
通院不要!遠隔リハビリのメリット・デメリットと期待できる効果について
2025.08.13

「通院が大変だから遠隔でリハビリを受けてみたい」「オンラインのリハビリって効果あるの?」このような疑問を持つ方もいるでしょう。
コロナウイルスの影響からオンラインの技術が発達し、自宅でも簡単にリハビリが行えるようになりました。しかし、リハビリは専門家のもとで直接指導を受けるのが一般的なため、オンラインで症状が改善するのか不安を抱えてしまいます。
オンラインでもポイントをおさえれば、十分な運動効果を得ることが可能です。今回は、遠隔で行うリハビリのメリット・デメリット、期待できる効果について解説します。
目次
遠隔リハビリが向いている人は?オンラインの特徴を理解しよう

遠隔でのリハビリは非常に便利で気になるという方も多いでしょう。しかし、オンラインリハビリには向き不向きがあるため、特徴を理解しておくことが大切です。ここでは、遠隔リハビリの特徴とあわせて、どのような方に向いているのかを解説します。
オンラインで受けられる遠隔リハビリの概要
遠隔リハビリは、通信技術を活用して自宅に居ながらリハビリの指導を受ける方法です。ZoomやLINEなどのビデオ通話を使ったライブ指導が中心で、企業によっては録画動画を参考にして運動する方法もあります。
姿勢や動作のチェックから運動指導、生活指導などが自宅で受けられるのが魅力です。
通院困難な人でも受けられる利便性
遠隔リハビリは自宅で運動指導を受けることができ、通院が難しい方でもリハビリを継続できるのが特徴です。治療を受けたくても通院する手段がないと悩む方もいるため、オンラインでのリハビリは一定のニーズを満たします。
特に、以下のような方はオンラインリハビリを検討するとよいでしょう。
- 高齢や障害で移動が難しい
- 地方や山間部で通院困難な環境にある
- 家族の送迎以外に交通手段がない
オンラインリハビリを活用することで、通院の手間を省いて手軽に運動ができるようになります。
自宅での運動に意欲的な人におすすめ
遠隔でのリハビリは自宅で行うのが一般的です。「自宅では運動する気分にならない」「環境を変えないとモチベーションが上がらない」という方もおり、オンラインリハビリには向き不向きがあることを理解しておきましょう。
オンラインリハビリは、モチベーションが高く運動に意欲的な方におすすめです。自宅でも遠隔指導を素直に実践し、やる気を保って継続できる方はオンラインリハビリの効果を得られる可能性があります。
遠隔リハビリのメリット・デメリットを解説!通院との併用もOK

便利な遠隔リハビリですが、メリット・デメリットを理解しておくことが大切です。
例えば、自宅で受けられるため通院の手間がかからないメリットがある一方で、細かい動作がチェックできないというデメリットがあります。ここでは、通院リハビリと比べながら、オンラインサービスの利点と欠点を解説します。
遠隔リハビリのメリット
オンラインで行うリハビリの特徴として、自宅でできるという点が挙げられます。その他にも、通院では得られないメリットは以下のとおりです。
<遠隔リハビリのメリット>
- 移動不要で家族の負担が少ない
- 通院や病院にかかる時間を節約できる
- 退院後の生活が支援できる
- リハビリの記録をデータで残して共有できる
通常のリハビリの場合は、病院で医師の診察を受けてから行うため、自宅からの通院を含めると多くの時間を要します。「手間がかからない」というのは、本人だけでなく家族の肉体的、心理的負担を軽減できる大きなメリットとなるでしょう。
遠隔リハビリのデメリット
さまざまなメリットのある遠隔リハビリですが、デメリットを理解しておくことも大切です。メリット・デメリットを比較したうえで、利用するサービスを検討しましょう。
<遠隔リハビリのデメリット>
- 通信環境が必要
- 対面に比べて動作の細かい確認が難しい
- アプリや機械などの操作が難しい場合は家族の支援が必要
- 転倒や体調不良などの緊急対応が難しい
遠隔リハビリでは、インターネット環境やアプリの操作が必要となるため、機器の取り扱いが苦手な方には向いてない方法です。転倒や体調などに不安のある方は、対面のリハビリを受けると精神的にも安心できるでしょう。
オフラインのリハビリと併用も効果的
遠隔リハビリだけで効果を出す必要はなく、対面の運動指導と併用するのも効果的です。オンラインでは、自分が行っている運動が正しいのか不安に感じるケースもあります。そのような不安を払拭するために、対面リハビリで確認するのもおすすめです。
通院で専門家の評価を定期的に受けながらオンラインリハビリを継続できれば、運動効果を最大限高められるため、可能な方は双方のサービスを利用してみましょう。
遠隔リハビリで効果を出す!自宅で運動する時の注意点とコツ

遠隔でのリハビリ効果を最大限引き出すには、いくつかポイントがあります。計画性がなければどんな運動も効果が薄くなるため、明確な目標や継続的な自主トレが必要です。ここでは、自宅での運動時に意識したいポイントを解説します。
リハビリの目標を明確に設定する
遠隔リハビリの効果を高めるには、明確な目標を決める必要があります。やみくもに運動しても目標がないとモチベーションの維持が難しいため、リハビリの担当者と相談して目標を決めましょう。
<目標の例>
- 杖で歩けるようになる
- 近所のスーパーに買い物に行く
- 姿勢を治して腰の痛みを減らす
目標を明確にすると、意欲的にリハビリを行えるようになります。まずは、達成しやすい小さな目標を設定し、徐々に大きな目標を掲げると挫折せずにリハビリが継続できるでしょう。
参考:日本臨床学会「【目標設定5つのポイント】SMARTという考え方」
自主トレを行って運動を習慣化
リハビリの効果を引き出すには、自主トレーニングを取り入れ、運動量を確保する必要があります。
例えば、週一回の遠隔リハビリだけでは効果が現れるまで時間がかかるため、効率よく身体を変化させるには自主トレーニングが重要です。遠隔リハビリの自主トレーニングの指導を積極的に活用するとよいでしょう。
必要に応じて家族のサポートを受けよう
遠隔リハビリは、インターネットの環境が必要となるため、機械の操作が苦手な方は家族のサポートを受けましょう。機器の設定だけでなく、家族同伴のもとでリハビリを受けるのもおすすめです。
遠隔では細かい動作指導が難しいのが難点ですが、家族が一緒なら理学療法士の話を上手く要約して伝えてくれます。一人で悩まずに、わからないことは家族に相談してサポートを受けましょう。
まとめ|遠隔でのリハビリサービスで自宅で気軽に運動しよう

遠隔リハビリは、自宅にいながら専門家から運動や体の使い方の指導を受けられる便利なサービスです。
パソコンやタブレット、スマートフォンを使ってオンラインでつながるため、病院や施設まで通う必要がありません。これにより、移動にかかる時間を節約でき、家族の送迎負担も減ります。特に雨の日や体調が少し不安な日でも、自宅から安全にリハビリを続けられるのが大きなメリットです。
しかし、良い点ばかりではありません。画面越しの指導では、体の微妙な姿勢や動きが見えにくく、細かい修正や安全確認がしづらいという弱点があります。また、もし運動中に転倒したり急に具合が悪くなった場合、すぐに直接対応できないため注意が必要です。高齢の方はパソコンやタブレットの操作に慣れていないことも多く、その場合は家族やサポートしてくれる人の協力が欠かせません。
たとえば「退院後に家の中で動くのが不便」「外出や通院が難しいけれどリハビリを続けたい」という人にとって、遠隔リハビリはとても役立ちます。さらに、必要に応じて対面のリハビリと組み合わせることで、体の機能をより確実に高めながら、日常生活の質を向上させることができます。