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脳内出血の回復率を高めるには?再発予防と効果的なリハビリを解説

2023.7.11

脳内出血は脳卒中のひとつで、医療が進歩しているとはいえ、依然高い死亡率として知られる疾患です。また、さまざまな後遺症が残ってしまうことも少なくありません。しかし、適切なアプローチをおこなえば、脳内出血の回復率を高めることができます。

そこで今回は、脳内出血の回復率を高める方法をご紹介したいと思います。効果的なリハビリや回復までの過程を知っておけば、スムーズな日常生活への近道になるでしょう。また、一度発症すると再発の危険性も高いため、再発を予防することも大切です。

脳内出血の回復率や平均余命ってどのくらい?原因や後遺症も

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ではまず、脳内出血という疾患について、発症の原因や一般的にみられる症状をみてみましょう。脳内出血発症後の平均余命も参考にしてください。

脳卒中がおこる原因とは?

脳卒中には、脳内出血のほかに、くも膜下出血と脳梗塞に分類されます。脳内出血は、脳内の細い動脈の一部が破れて出血がおこる疾患です。いっぽう、くも膜下出血は、脳の表面の大きな動脈にできた瘤が破裂してくも膜の下に出血する疾患です。また、脳梗塞は、脳内の血管のつまりが原因で発症し、脳卒中の約7割を占めます。

脳内の動脈のつまりや破裂の原因は、動脈硬化を進める高血圧や脂質異常症、糖尿病といわれています。また、50代から60代で肝機能に障害をもつ男性の発症率も高いようです。

脳卒中の後遺症

脳卒中の後遺症は、ダメージを受けた脳の部位によって異なりますが、次のような症状がみられることが多いです。

運動麻痺片麻痺や半身麻痺といわれ、片側の手足が動かしにくくなるなど、損傷した脳の反対側にみられる

感覚障害:感覚が鈍くなる、あるいは過敏になって痺れることもある

言語障害:呂律が回らない、言葉が出てこない理解できないなどの失語症

嚥下障害:飲み込みづらくなる

目の障害:二重に見える、視野が狭くなる

高次脳機能障害:感情をコントロールできない、記憶や注意の障害など

脳出血発症後の余命はどのくらい?

2008年の第49回日本老年医学会学術集会で発表された研究データによると、50代で脳卒中を発症した人の平均余命は決して短くはないことが分かっています。

50代で脳内出血を発症した男女の平均余命と、日本人の平均余命を比較してみましょう。

発症した男性の平均余命:23.5年

50代男性の平均余命:28.9年

発症した女性の平均余命:27.7年

50代女性の平均余命:35.0年

また、脳梗塞では50代男性で約8年、女性で約4年、さらに、くも膜下出血では同じく50代男性は約8年、女性で約10年平均余命は短くなっています。

【参考:第49回日本老年医学会学術集会記録「3・秋田研究:脳卒中の予後」

脳内出血の回復率に影響する生活習慣って?再発予防策

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脳内出血を発症すると、1年以内に10%の人が、さらに10年以内には累積で半数以上の人が再発するといわれています。脳内出血の回復率をよくするには、再発予防になる生活習慣を心がけることが大切です。

動脈硬化や血栓を防ぐ食生活

脳内出血などの脳卒中の原因の多くは高血圧です。そのため、再発予防には、高血圧を引き起こす動脈硬化や血栓を防ぐ食生活が重要なポイントになります。塩分や脂っこい食べ物の摂りすぎや、過度な糖質は控えることが望ましいです。

また、コレステロールを下げる働きがある青魚や、抗酸化作用のある野菜、腸内で余分な内臓脂肪やコレステロールを吸着する海藻類を積極的に摂るようにしましょう。

過度な飲酒やタバコを控える

お酒は血圧を上昇させてしまうため、発症後脳内の血流が安定するまでは飲んではいけません。症状が落ち着いてからも、やはり過度の飲酒は避けるべきです。お酒の利尿作用によって身体の水分が不足してしまうと、脳内血流の低下や血栓の原因となります。

また、タバコは百害あって一利なしです。脳卒中による死亡リスクは、タバコを吸っていない人と比べると2〜3倍ともいわれています。

医師の指示のもと血圧の管理を

脳卒中は一度発症してしまうと、再発ごとに症状が重くなっていきます。自宅でこまめに血圧を測って記録しましょう。しかし、健康的な食生活や、飲酒・タバコを控えていても血圧がなかなかコントロールできないことも少なくありません。その場合は、やはり医師の指示のもと、お薬での治療も考えられます。

脳内出血の回復率を高める効果的なリハビリテーション

脳内出血 回復率4 1 1024x678 - 脳内出血の回復率を高めるには?再発予防と効果的なリハビリを解説

脳卒中を発症すると、さまざまな後遺症と付き合うことになります。ここでは、脳内出血の回復率を高める効果的なリハビリをみてみましょう。

脳内出血後の回復過程

脳内出血を発症してから回復するまでの過程は、次の通りです。

【急性期】発症直後から3ヶ月程度

脳卒中のリハビリは、処置が終わったらできるだけ早く始めるのがよいとされています。長期の寝たきりを防ぎ、基礎的な体力を維持するためです。

【回復期】3~6ヶ月程度

後遺症にあわせて適切なリハビリをおこないます。この期間は、毎日継続していくことが重要です。

【生活期】6ヶ月以降

発症前の日常生活に近づけるためのリハビリで、少しづつ生活の範囲を広げて社会復帰も目指します。

具体的なリハビリの内容

・ベッドの上で座る、立つ、車いすに移る訓練

・関節が固まるのを防ぐストレッチや手足の運動

・着替え、トイレ、入浴などの動作訓練

・食事を摂るための摂食嚥下訓練

・理学療法や作業療法(麻痺や動作に障害がある場合)

・言語聴覚療法(しゃべりにくさや飲み込みづらさがある場合)

自分に合ったリハビリの選び方

急性期リハビリが終わったら、回復期はリハビリテーション専門の病院でリハビリをおこないます。回復期リハビリテーションといっても、リハビリスタッフの人数やリハビリの数や種類、休日実施の有無などによって、施設基準が5つに分類されています。自分の目的やペースにあったリハビリテーションを選びましょう。

脳卒中専門の自費訪問リハビリネクストステップスでは、脳血管障害に対する身体の回復・状態の維持に必要なリハビリサービスを提供しております。さまざまな症状にお悩みの方に向けて、ご自身の目標にあった完全オーダーメイドのリハビリプログラムを提供いたします。

まとめ

脳内出血は、脳内の細い血管が破裂することで発症し、損傷をうけた反対側の身体に後遺症が残ることが多い疾患です。しかし、適切なリハビリをおこなえば、脳内出血の回復率を高めることができます。寝たきりを防ぐために、発症後入院した病院でできるだけ早く急性期リハビリを始めましょう。

回復期リハビリテーションには5つの施設基準があるので、安心して任せられる病棟を選びましょう。また、脳内出血の回復率には、普段からの生活習慣も大きく影響します。再発予防対策も心がけてください。

執筆監修 佐々木 寛時

執筆監修 佐々木 寛時

1993年 岩手県盛岡市生まれ。
2015年4月 理学療法士 国家資格取得
2015年4月~2019年 回復期リハビリテーション病院
2020年1月~2022年6月 訪問看護リハビリステーション
2022年7月 自費リハビリ ネクストステップス 設立

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