NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム つま先が上がらないのは病気が原因?受診科や経過・自主リハビリを解説

つま先が上がらないのは病気が原因?受診科や経過・自主リハビリを解説

つま先が上がらないのは病気が原因?受診科や経過・自主リハビリを解説

つま先が上がらなくて、立ったり歩いたりするのが気になることがあるかもしれません。このような場合、もしかしたら病気が原因かもしれません。もし、つま先が引っかかって立つことや歩くことに不安を感じたら、一度病院に行ってみると安心です。

この記事では、つま先が上がらなくなる主な原因を2つ紹介します。もし病気が原因なら、診断や治療が必要になるので、その手順を知っておくとよいでしょう。病気ではない場合、自宅でできることを試してみると、つま先が上がらない症状が改善するかもしれません。

いつまでも元気でいるために、運動能力を保つための取り組みを始めてみましょう!

つま先が上がらないと制限が増えるかも…原因や病気の可能性は?

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つま先が上がらない原因は、病気によるものと加齢によるものの、主に2つあります。つま先が上がらない状態を放置すると、日常生活に支障が出るかもしれません。運動に制限が少ない状態で日常生活を送るために、原因や病院受診をした方がいいのかを知っておきましょう。

つま先が上がらないとどうなるのか

つま先が上がらないと歩行が不安定になります。歩いている途中でつま先が地面に引っかかり、転倒のリスクが高まるのです。転倒すると骨折など怪我につながり、最悪の場合は入院・手術が必要になるかもしません。

歩行が不安定になると、日常生活動作が制限されます。行動範囲が狭くなってしまう恐れもあるので、つま先が上がらないのはなぜか、原因を特定して対策をするのが大切です。

病気の可能性がある

つま先が上がらないのは、次のような病気の可能性があります。

  • 脳卒中
  • ALS
  • 腰部脊柱管狭窄症
  • 重症筋無力症
  • 多発性筋炎
  • ギラン・バレー症候群
  • 末梢神経障害

つま先があがらないほか、手足に力が入りにくかったり、物の見え方に異常を感じたりする場合は要注意です。神経症状を疑う場合は、脳神経内科を受診すると良いでしょう。

怪我の後遺症が原因でつま先が上がらなくなる可能性があります。怪我をしたあとにつま先が上がらなくなった場合は、怪我で受診した病院や整形外科を受診しましょう。

加齢の可能性もある

つま先が上がらないのは、加齢による可能性もあります。スネの筋力が低下すると、つま先を上げる力が弱くなってしまいます。歩行で足を振り出すさいに、つま先を上げる必要があるため、つま先が上がらなくなると足が引っかかりやすくなってしまうのです。

足首の関節可動域は、上げる方向は0〜20度、下げる方向は0〜50度です。足首が固くなっていると、つま先が上がらなくなってしまいます。

つま先が上がらないのが病気が原因だったら…病院では何をする?

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つま先が上がらない原因が加齢によるものだと感じても、病院を受診するのがオススメです。思わぬ病気の早期発見ができ、適切な治療を受けられるかもしれません。病院で何をするのか不安な方のために、検査の内容やリハビリ・対策についてご紹介します。

問診・検査が行われる

つま先が上がらないのはなぜか、原因を特定するために、病院では次のような診察・検査が行われます。

  • 問診(いつから気になったか・ほかに気になる症状はあるか・両足か片足かなど)
  • レントゲン
  • 筋電図検査
  • MRI
  • 超音波検査
  • 感覚検査

これらの情報を総合して、何が原因でつま先が上がらないのかを診断します。つま先が上がらないのが神経疾患などであった場合は、病気そのものの治療が開始されるでしょう。

診断後はリハビリを行う可能性も

病気そのものの治療と同時に、安定した歩行の獲得を目的にリハビリが実施される可能性があります。例えば、腓骨神経麻痺といって神経の圧迫でつま先が上がらない場合は、まず圧迫の原因を取り除きます。

その後、筋力が低下しているかどうかが評価され、必要であれば筋力トレーニングが実施されるでしょう。筋力が低下していて足首が曲げられない場合は、セラピストが介助して、足首を曲げる筋肉に刺激を与えたりします。

装具が検討される場合がある

リハビリや治療によってすぐに症状を改善するのが難しい場合は、足につける装具が検討されるかもしれません。つま先が下がらないようにして、安定した歩行の獲得を目的にしています。つま先が上がらない症状の場合は、足裏から膝下までをサポートする短下肢装具が使用される場合が多いです。

油圧式の短下肢装具を使ったところ、歩行時に正常に近い足首の動きがみられ、歩きやすさが向上した報告があります。市販の装具もありますが、医師の診断やリハビリスタッフの指示で購入すると自分に合ったものを使用できるでしょう。

参考:公益社団法人日本整形外科学会「腓骨神経麻痺」

つま先が上がらないのは加齢が原因だった場合に自宅でできること

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病院を受診したけれど、つま先が上がらないのが加齢が原因だとわかった場合、リハビリなどは受けられないかもしれません。加齢が原因だった場合は、家でできるトレーニングを続けるのが大切です。また、外出時の靴の選び方を知っていると、外での歩行に安心感が持てるでしょう。

椅子に座ってできる筋トレ

歩行や立っている状態に不安がある場合は、椅子に座ってできるスネの筋力トレーニングがオススメです。足裏がしっかりとつく高さの椅子に座ります。踵を床につけたまま、つま先をスネに近づけるように上げましょう。慣れてきたら、つま先を上げた状態で5秒ほどキープすると、より効果的です。

太ももの筋肉もつけよう

加齢が原因でつま先が上がらない場合、足首周囲だけが筋力低下しているわけではないかもしれません。股関節から足を曲げられないのが原因で、つま先が引っかかりやすくなっている可能性があるのです。

太ももの筋肉をつけるトレーニングは、椅子に座った状態で始めます。膝を伸ばして足を蹴り出すような動作を行いましょう。ゆっくりと上げ、ゆっくりと下げるようにすると、さらに効果が出ます。

外出時の靴の選び方

つま先が上がりにくい場合、外出時の靴選びを工夫しましょう。まず、サイズが合っている靴を選びます。左右のずれがなく、つま先に少し余裕のある靴が望ましいです。履いたときに、つま先部分が適度に曲がる靴が良いでしょう。また、つま先が少し反っているデザインの靴を選ぶと、蹴り出しがスムーズになります。

参考:転倒予防のために適切な「靴」を選びましょう

まとめ|つま先が上がらないのは病気が原因?

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今回は、つま先が上がらなくなる原因について、特に重要な2つの理由に絞って紹介しました。もし、つま先が上がらないのが病気によるものであれば、適切な診断や治療が必要です。そのため、病院での診察の流れや治療方法を知っておくと安心です。

一方、病気が原因ではない場合、自宅でできる対策を試してみることで、つま先が上がらない症状が改善する可能性があります。たとえば、椅子に座って行う筋力トレーニングなどが効果的です。

さらに、専門家の指導を受けたり、訪問リハビリサービスを利用することで、目標に向けた効果的なリハビリを進めることができます。日常生活をより快適に過ごすために、自分に合った方法を見つけて取り組んでみましょう。

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