NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 脳梗塞後のリハビリにプールでの運動は有効的?3つのメリットと注意点

脳梗塞後のリハビリにプールでの運動は有効的?3つのメリットと注意点

脳梗塞後のリハビリにプールでの運動は有効的?3つのメリットと注意点

脳梗塞による後遺症のリハビリとして、プールの活用が有効とされています。

一見難しそうに感じるプールでのリハビリですが、実は陸上でのリハビリが難しい方にもおすすめの方法です。

ただし、把握しておくべき注意点がいくつかあります。リハビリにプールを活用する際は、専門家のアドバイスのもと、自分に合ったペースで行うことが大切です。

さまざまな方法があり、継続的に行うことが重要なリハビリですが、無理せず体調の悪い時には休むようにしましょう。

脳梗塞における後遺症とリハビリ時期の変化|リハビリと向き合う

画像

脳梗塞による後遺症は、多くの日常的な動作が難しくなります。そのため、後遺症を軽減させるにはリハビリが重要です。

脳梗塞後遺症のリハビリは3段階あります。ご自身の身体の状態に合わせて、専門家と相談しながらプールでのリハビリを取り入れてみましょう。

脳梗塞後生じる主な後遺症

脳梗塞は、脳の損傷によって神経に異常が起こることでさまざまな後遺症が現れます。

  • 麻痺
  • 感覚障害
  • 失語
  • 視野障害
  • 嚥下障害
  • 構音障害
  • 高次脳機能障害
  • うつ、感情障害

脳細胞が壊死してしまう脳梗塞ですが、一度死んでしまった細胞は生き返りません。

そのため、脳梗塞の後遺症を軽減させるにはリハビリが重要となります。

参考:西春内科・在宅クリニック「脳梗塞後遺症について知りたいどんな症状やリハビリがある?」

3段階のリハビリ時期を整理

脳梗塞のリハビリは、急性期・回復期・生活期の3段階に分けて進められます。

急性期は、身体機能の低下防止が目的で発症から約2週間までです。発症から約3〜6ヵ月が回復期となり、症状の改善や生活機能を高める訓練が行われます。

その後、自宅や施設で行われるのが生活期のリハビリです。リハビリ環境が病院内から自宅や施設に移るため、この段階までに生活環境を整えておく必要があります。

生活期リハビリの重要性と継続の難しさ

脳梗塞による後遺症が現れると、多くの日常的な動作が難しくなります。

生活期リハビリは、これまでに得たリハビリの成果を維持するために重要ですが、それだけではありません。

以前の生活に比べると下がってしまった生活の質を改善することにも、大きな役割が期待されています。

ただし漫然とリハビリを行うと、さまざまな障壁がありリハビリの継続が難しくなる方も少なくありません。そのため、短期的・長期的な目標を立てることがおすすめです。

脳梗塞後のリハビリ|プールでの水中運動療法は効果的なの?

画像

脳梗塞後のリハビリとして、プールで行われる水中運動療法が有効とされています。体力のない方でも、身体の負担をあまり気にせず運動できることが魅力です。

プールでのリハビリは、運動能力の回復に期待ができるだけでなく、心の健康の支えにもなるでしょう。

リハビリにプールを活用?水中運動療法とは?

水中運動療法は、水の特性である浮力や抵抗などを利用した運動で、陸上ではできない運動ができるようになります。

また、水の抵抗を利用するため高齢者でも身体の負担をあまり気にせず、無理なく運動を続けることが可能です。

手足の運動能力の回復を目指し、特に脳梗塞など脳血管疾患のリハビリに有効とされています。

リハビリ✖️プール!3つのメリットを解説

陸上でのリハビリが難しい方はプールを活用することで、あまり負担をかけずに運動ができるだけでなく、さまざまなうれしい効果が期待できます。

  • 地上で加わる筋肉の緊張がとれ、下肢の血液循環がよくなる

…浮力の影響によって筋肉の緊張がとれるため、柔軟性があがりやすくなります。

また、下肢の血液循環が良くなることでむくみの緩和にもつながります。

  • バランス感覚・心肺機能の向上

…水圧により心臓から排出される1回の血液量、心臓へ戻ってくる血液量が増えるため、低い心拍数での運動が可能です。

さらに、水中では身体の全方向に負荷がかかるため、筋力や柔軟性のバランス感覚も高まります。

  • リラクゼーション効果

…運動ではなくても、水中にいることはリラックス効果にも期待ができます。

生活期のリハビリは、長く継続して行う必要があるため、ストレスを溜め込む方も少なくありません。

ストレス解消のためにも、リハビリにプールを活用してみましょう。

リハビリでプールを活用するときの注意点!体調管理にも気をつけよう

画像

脳梗塞後遺症のリハビリとして、プールの活用は有効とされていますが、無理な運動は逆効果となる可能性があります。

安全にリハビリを継続するためにも、プールを活用する際の注意点を把握しておきましょう。

動きに制限がある場合は安全面に気をつけよう

脳梗塞後遺症として麻痺がある場合、バランスが取りづらかったり歩行が不安定になったりするため、転倒のリスクが高まります。

転倒で骨折してしまうと、リハビリを継続できなくなってしまうかもしれません。

無理な動きはせず身体の状態に合った運動を設定し、安全に行える環境を整えることが大切です。

自主性に頼らず専門家の意見や指導のもとで

積極的に行うことが必要なリハビリですが、専門家の意見や指導が必須となります。

自主性に頼ると、思うような効果が得られなくなるかもしれません。さらに、症状の悪化につながる可能性もあります。

施設で行うリハビリの時だけでなく、自宅で行うリハビリの際も、専門家の意見や指導を聞くこともおすすめです。

体調管理に注意!水温などから心臓に負担がかかるケースも…

リハビリをプールで行う際、水温は33度前後が適切とされています。身体をびっくりさせないためにも、運動前後にはウォーミングアップやストレッチを行いましょう。

また、激しい運動は不整脈の原因となり注意が必要です。

体調が悪い日に運動を行うと、症状を悪化させる恐れがあります。無理して運動を行わず、休むことを優先しましょう。

まとめ|リハビリにプールは活用できる?

画像

今回は脳梗塞の後遺症のリハビリとして、プールを活用することが効果的とされる理由について説明しました。

リハビリプールでの水中運動は、とても相性が良い組み合わせです。水中では、体が浮くため関節や筋肉への負担が少なくなり、動かしやすくなります。そのため、リハビリとして水中運動を行うと、関節や筋肉に優しい形で体を動かすことができ、効果的なトレーニングになります。

ただし、麻痺が残る場合には注意が必要です。体をうまくコントロールできないため、プールでも転倒したりケガをしたりするリスクがあります。そのため、リハビリを安全に行うためには専門家のサポートが欠かせません

もちろん、リハビリには自分の意志も大切ですが、リスクを避けながら、段階的に進めることが重要です。専門家のアドバイスや指導を大切にしながら、少しずつ前進しましょう。

  • facebookでシェア
  • Xでシェア
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ご相談・お問い合わせ

初めてでも大丈夫です。
改善の一歩は無料体験から始まります。

お電話はこちらから

03-6869-0323

[受付時間]9:00~18:00(土日祝を除く)

×

体験プログラム 0

改善の一歩は無料体験から始まります

×

受付中

あなたの症状、お悩みをお聞かせください

[受付時間]平日9:00~18:00