NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 足首が背屈できない…リハビリの効果や内容を知って理想の体づくりをしよう

足首が背屈できない…リハビリの効果や内容を知って理想の体づくりをしよう

足首が背屈できない…リハビリの効果や内容を知って理想の体づくりをしよう

つま先が上がらない状態を、「足首が背屈(はいくつ)できない」といいます。足首が背屈できない状態は、様々な原因で起こりますが、放っておくと日常生活に支障が出るため、対策をするのが大切です。

この記事では、足首が背屈できないのはなぜか、リハビリの必要性について解説します。少しでも早く改善させるには、家でのトレーニングも大切です。足首が背屈できない人向けの自宅でできるトレーニングや道具もご紹介します。

リハビリを継続して、足元から全身の健康を整えていきましょう。

足首が背屈できないのはなぜ?リハビリで改善できるのかを解説

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足首の背屈(はいくつ)は、なぜできなくなるのでしょうか。リハビリや自宅でストレッチをする前に、原因を特定するのが大切です。背屈ができない状態を放っておくと起こることや、改善するために必要になことを知っておきましょう。

足首の背屈ができない原因

足首の背屈ができなくなるのは、次のような原因が考えられます。

  • 筋力や柔軟性の低

…スネにある前脛骨筋の筋力が低下すると、つま先が上に上がりにくくなります。また、ふくらはぎの腓腹筋やヒラメ筋が硬くなると、足首の可動域が制限されるでしょう。

  • 関節や靭帯の問

…長い間の固定や安静により、関節が固まってしまう場合があります。靭帯の損傷や骨の変形があると、可動域が狭くなります。

  • 神経の問

…糖尿病・坐骨神経痛などの末梢神経障害や脳卒中・脊髄損傷などがあると、足首を背屈する筋肉に指示を送れなくなるのです。

背屈が制限されるとどうなるのか

足首の背屈が制限されると、立っている姿勢や歩行に影響がでます。つま先を上げるのが難しくなるため、歩行時の転倒リスクになるのです。転倒して新たな怪我をしたり、恐怖感を持ったりすると、日常生活も制限されます。外出ができなくなり、家に引きこもる状態が続くと、心身機能の低下だけでなく、認知症のリスクも上がるのです。

背屈できるようになるには…

足首の背屈ができないまま放っておくと、日常生活への影響もでます。悪循環を断ち切るには、リハビリが大切です。まずは何が原因で足首の制限が出ているのかを、病院やリハビリ専門施設で評価してもらいましょう。

かかりつけ医がいる場合は、受診をし、原因がわからない場合は整形外科やリハビリテーション科のある病院に行きます。どの程度まで回復できれば日常生活に支障が出ないかが決まると、目標に向かえるようになるでしょう。

参考:CiiiNiiResearch「足関節背屈角度が着地時の下肢各関節に与える影響」

原因別|足首が背屈できない人が行うリハビリ内容と効果

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足首が背屈できない人は、リハビリを行うのが重要です。どんな目的でリハビリを行っているのかを知ると、継続する意思が高まります。原因別にどのようなリハビリ方法があるのかを知っておきましょう。

筋力低下や硬さが原因の場合

筋力の低下に対しては、前脛骨筋(ぜんけいこつきん)の筋力トレーニングが行われます。座った状態または立った状態でつま先を上げるトレーニングを行う場合が多いです。重力に反して関節を動かすだけでも、十分なリハビリとなります。

ふくらはぎの筋肉(腓腹筋・ヒラメ筋)が硬くなっている場合は、ストレッチを行います。リハビリの療法士によるストレッチや、ご自分で体を動かしながら筋肉の柔軟性を高めるのが一般的です。

筋肉の硬さは対象の部位だけでなく、体全体に及ぶ可能性があります。そのため、足の裏全体や体幹のストレッチを行うかもしれません。

関節や靭帯が原因の場合

関節や靭帯が硬くなって動きが制限されている場合は、関節の可動域訓練を行います。リハビリ専門職によって他動的に動かす場合、関節を適切な位置に保って複数回、足首を背屈する場合があります。固まった関節も動かしていくと、関節周囲の組織が柔軟になるのです。

関節の硬くなりすぎていて、歩行に支障が出ている場合は、装具で足首の背屈を促し、歩行練習する可能性もあります。

神経に問題がある場合

脳梗塞後や末梢神経障害など神経に問題があって、足首の背屈ができない場合は、筋力・関節のトレーニングに加えて、運動学習が必要です。適切な関節の位置を保てるようにし、立ったり歩いたりする動作を行い、正しい運動を行えるような練習を行います。

また、足の裏に感覚麻痺があって体重を支えられない場合、筋力の出力が適切ではなくなります。その場合は、足の裏の皮膚に感覚を入れ、体重や床と接地しているかどうかを感じられるトレーニングが実施されるでしょう。

足首が背屈できないので歩行が困難…家でできるリハビリはある?

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足首が背屈できず、すでに歩行や生活に影響が出ている方もいらっしゃるでしょう。足首が背屈できない原因に対してリハビリを行っても、すぐには効果が出ず、もどかしいかもしれません。家でも継続してリハビリを行って、少しでも早く効果を感じられるようになりましょう。

筋肉のストレッチを行う

足首のストレッチは家でも行うようにしましょう。ストレッチは週に4回程度、2ヶ月ほど継続すると効果が出やすいといわれています。座った姿勢で片方の足を組み、足の裏に手を当てて、足首を背屈させましょう。10〜20秒ほどかけてゆっくりと伸ばします。

温めると筋肉の柔軟性が増すので、お風呂上がりや暖かいタオルでホットパックをしてからストレッチをするのがオススメです。

セラバンドを使う

スネの筋肉(前脛骨筋)のトレーニングを行う場合も、ストレッチと同様に日常生活に取り入れるとさらに効果が増します。高齢者の場合、筋力トレーニングの推奨頻度は、週に2〜3回です。セラバンド・セラチューブを活用すると、ご自宅でも座ったまま筋力トレーニングができます。

セラバンドを輪にするようにして、大きな家具の足などに固定します。その輪の中に足を入れ、足の甲にセラバンドがくるようにしましょう。

その状態で、足首を10回ほど背屈します。慣れてきたら、背屈した状態で5〜10秒ほどホールドするのも効果的です。

セラバンドは、ホームセンターや通販で手に入ります。商品によって強度が違うため、ご自身の筋力に合わせてセラバンドの段階を選びましょう。

自費訪問リハビリを受ける

リハビリのために外出するのが億劫であったり、今のリハビリ回数では足りない場合は、自費訪問リハビリを利用するのも1つの方法です。保険適用外ですが、回数や一回あたりの時間を自由に選べ、家でリハビリができます。

ご自宅でのトレーニングで合っているのか心配な場合や、効果が出ているのか疑問な場合にも活用するのも良いでしょう。

参考:厚生労働省「ガイドラインの認知と身体活動(案)」

まとめ|足首が背屈できない時のリハビリ方法

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今回は、「足首が背屈(はいくつ)できない」と感じたときに、どのようにリハビリへつながっていくのか、その流れについてわかりやすく説明します。

まず、「背屈」とは、足首を上に曲げる動きのことです。たとえば、つま先を自分のほうに引き寄せるような動きがそれにあたります。この動きができないと、歩くときにつま先が引っかかりやすくなったり、バランスがとりにくくなったりすることがあります。

背屈がうまくできない原因は、人によって違います。関節がかたくなっている場合もあれば、筋肉が弱くなっている、神経に異常があるなど、いろいろな可能性があるのです。そのため、まずは整形外科などの病院で検査を受け、リハビリの理学療法士にしっかり評価してもらうことが大切です。

もしそのまま放っておくと、次のような問題が起こるかもしれません。

  • 姿勢が悪くなる(体が前かがみになるなど)
  • 歩くのがむずかしくなる
  • 外出するのがめんどうになって、家にこもりがちになる
  • 転んでけがをしたり、動かないことで体が弱くなる

足首は、歩くときにとても大切な役割をしています。足首の動きが悪いままだと、歩くことから遠ざかってしまい、筋力も落ちてしまいます。それだけでなく、外出をしなくなることで、気分が落ち込んだり、認知症などのリスクも高まるといわれています。

だからこそ、「ちょっと動きにくいな」と思ったときには、早めに病院を受診し、自分の足の状態をしっかり知ることが第一歩です。そして、リハビリ療法士といっしょに自分に合ったリハビリを進めることで、ふたたび元気に歩けるようになる可能性が高まります。

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