筋スパズムにリハビリは効果的?症例や実際の回復アプローチも紹介
2023.04.18
筋スパズムによる痛みを緩和し身体機能を回復するためには、効果的なリハビリが求められています。
長引く体の強張りや不調に対して有効なアプローチを知っておけば、実際に症状が現れた際にも落ち着いて対応できるでしょう。
そこで今回は筋スパズムの症例や実際に行われる回復へのアプローチをご紹介します。
目次
筋スパズムってなに?リハビリが必要なその症状とは
筋スパズムとはなにか、まずはご紹介します。体が痛むその理由はなんなのか、筋スパズムの特性について知っておくと、その後の治療について理解が早まるでしょう。誰にでも起こりうる症状であるという認識が重要です。
筋スパズムとは筋肉が収縮し続ける症状
そもそも筋スパズムとは筋肉・筋膜の収縮が続いている状態を指し、筋肉の急激な収縮や収縮状態を継続的に繰り返すと発症することがあります。
筋肉が過緊張状態にあるため本来であれば緊張のとける場面でもリラックスできず、常に筋膜が強張っていることで体も思うように動かせません。この状態では血行も妨げられてしまいます。
筋肉に老廃物が溜まって痛みが発症する
筋スパズムの症状が出ていると血行の妨げによって老廃物が蓄積するようになります。その状態が長引くとやがて痛みが。
実は老廃物の中には発痛物質が含まれており、筋スパズムによって痛みが生じるようになるのです。その結果、痛みで思ったように体が動かせないといった症状に発展してしまいます。
筋スパズムはどう施術する?発症確認からリハビリまで
筋スパズムが発症した場合はどのように治療していくのでしょうか。発症から筋肉収縮の原因まで紹介します。症状の原因を知っておくことで予防にもなりますから、毎日の生活を思い浮かべながらチェックしましょう。
だるさのような違和感が神経痛のように
だるさは筋スパズムの予兆。体の不調を感じたときは放っておかず、かかりつけの専門医に相談しましょう。血流悪化により筋肉が緊張し続けることでだるさがおきますが、それがやがて神経痛になると毎日の生活にも支障が生じかねません。
筋スパズムは筋肉や筋膜の過緊張が長引くことによって発症します。つまり発症までに猶予期間があるということ。早いうちから症状に気づけば回復までの道のりも短くなるでしょう。
痛みをの原因を突き止めて適切な治療を
筋肉の収縮を続けたのが原因と聞いても、どのような状態なのかいまいちピンと来ませんよね。一般的には反射性攣縮・過剰収縮・防御性収縮の3つが要因だと考えられています。
・過剰収縮
筋肉に繰り返し過度なストレスがかかることで筋肉が硬くなってしまうもの。血流が悪くなることで筋スパズムが発症する。
・反射性攣縮
関節を包んでいる袋状の膜の膜が伸び縮みすると関節の過剰な運動を防ぐために筋肉が緊張し、それが長期間継続することで筋スパズムが発症する。
・防御性収縮
本来は痛みが出るのを防ぐための機能だが、術後など意識的に特定の部位を動かさないように固定することで血流が悪くなり筋スパズムが発症する。
筋肉は過度な動かしすぎも固定もよくありません。効果の高いリハビリによって筋肉の緊張を解いていくことで、その症状は緩和されていきます。
筋スパズムのリハビリって?患部への効果的なアプローチとは
筋スパズムのリハビリでは、強張った筋肉を開放するアプローチを行うのが一般的です。ストレッチやトレーニングなどを用いて、緊張が続き痛みを発している患部をいかに元通りにしながら機能を回復するのか紹介します。
リハビリが目指すのは筋肉の弛緩
筋スパズムにはリハビリが欠かせません。凝り固まって強張った筋肉をほぐすことで、正常な機能を取り戻していきます。痛みのある個所は満足に動かせないため、日常生活にも支障をきたします。
また動かしにくい場所をフォローするためにほかの部位に負担がかかり、痛みが増大する可能性もあります。もし筋スパズムが発症した場合は、一刻も早い筋膜・筋肉の弛緩が有効でしょう。
硬い筋肉に対してはストレッチが有効
強張って緊張した筋肉にはストレッチが有効です。例えば筋肉を伸ばした状態で30秒~45秒程度保持すると、筋肉の緊張をやわらげた上で柔軟性が高くなったり、関節の可動域が拡大するなどのメリットが得られます。
またストレッチの際は深呼吸しながら体を伸ばすと、副交感神経を刺激してリラックスできるでしょう。
弱い筋力に対しては筋力訓練を試す
筋力そのものが低下してしまっている場合は、筋力トレーニングを取り入れるのも有効とされています。身体機能の低下を防いで筋力を維持するためにもトレーニングは欠かせません。
一般に筋力を増大させるには、現時点の筋力の70%の負荷をかける必要があるといいます。しかしながら必要以上に強い負荷をかけると、しびれや痛みが増大してしまうリスクもあります。まずは低負荷からはじめ、疲労が蓄積する前に休憩を取るようにしましょう。
まとめ
今回は筋スパズムの症例や実際の回復アプローチを紹介しました。
毎日の生活で起こりうる筋スパズム。症状によっては生活が困難になるほど痛みが増大してしまうケースも少なくありません。
症状と施術について予習しながら健康管理に努めましょう。