NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 小脳失調のリハビリ | 上肢・下肢のバランス改善のためのアプローチ方法を解説

小脳失調のリハビリ | 上肢・下肢のバランス改善のためのアプローチ方法を解説

小脳失調のリハビリ | 上肢・下肢のバランス改善のためのアプローチ方法を解説

小脳失調とは、小脳の機能が傷害されたことで複数の筋肉を協調させて動かすことができなくなることを言います。

小脳は体の運動をコントロールする役割を持っているため、失調状態に陥ってしまうと上肢と下肢のバランスをとること、日常生活を普通に送ることが難しくなります。

小脳失調のリハビリは崩れてしまった上肢と下肢のバランスを整えるためにも必要です。小脳失調の症状が重いと生活に支障をきたしますが、目的をもって適切なリハビリを行うことで症状の改善が期待できます。

小脳の役割とは?小脳失調症はリハビリが必要!上肢とのバランスとは

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小脳失調になると日常生活にどのような影響があるのでしょうか?まずは小脳の役割について知る必要があります。

また小脳失調を回復するためには早い段階からリハビリに取り組むことが望まれています。

そもそも小脳の役割とはどんなもの?

小脳は、体の運動をコントロールする役割をしています。皮膚や筋肉から情報を受け取り運動がスムーズに行われるように指示を出します。

つまり、 小脳が正常に機能することで、スムーズに話すことや細かい動作、姿勢を保って歩くことなどが可能になっているのです。

そのため、上肢の小脳失調を発症すると、物を触るときに必要以上に手を伸ばしてしまったり、大きく振ってしまう減少が起こります。

小脳性失調は具体的に何に影響があるのか

小脳性失調になると、筋肉をバランスよく動かすことができなくなります。具体的には以下の症状があります。

・箸を使う、字を書くなど細かい動きが困難

・歩くときにふらつく

・言葉がスムーズに出てこない

また小脳失調の特徴として仰向けなどでは筋緊張の低下がみられますが、運動時には筋緊張が高くなりすぎてしまう傾向にあります。

リハビリをしないといけない危険性とは?

小脳性失調とは麻痺や筋力低下などの機能障害があるわけではなく、動作コントロールができなくて身体を上手く動かせないのが特徴です。

そのため、日常生活動作への影響が大きいため、生活の質を低下させてしまいます。早い段階から目的をもってリハビリを行うことが望まれており、入院中だけでなく、退院後の家で生活する時期に入っても自らの意思でリハビリを行うことが必要になります。

リハビリは必要?脳卒中などの後遺症によくみられる「失調」

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脳卒中の後遺症として見られる失調症状にはリハビリが必要です。「失調」は同じ後遺症として起こる「麻痺」とは異なり、自分で動かすことはできるが運動の調節が効かなくなるという特徴があります。そのため、失調の特徴に応じたリハビリが必要です。

脳卒中などの後遺症に「小脳失調」がみられる

脳卒中後の後遺症として多く見られる症状は以下の5つです。

脳卒中の後遺症でよく言われる失調症状とは“運動失調”を指します。運動失調は主に協調運動障害がおこります。

協調運動障害とは麻痺や筋力低下がないにもかかわらず、バランスがとれずまっすぐ立てなかったり、呂律がまわらなくてスムーズに喋れないなどの症状を指します。

「半年の壁」はあるけれど…目的を持ってリハビリへ

一般的に脳卒中発症後、およそ3カ月は急速に回復しやすく、発症から半年を境に回復度合いが緩やかになるといわれています。リハビリ効果を発揮する期間として「半年の壁」と表現されることも。

しかし、半年以降にリハビリの効果が期待できないわけではありません。緩やかにはなりますが全く回復しないという意味ではないので、半年を過ぎてもリハビリを持続することが今後の人生で重要になってきます。

「自分がどうなりたいか」しっかりと目的をもってリハビリを続けていきましょう。

日常生活のために…小脳の失調はリハビリを行い上肢への負担を減らそう

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小脳が原因の上肢の運動失調を改善するために様々なリハビリがあります。しかし、内容や強度を自己判断で決めるのはおすすめできません。作業療法士など専門家の指導をうけるようにしましょう。

代償的アプローチ・回復的アプローチについて

運動失調症に対するリハビリは主に2通りのアプローチ方法があります。臨床症状や状況に応じて組み合わせて使用します。

・代償的アプローチ

日常生活場での環境の最適化や装具やデバイスのの使用など、外部の代償を用いて不足している機能を補う目的。特に重度の上肢振戦症状の方に不可欠。

・回復的アプローチ

根本的な障害を改善することで機能を向上させることが目的。慢性的な進行性の疾患の場合、練習によって症状がいくぶん改善されることも。

歩行とバランスを改善するための長期目標を

ただ、漠然とリハビリを行うのではなく、長期的な目標を設定することでさらに意欲が高まります。

本人の生活と関係のある6か月以内に達成可能な目標設定をするようにしましょう。例えば長期目標を「自宅内の移動ならスムーズにできるようになる」と決めたら、それまでにするべきことも明確になります。

さらに、長期的な目標を達成するために短期的な目標をたてるのもおすすめです。

まとめ

脳卒中の後遺症としておこる小脳失調は発症すると、身体をコントロールできなくなるため、日常生活を普通に送ることが難しくなります。

しかし、早い段階から適切なリハビリを行うことで症状の改善が期待できるので、目的をもって取り組むようにしましょう。

入院中の回復期が終わり、退院してから自宅や施設で行われる維持期のリハビリも、とても重要です。今までのリハビリで回復した身体機能を維持したり、罹患前の状態に戻す回復のリハビリを継続的に行うようにしましょう。

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