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痛みを和らげるリハビリ方法はある?自宅でできる工夫は?
痛みを抱えながらのリハビリは、身体的にも精神的にもつらいもの。でも、リハビリ中の痛みを和らげる方法はあります。自宅でできる工夫もお伝えしましょう。
まず、痛みを和らげるには、ストレッチがおすすめです。ゆっくりとした動作で、痛みを感じる筋肉や関節をほぐしていきます。ストレッチは、血行を促進し、筋肉の緊張をほぐす効果が。痛みの予防にも、改善にも役立つのです。
自宅でできるストレッチの例を紹介しましょう。
腰の痛みなら、仰向けに寝て膝を抱え込むひざ抱え込みストレッチを。首や肩の痛みには、肩を上下に回す肩回しストレッチがおすすめ。軽い力加減で、痛みのない範囲で行うことが大切です。
次に、痛みを和らげるのに効果的なのが、温熱療法。温めることで、血管が拡張し、血流が増加。筋肉の緊張がほぐれ、痛みが和らぐのです。自宅では、湯たんぽや電気毛布、ホットパックなどが使えます。心地よい温かさで、痛みの部位を包み込んでみてください。
一方、炎症を伴う痛みには、アイシングが有効。冷やすことで、炎症を鎮め、腫れを抑える効果が期待できます。自宅では、冷凍庫で冷やしたタオルや、市販の冷却シートを使うのが手軽。痛みの部位に当てて、15分ほど冷やしましょう。
また、リラックスすることも、痛みの改善に役立ちます。ストレスは痛みを増強させる要因の1つ。深呼吸をしたり、軽い音楽を聴いたり、好きなことをしてリラックス。心の緊張をほぐすことで、痛みも和らぐかもしれません。
さらに、日常生活の中で姿勢に気を付けるのも大切。猫背や足を組む習慣は、痛みを悪化させる原因に。椅子に座るときは背筋を伸ばし、立つときは骨盤を立てるイメージを。良い姿勢を保つだけで、痛みの予防につながります。
もちろん、これらの工夫はあくまで補助的なもの。痛みの根本的な改善には、適切なリハビリプランが欠かせません。痛みの原因を見極め、その人に合った運動療法を行うこと。これが痛みを和らげる最も効果的な方法なのです。
リハビリ中の痛みは、つらく、孤独な戦いかもしれません。でも、1人で抱え込む必要はありません。痛みを和らげる工夫を、日常生活に取り入れながら。そして、理学療法士とともに、最適なリハビリプランを立てていく。
痛みに負けないあなたを、私たちは全力で応援します。一緒に、笑顔で歩める日々を目指しましょう。