2023.10.17
肩から腕や手にかけて、痺れや痛みが慢性的に起こっている場合は、頸椎症性筋萎縮症を患っている可能性があります。頸椎症性筋萎縮症は、誰にでも起こりうる病気で、自然に治る場合もあるものの、場合によっては手術などで対処する必要に迫られることもあります。
頸椎症性筋萎縮症になる原因は、様々なものがあります。発現する症状を見極め、頸椎症性筋萎縮症かどうか正確に判断して対処をしましょう。
今回は、頸椎症性筋萎縮症とはどのような病気であるのか紹介します。その原因や治療方法、おすすめのリハビリの方法などについても解説します。専門家に相談をしながら、正しいリハビリを継続して改善を図ってください。
頸椎症性筋萎縮症とは、そもそもどのような病気でしょうか。頸椎症性筋萎縮症が発症する原因や症状の特徴、及び治療におけるリハビリの重要性に関して、解説をします。
頸椎症性筋萎縮症とは、頸椎と呼ばれる首の骨から背骨にかけた椎間板などが変形したり変性したりすることにより発症する病気の一種です。手足のしびれや痛みが発症し、動きが悪くなってしまいます。
頸部の神経が圧迫され、障害を受けることにより、頸椎症性筋萎縮症が起こります。頸椎は身体を支える基礎となる重要な器官であるため、不具合が起こることにより全身の維持や運動に支障をきたしてしまいます。
頸椎症性筋萎縮症が発症する原因は、主に頚椎にある椎間板の変形が挙げられます。頚椎の骨・椎間板・靭帯などが複合的に変形することにより身体に支障をきたす症状を、頸椎症と呼びます。
頸椎症性筋萎縮症になると、主に手や腕の筋肉が萎縮し、細くなってしまいます。肩を動かして腕を上げる動作がしづらくなったり、指を動かして行う細微な活動がしづらくなったりします。
頸椎症性筋萎縮症を改善するためには、症状の進行により様々な治療が行われます。しかし、どの症状の段階においてもリハビリの実践は欠かせません。1人1人に合った適切な強度と内容で継続したリハビリを行うことにより、病状の進行を遅らせたり症状を緩和したりできます。
思うように身体が動かせない状態は、もどかしくつらいかもしれません。しかし、継続してリハビリを実践することにより症状を改善させられる可能性は十分にあるため、根気よく取り組みましょう。
頸椎症性筋萎縮症を改善するために、リハビリが重要であると解説します。では、具体的にどのようなリハビリを実践するのが良いのでしょうか。主なリハビリの内容を以下に3例紹介します。
関節可動域の維持や改善に効果のあるリハビリを行うと、頸椎症性筋萎縮症の改善に効果があると考えられています。病気により、自身で意図的に動かせる範囲が制限されてしまう傾向にあるため、関節の可動域を広くすることには大いに意義があります。
特に、足首や膝関節の可動域をしっかりと広げられるリハビリに取り組むと良いでしょう。足の健康を維持しないと、転倒を引き起こし思わぬ大事故につながりかねません。
頸椎症性筋萎縮症には、筋力強化が欠かせません。頸椎症性筋萎縮症は、筋肉の萎縮が進んでしまう病気であるため、定期的に筋力トレーニングを行うことにより、症状の進行を抑えられるでしょう。
筋力強化といっても、過度に行う必要はありません。萎縮の進行が進んでいる箇所を特定し、無理なく正しい方法で実践しましょう。また、手指などには電気を流して刺激を与える方法もあります。
頸椎症性筋萎縮症の改善には、姿勢や生活習慣の改善が欠かせません。筋肉の萎縮の進行を食い止めるためには、正しい姿勢での生活により体幹など必要最低限の筋力維持を図るのがおすすめです。
また正しい姿勢を維持することにより、首への負担を軽減し、ひいては頚椎にある椎間板の変形の進行を止められる可能性もあります。正しい姿勢の維持及び普段の生活習慣における意識的な姿勢の確保は、頸椎症性筋萎縮症のための基本的な対策となるでしょう。
頸椎症性筋萎縮症の対策に、リハビリを積極的に実践するのはおすすめです。しかし、自己判断でリハビリを実践することは大いにリスクがある行為です。必ず専門家の指導の元で行いましょう。
頸椎症性筋萎縮症を治療するためのリハビリは、決して自己判断で行うべきではありません。リハビリは、身体の不調を改善する有効な手段ですが、自身に合った内容ではなかった場合は逆に悪影響が身体に及んでしまいかねません。
早く症状を改善したいからといって、過度なリハビリを無理に行うのは避けましょう。逆に治療を遅らせてしまうなど、リスクのある行為です。また、インターネットや書籍など自身で見つけたリハビリを自己判断で行うのもおすすめできません。専門家の意見を聞きながら、慎重に進めましょう。
リハビリは、かかりつけの医師が所属するクリニックのインストラクターなど、専門家に相談をしながら実践しましょう。プロの視点で、1人1人に合ったプログラムを用意してくれるでしょう。
また、近年はリハビリ専門の施設も増えています。もし最寄りに技術の高いインストラクターが所属しているリハビリ施設がある場合には、利用を検討すると良いでしょう。リハビリは必ず専門家の指導のもとで行い、決して無理をしないように注意しましょう。
頸椎症性筋萎縮症は、頚椎にある椎間板の変形により神経が圧迫されたり障害を受けたりして発症する病気です。筋肉の萎縮が進むなど、日常生活に支障をきたしてしまう可能性が高くなってしまいます。
頸椎症性筋萎縮症の対策には、リハビリの実践がおすすめです。関節の可動域や筋力増強、普段の姿勢の改善など取り組める部分から取り入れましょう。また、リハビリは必ず専門家の指導を受けながら行いましょう。自己判断で無理をすると、逆に症状を悪化させてしまいかねません。
1993年 岩手県盛岡市生まれ。
2015年4月 理学療法士 国家資格取得
2015年4月~2019年 回復期リハビリテーション病院
2020年1月~2022年6月 訪問看護リハビリステーション
2022年7月 自費リハビリ ネクストステップス 設立
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