してより快適な生活を送るために、デイケアを卒業後に起こる課題を理解し、継続したリハビリを行うための選択肢を確認しておきましょう。

本記事では、デイケアを卒業後に起こる課題とあわせて、リハビリの選択肢や継続するための工夫を紹介します。

デイケアを終了するタイミングは?卒業後のリハビリに起こる課題

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デイケアは、心身機能の維持・改善を目的としたリハビリを行う、介護保険サービスの一つです。無制限にずっと受けられるわけではなく、タイミングが来ると終了となり、他サービスへの移行が検討されます。デイケアを卒業後もリハビリを継続するために、受けられるサポートを確認しておきましょう。

デイケアを卒業する理由

デイケアを卒業する理由として、以下の3つが挙げられます。

  • 目標を達成した
  • 主治医やケアマネージャーによる判断
  • 医療保険と介護保険の利用期間の制限

デイケアでのリハビリは、医師の指示のもと作成された計画書に沿って行われ、その計画書の目標を達成すると利用が終了となります。ただし、医師が引き続きリハビリが必要と判断した場合、継続してデイケアを利用することが可能です。

基本的には、計画書の目標が達成されて身体機能が改善したと判断されると、デイケアの利用が終了になると覚えておくと良いでしょう。

卒業後に起こりやすい課題

デイケアを卒業後は、リハビリの頻度や運動量が減り、体力・筋力の低下が課題となることが多いです。リハビリによって改善・回復した機能は、動かす頻度が減ると症状の悪化につながります。

また、社会的交流の減少による、認知機能の低下もデイケア卒業後に起こりやすい課題の一つです。起こりやすい課題を理解しておくと、それらを防ぐための対策を立てやすくなります。

卒業後に受けられるサポート

「デイケアを卒業したらリハビリも終了」ということはありません。デイケアを卒業後は、改善した機能を維持・向上するために、継続的なリハビリが重要です。

ケアマネージャーへ相談すると、本人の変化や課題に応じて適切なサービスへの移行をサポートしてもらえます。例えば、デイサービスや地域の筋トレルームの紹介、訪問リハビリや訪問看護の利用方法の案内などが挙げられます。

また、必要に応じてデイケアの再開を検討することもあるため、悩みや不安は一人で抱え込まずにまずはケアマネージャーに相談すると良いでしょう。

デイケアを卒業後もリハビリを続ける方法|自分にあったサービスの選択を

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デイケアを卒業後は、自身の症状や状態、環境にあった方法でリハビリを継続することが大切です。いくつかの手段がありますが、ここではデイサービス・訪問リハビリ・自費リハビリの3つの方法を紹介します。

デイサービスに移行する

デイケアを卒業後は、日帰りで施設に通うデイサービス(通所介護)へ移行する方法があります。デイケアはリハビリや医療ケアが中心である一方で、デイサービスは介護が中心となり、主にレクリエーションや機能訓練などを行うのが特徴です。

デイケアでの専門的なリハビリが不要になったら、デイサービスへの移行のタイミングといえるでしょう。デイケアよりも利用料金が安くなるため、デイサービスへの移行は経済的なメリットもあります。

参考:厚生労働省「通所介護(デイサービス)」

訪問リハビリの利用

デイケアを卒業後は、症状や状態に応じて訪問リハビリの利用が可能です。訪問リハビリは、自宅での生活に不安がある・自宅に特化したリハビリが必要など、主治医やケアマネージャーが訪問リハビリが必要と判断した場合に検討されます。

自宅でリハビリを行えるため、自宅の環境や本人の状態にあわせた、より実践的な練習を実施できるのが特徴です。ただし、訪問リハビリの対象者は介護保険・医療保険を利用する場合で異なります。

スムーズに移行できるように、あらかじめケアマネージャーに相談するのがおすすめです。

参考:健康長寿ネット「訪問リハビリテーションとは」

自費リハビリの活用

デイケア終了後は、身体機能の維持・向上のために、自費リハビリを活用するのも一つの方法です。全額自己負担となるため経済的な負担は大きくなりますが、回数や期間、頻度に制限がないため、より高い目標達成に向けたリハビリを行えるメリットがあります。

通うのが難しい方は、訪問リハビリサービスを提供している自費リハビリ施設を活用するのもおすすめです。なかには、遠隔でリハビリ指導を受けられる、オンラインリハビリを提供している施設もあります。

自費リハビリは、施設によって費用やサービス内容などが大きく異なるため、いくつかの施設を比べて検討するのがおすすめです。

デイケアを卒業後もリハビリを継続するために意識したい3つのポイント

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デイケアを卒業後は、改善した機能の維持・向上ために、リハビリを継続する必要があります。長期間にわたるプロセスとなることだからこそ、継続するための工夫が欠かせません。ここでは、特に意識したい3つのポイントを紹介します。

具体的な目標を持つ

デイケアを卒業後は、新たに具体的な目標を設定するのがおすすめです。例えば、「半年後に旅行に行く」「趣味を再開する」などが挙げられます。生活に直結する目標にすると、リハビリを継続する助けとなります。

また、「短期目標(月単位)」と「長期目標(年単位)」を設定すると、小さな成功体験を積み重ねながらリハビリを継続できるため、モチベーションの維持にも役立ちます。

運動の習慣化が効果的

デイケアで改善した機能を維持するために、運動を習慣化することも大切です。ラジオ体操やウォーキングなど、軽い運動でも良いので、決まった時間に体を動かすことで継続しやすくなります。

一人では難しい場合は、家族や周囲の方に協力してもらうのも良いでしょう。また、モチベーションを維持する方法として、アプリやカレンダーで運動記録をつけるのもおすすめです。

運動に慣れていない方は、まずは数十分でもとにかく体を動かすことを心がけましょう。徐々に運動時間を延ばすことで、習慣化しやすくなります。

継続できるペースを守る

リハビリや運動は、無理をせずに自身のできる範囲のペースで行いましょう。「早く回復したい」と焦って過度な負荷をかけると、筋肉や関節を痛めて逆に回復が遅れてしまう恐れがあります。

また、無理をしすぎるとモチベーションが低下して、継続が難しくなることも少なくありません。適度な休息を取りながら、焦らず着実に進むことが大切です。

まとめ|デイケアを卒業後の生活をより快適に!リハビリの継続が大切

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デイケアでは、利用者ごとに作成された計画書に基づいてリハビリの目標を設定し、その目標を達成すると「卒業」となります。
しかし、卒業=リハビリの終了というわけではありません。むしろ、卒業後こそが本当のスタートです。日常生活をより快適に続けていくためには、身体機能の維持や向上を目指してリハビリを継続することが大切です。

卒業後の選択肢としては、デイサービスへの移行訪問リハビリの利用、あるいは自費リハビリの活用など、さまざまな方法があります。それぞれの特徴を理解し、体の状態や症状、生活環境に合わせて最も適した方法を選ぶことが重要です。たとえば、外出が難しい方には自宅で受けられる訪問リハビリが適していますし、自主的にトレーニングを続けたい方には自費リハビリが向いています。

また、デイケア卒業後のリハビリを続けるうえで最も大切なのは、モチベーション(やる気)を維持することです。焦って頑張りすぎると、かえって疲れや痛みが出てしまうこともあります。自分に合ったペースで、無理のない範囲で続けることが回復への近道です。

小さな努力を積み重ねることで、卒業後も体の調子を保ち、自分らしい生活を長く続けることができるでしょう。

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