NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 運動の失調とは?リハビリで下肢の動きは改善できる?リハビリの重要性について解説

運動の失調とは?リハビリで下肢の動きは改善できる?リハビリの重要性について解説

運動の失調とは?リハビリで下肢の動きは改善できる?リハビリの重要性について解説

今回は運動の失調におけるリハビリや下肢の悩みに関して解説します。

運動や日常の動作が今まで通りにできないというのは大変なストレスです。一方で、きちんと運動失調となった疾患の原因を探り、継続的にリハビリをしなければもっと強いストレスや不安を感じながら生活することになるでしょう。

正しい知識や運動の失調に対する理解を深めて日々のリハビリをより良いものにしましょう。

麻痺を伴わない運動の失調とは?リハビリで下肢の動きはよくなる?

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運動失調と一言に行っても「何が起因するのか」というのは調べてみなければわかりません。そしてその多くが、日常生活の歩行などを難しくさせるものであるためきちんとした理解が必要になります。

運動の失調って?3つの原因とは

協調運動障害と呼ばれるのが「運動失調性」です。これは骨折やそのほかの怪我、もしくは麻痺などとは異なりますが運動、動作がうまく行えなくなる症状です。

上肢と下肢のバランスが取れずふらついたり、千鳥足になったり。歩行が困難になるだけでなく呂律が回らなくなり筋収縮自体に問題が生じます。

神経変性疾患や小脳障害、脳卒中や脳に外傷を負うケース。他にも薬物や神経筋障害などから引き起こされることがあります。運動の失調はそれぞれの原因から引き起こされるものであるため、異なる理解が必要でしょう。

運動失調性の種類とそれぞれの原因

・小脳性運動失調…小脳は運動を司る部分です。ここに障害が起きてしまうと四肢に失調がみられ、運動の調整やバランスを妨げることがあります。

・脊髄性運動失調…脊髄は中枢神経系の一部であり、脳と末梢神経を結ぶ重要な経路として機能。脊髄の障害や損傷によって引き起こされ、症状としては千鳥足などがよく見られ、感覚障害などが考えられる。

・大脳性運動失調…脳外傷や脳腫瘍が原因とされており、出現頻度としては多くなく症状も小脳性に似ている。

・前庭性運動失調…内耳の前庭器官やその周辺の障害によって引き起こされる運動失調を指します。前庭器官は、平衡感覚や空間認識に関与しており、その障害が運動の協調性やバランスの維持に影響を与えます。

どの点においても、日常生活でそのままにしてしまうと転倒や事故などから大きな怪我に繋がる可能性もあります。したがって引き起こした原因を探る一方でリハビリもする必要があるでしょう。

運動の失調とリハビリの重要性…下肢リハビリのアプローチとは?

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運動失調性の場合、下肢のリハビリは歩行能力を向上させるために重要です。具体的な下肢のリハビリプログラムは個々の状態や症状に合わせて調整されますが、一般的なアプローチを以下に示します。

下肢の筋力向上とバランス訓練は必須

運動の失調、リハビリにおいて下肢の筋力トレーニングは行う必要があります。

下肢の筋力を向上させるためのエクササイズが含まれ、脚の前後や内外側の筋肉をバランスよく鍛えることが重要です。

並行してバランス訓練を行い、歩行時や立ち上がる時のバランス改善が求められます。主に、バランスボードや片脚立ちなどのエクササイズを行い改善を図ります。

日常生活に必要な動きと歩行練習

運動失調性はそれぞれの原因となる疾患に対処するとともに、日常生活に戻るための訓練を行わなければいけません。その中で欠かせないのは歩行の訓練。

歩行パターンの改善や階段の昇降、不安定な地形での歩行など、日常生活での歩行に対応したトレーニングが行われることもあります。

もちろん、日常生活で必要な動作も練習します。例えば、座っている状態から立ち上げる時の動き。これらの不安定な動きの際に転倒し怪我をするなどもあります。正しい動作パターンや安全な動作を運動の失調に関するリハビリでは下肢に対して行われえるでしょう。

運動失調性には柔軟性と可動域の向上が必要

下肢の柔軟性を向上させ、関節の可動域を維持するためのストレッチやリハビリも行います。下肢の筋肉だけを鍛えても意味がなく、あくまでも身体全体が連動して動くこと、特に上肢と下肢の動きがバラバラになっている患者はそのつなぎ目をリハビリしなければなりません。

患者の状況に合わせて専門医によってリハビリは組まれるので、原因やリハビリの意図を理解するとともに、継続して行えるようにしましょう。

粘り強くリハビリを…運動の失調はリハビリも下肢だけでなく全体に渡る

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それぞれの原因があって運動の失調が生じているため一概に「これをやったら治る」ということは言えません。しかし、周囲のサポートなしでは中長期的なリハビリは難しいことも理解しておく必要があります。

運動の失調といえどリハビリは下肢だけでなくメンタルも

単に運動ができなくなった、ということではないのが運動失調性の難しいところ…。

運動だけはおろか、立ち上がりや歩行、日常生活に負担のかかる事柄に制限がかかります。この制限を徐々に取り除くためにはいかに、日常に潜む転倒などの危険を避け、継続的にリハビリができるかということです。

入院時期や半年間の保険適用期間でのリハビリで満足してしまうと、せっかく動きつつあった体もうまく動かせなくなることも。そのため在宅でも継続できるリハビリを習得することも1つ大切なことです。

自費訪問リハビリという考え方

「思うように歩けない」「動けないから動かないようにする」

そんな気持ちになっている方も少なくないでしょう。ふらついたり、転倒を経験するとなおさら億劫になります。また、不安を抱えている状態で日常動作や歩行を行うと余計なところに力が入ってしまい、別の箇所を痛めるケースもあります。

さまざまな状況下でリハビリを一人で行うことはハードルが高いです。そこで、自費訪問リハビリの存在があります。自費リハビリ制度とは、健康保険や公的医療保険でカバーされない、あるいはカバーされているが十分なリハビリテーションが受けられない場合に、自己負担でリハビリテーションを受けることができる制度です。

前向きに、より自分の目標を具体的にしてリハビリを継続していきましょう。

まとめ

今回は運動の失調におけるリハビリの必要性、下肢に関する悩みや改善方法について解説しました。運動失調性はさまざまな要因で引き起こされるものです。したがって、まずはその症状や根本疾患の改善に臨みましょう。

その中で、運動の失調であればリハビリは必須。特に下肢は日常生活に欠かせない部分です。そして下肢だけでなく上肢もうまく連動し、快適な日常生活が送れるように継続したリハビリを心がけましょう。

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