NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 車椅子利用者のタクシー選び | 一般・介護・福祉タクシーの特徴と使い分け方

車椅子利用者のタクシー選び | 一般・介護・福祉タクシーの特徴と使い分け方

車椅子利用者のタクシー選び | 一般・介護・福祉タクシーの特徴と使い分け方

「車椅子でタクシーは利用できるのか」

「車椅子はトランクに積めるのか」

「車椅子での乗車はタクシー料金は高くなるのか」

車椅子でタクシーを利用したいけど、初めて利用する場合は不安も多いのではないでしょうか。結論からいいますと、車椅子でタクシーに乗ることは可能です。

しかし、車椅子の種類やお出かけの目的によって利用できるタクシーの種類が変わります。今回は車椅子乗車が可能なタクシーとそれぞれの料金やメリット・デメリットについて詳しく解説します。

車椅子でもタクシーに乗れるの?車椅子の種類や状況によって選択

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車椅子で利用できるタクシーを大きく分けると「一般」「介護」「福祉」の3つです。まずはそれぞれの特徴をみていきましょう。また、最近急増しているユニバーサルデザインタクシーもご紹介します。

折りたたみ可能なら一般タクシーでも可能

車椅子が折りたたみできるタイプなら一般タクシーも利用可能です。セダンタイプのトランクの平均的な大きさは横150cm×奥65cm×高さ45cmなので、このサイズに収まる大きさであれば、車椅子をトランクに収納して荷物として運ぶことができます。

車椅子から座席に座ればタクシードライバーが車椅子をトランクに積んでくれますが、車椅子から座席への移動の際に介助はしてもらえないので、ある程度自立できる必要があります。

車椅子に乗ったままなら介護や福祉

車椅子に乗ったまま利用する場合は「介護タクシー」と「福祉タクシー」があります。どちらもワゴンタイプやワンボックスのタイプの車種が多く、車椅子から下りずにそのまま乗車できるように電動リフトやスロープなどが装備されています。

介護タクシーや福祉タクシーは一般タクシーより料金が高額になってしまいますが、様々な設備が整っており、足が不自由であったり、歩行が不安定な方も安心して利用することができるでしょう。

ユニバーサルデザインタクシーって何?

近年、急増しているユニバーサルデザインタクシーはご存じでしょうか。一般タクシーの料金で車椅子のまま乗車することができる、障害者や高齢者に配慮されたタクシーです。

街中を走っているタクシーを利用でき、誰もが普通に使える「みんなにやさしい新しいタクシー車両」として登場しました。一目でユニバーサルデザイン(UD)タクシーとわかるように以下のマークが車体についています。

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引用:国土交通省HP

車椅子乗車でのタクシー料金は?利用条件や利用方法も異なる?

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車椅子でタクシーを利用する場合、一般利用に比べて料金が高くなるのか気になりますよね。

利用するタクシーの種類によっても料金は変わるので、それぞれの料金や利用条件や利用方法もみていきましょう。

一般やUDタクシーの場合

一般タクシーやUDタクシーは、料金は変わらず一般タクシーの値段で乗ることが可能です。一般タクシーの値段は距離と時間で計算されますが、地域によって差がありますので利用する地域の料金を確認してみましょう。

注意点としては、一般タクシーもUDタクシーも介助はないので自走するか、家族の付き添いが必要になります。

介護タクシーの場合

介護タクシーの料金は運賃・介助サービス・介護器具レンタル費用を合算したものになります。運賃は時間か距離で設定されいて、時間の場合500円〜1000円/30分、距離の場合は800円/2km(1kmごとに300円〜400円加算)が相場です。

一般タクシーより高めにはなりますが、介護タクシーには介護保険適用できるものもあり、その場合は介助サービス代が1割~3割負担で受けられます。

福祉タクシーの場合

福祉タクシーは、運賃やレンタル費用、貸し切り代など全てが自己負担になります。運賃は地域や会社毎に異なりますが、目安としては1000円/30分(以降10分毎に1000円)、800円/2km(以降336m毎に80円)が相場となります。

福祉タクシーは介護保険の適用外ですが、地域によって「助成制度」を受けることができます。内容は各自治体によって異なるので、お住まいの地域の福祉窓口やホームページで確認してみましょう。

車椅子でタクシー乗るならどれが一番いい?目的に合わせて利用しよう

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車椅子でタクシーを利用する場合、様々な選択肢があることがわかりました。では一体どれが一番いいのでしょうか?それぞれ特徴があるので、メリット・デメリットをふまえて比較してみましょう。

急な利用も可能な一般タクシー

<一般(UD)タクシーのメリット>

・料金は加算されず一般料金と同じ

・予約なしでも利用できる

・誰でも利用できる

・UDタクシーなら車椅子のまま乗ることができる

<一般(UD)タクシーのデメリット>

・(UDでない場合)おりたたんで乗らなけらばならない

・介助がないので自立、自走できないと難しい

・(UDの場合)乗降に時間がかかる

一般タクシーの特徴は料金が安く、予約なしで手軽に乗車できることです。最近はUDタクシーも増え、車椅子に乗ったままでも利用ができるようになりました。しかし、誰でも乗れるという特性上、車椅子を乗せる準備に時間がかかることや介助がないので注意しましょう。

介護保険内で利用したいなら介護タクシー

<介護タクシーのメリット>

・車椅子のまま乗車可能

・介助サービスがつくので家族の付き添いなしでの利用も可能

・介護保険(介護サービス料のみ)を利用できる

<介護タクシー(保険適用の場合)のデメリット>

・家族が同乗できない

・病院や生活に必要不可欠な事にしか利用できない

・介護認定を受けた要介護1~5の人しか利用できない

介護タクシーは介助がつくので、1人でのお出かけも安心してお任せできます。逆に家族の同乗ができない点や保険適用は介助サービスのみで他の費用は全額負担になるので注意しましょう。

家族や友人のお出かけには福祉タクシー

<福祉タクシーのメリット>

・車椅子のまま乗車可能

・介護認定に関係なく誰でも乗れる

・家族や友人と旅行やショッピング利用も可能

・助成制度を利用できる

<福祉タクシーのデメリット>

・全額自己負担なので費用が高額になるる

・原則介助はない

福祉タクシーは利用制限もなくいつでも利用できますが、利用料金が高額になってしまいます。介護保険適用外ですが、地域の助成制度を受けられるので確認してみましょう。

まとめ|車椅子でもタクシーに乗れる!

車椅子でタクシーに乗る場合は車椅子の種類、介助の有無、利用目的などの条件で乗車できるタクシーが変わってきます。どんな目的で利用したいかを明確にしてから最適なものを選ぶといいでしょう。

介護保険の適用できるかで金額も変わるので、介助がいる場合はケアマネージャーに相談してみましょう。

車椅子生活になり、家に引きこもりがちになった場合にタクシーでお出かけすることによって気分転換や、社会へのつながりを取り戻すきっかけになります。ぜひご自身や家族にあったタクシーを利用してみてください。

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