NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 肘の靭帯の損傷とリハビリに関して|損傷の性質に合わせた考え方と治療法

肘の靭帯の損傷とリハビリに関して|損傷の性質に合わせた考え方と治療法

肘の靭帯の損傷とリハビリに関して|損傷の性質に合わせた考え方と治療法

肘は日常生活でも、運動中でも重要な役割を持ちます。痛みやぐらつき、関節の不安定感を覚えたら靭帯が損傷しているケースも考えられます。

今回はそんな、暮らしに欠かせない肘の靭帯の損傷に関して、リハビリの有無や損傷の性質に合わせた対応方法を解説します。肘の靭帯は運動をする人にとっては重要な部分であるため、長期のリハビリも視野に入れながら進めていきましょう。

肘の靭帯の損傷はリハビリが必要?外傷性・障害性の区分の仕方

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肘の靭帯が損傷するとリハビリを余儀なくされるケースがあります。損傷の状況によっては分からない人も多いでしょう。まずは、きちんとその状態を理解しておくことが大切です。

そもそも肘の靭帯とは?どんな役割?

肘の靭帯が損傷し、リハビリが必要になるケースを知る前に、肘にある靭帯の役割を理解しましょう。

肘の靭帯が持つ大きな役割は、肘関節の安定性、正常な動きを可能にする役割があります。そもそも靭帯は骨同士をつなぎ、適切な位置に保持することで、急激な動きや負荷を軽減、カバーする役割を持っています。

肘にある3つの靭帯

肘には3つの主要な靭帯があります。

①内側側副靭帯(ないそくそくふくじんたい):肘の内側(尺骨側)に位置し、尺骨と上腕骨をつなぎ合わせます。これは特に肘の外側に力がかかったときのストレスをカバーします。

②外側側副靭帯(がいそくそくふくじんたい):肘の外側(橈骨側)に位置し、橈骨と上腕骨を結合させます。肘の内側に力がかかったときの安定性に繋がります。

③組織靭帯:頭骨輪状靭帯などが挙げられます。上腕骨と尺骨の間をつなぎ、上腕骨の安定性の保持が目的です。

一般的な症状と外傷性・障害性の区分

痛みは肘の上腕骨内側上顆の周辺から始まります。肘関節の緩みや関節自体の不安定感を感じるケースも。また肘の内側が腫れるなど視覚的にわかる症状も考えられます。

外傷性は「手をついた時」「直接肘をぶつけた時」など何かをきっかけに肘の靭帯に損傷を及ぼすケースです。事故などによって靭帯が引き伸ばされたり、大きなひねりなどのストレスがかかることで外傷性の損傷が生まれます。

一方、障害性の場合、オーバーユースによる損傷が考えられます(特定の体の部位に、ストレスが継続的に加わっている状態)。

野球、アメフト、テニス、ラグビー、槍投げなど、肘関節に多くの力が慢性的にかかってしまうスポーツは該当しやすいでしょう。

肘の靭帯が損傷したかも…リハビリ前に診断と治療の流れを理解しよう

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何かの事故に巻き込まれて他の部位も怪我をした場合は、必ず医療機関の医師のサポートのもとリハビリ方法を考えましょう。内外反ストレステストや画像検査なども的確におこない治療からリハビリまで進めていくことが必要です。

診断は必ず専門医にみてもらう

外傷性の肘の靭帯損傷は転んだ時に手をつくなど、ちょっとしたことから生じやすい怪我です。他にも格闘技などでは、固技をされると肘が脱臼、もしくは捻挫などがおき、そこから靭帯の損傷に繋がります。

基本的には外傷性・障害性問わず、内外反ストレステストがおこなわれます。

肘を真っ直ぐに伸ばした状態でおこなわれ、医師の片方の手で肘関節を固定、もう一方の手で抑えている手の反対方向に手首を動かします。この時に痛みが生じると陽性であると判断され、著音波やMRI検査などの画像検査に進むことになります。

外傷性の場合は固定が必須

治療方法としては保存療法と手術療法があります。

軽度な靭帯の損傷は、保存療法をメインに進めます。圧迫包帯や湿布などをおこない、負荷をかけないように徐々に可動域訓練がはじまります。特に外傷性の場合はギプス固定で治ります。

保存療法で治らない場合は手術療法が考えられます。外傷性の場合でも同様で靭帯縫合するケースも。

治療・リハビリの期間について

肘の靭帯の損傷のリハビリ期間は、保存療法でも約1ヶ月〜3ヶ月ほどがかかります。手術療法においては完全に肘が使えるようになるまで約1年を要するでしょう。

なぜ、肘の靭帯の損傷に対する治療やリハビリの期間は長いのでしょうか?

理由としては、靭帯が完全に治り切るまでに時間がかかったり、靭帯に負荷をかけすぎないように細心の注意を払いながら治療やリハビリをおこなわなければいけないからです。スポーツをしている人の場合は、万全の状態で再発予防もおこないながら復帰を目指すべき症状でしょう。

障害性|肘の靭帯に対する損傷やリハビリへの向き合い方

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スポーツをする人にとって障害性のリハビリは身近なものです。しかし、実際に自分が肘の靭帯の損傷によってリハビリを余儀なくされると困ったり、強い不安を覚えるものです。最後に、スポーツをする人たちがどのように靭帯損傷のリハビリに向き合うべきか考えましょう。

もし肘の靭帯に損傷がみられてリハビリが必要になったら

バドミントンの動作やテニスの動作、ラグビーのスクラム、野球の投球動作など障害性によって肘の靭帯の損傷が見られ、リハビリを余儀なくされるケースは多数あります。

万が一、自分や身内が肘の靭帯を損傷してしまったら、最終的な目的やビジョンを明確にするところからはじめましょう。

例えば、保存療法はリハビリの期間が身近く比較的早く現場に復帰できます。しかし、再発や多少の痛みを抱えながら運動することの可能性も高く、長期的なビジョンで見るとリスクが伴います。一方、手術を選んだ場合は復帰までの期間が長いですが、痛みが出にくく、再発予防もじっくり時間をかけられます。

どちらにも一長一短があり、具体的にいえば手術療法を洗濯した場合でも再発する人は再発します。ですが、長くスポーツを続けたいのであれば痛みの原因を探り、じっくりと時間をかけて準備することも選択肢の優先度は高くなるでしょう。

家族や専門医のサポートは必須

肘の靭帯の損傷におけるリハビリは日常生活の動作にも関わるため、専門医のサポートを受けておこないましょう。医師と相談し、リハビリをおこないます。スポーツをする方は、リハビリと並行して、怪我に繋がった動作を分析し、再発防止のための体作りや動作の準備が必要です。

正しく長期のリハビリを計画的におこない、素敵なスポーツライフを送りましょう。

肘の靭帯が損傷したら…リハビリは必要?まとめ

今回は肘の靭帯が損傷した時に知るべき症状やリハビリまでの流れを解説しました。肘の靭帯はスポーツする人にとって非常に重要な部分でしょう。

運動中に肘の痛みを感じたり、肘関節の緩み、不安定感を感じた時は専門医にかかり状態を見てもらいましょう。軽度〜中度であれば保存療法でも十分に治すことができます。一方で、外傷性の場合やスポーツによって肘の靭帯に重度の損傷ができた場合は、手術療法をおこない、時間をかけてリハビリにつとめましょう。

肘の靭帯が損傷したら、まず病院へ行き、リハビリの必要有無も見ながら丁寧に回復を図っていくことが望ましいです。

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