椎間板ヘルニアの術後リハビリ:再発予防と回復のための重要ポイント
2024.04.22
椎間板ヘルニアは、幅広い世代で見られる一般的な疾患です。学生から中高年まで、誰もがこの病気に悩まされる可能性があります。
しかし、治療が終了したからといって油断は禁物です。再発を防ぐためには、継続的なリハビリが不可欠。適切な対処法を理解し、実践することが大切です。
今回は、椎間板ヘルニアの術後リハビリについて詳しく解説します。再発のリスクや、術後に注意すべきポイントもお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
椎間板ヘルニアは術後のリハビリが大切!手術が必要なケースとリハビリ事例
椎間板ヘルニアの手術を受けた後は、リハビリが大切であるといわれていますが、それはなぜでしょうか。ヘルニアの治療に手術が必要である理由やリハビリの事例も交えながら解説します。
椎間板ヘルニアはなぜ手術が必要とされるのか?
椎間板ヘルニアの治療には、手術が原則であると考えられています。椎間板が飛び出し、神経を圧迫してしまう病気であり、重症化すると日常生活を満足に送れなくなってしまうリスクが高いです。
症状が早期の段階で発見されれば、手術をせずに対応できるケースもあります。しかし、症状が進んだ状況の場合はできるだけ早期に手術をして原因を取り除かないと、後遺症が残ってしまうかもしれません。
腰を中心に違和感を覚えた場合は、できるだけ早く専門医に相談すると良いでしょう。
ヘルニアの術後のリハビリ例や期間
ヘルニアの術後は、リハビリが効果的です。再発防止や症状の改善を図るため、積極的にリハビリを行いましょう。
手術後のリハビリの例としては、歩行練習・ストレッチ・軽度の筋力トレーニングなどが挙げられます。決して無理をせず、できる範囲で継続して実施するのがおすすめです。
リハビリの期間は症状の進行度合いによって異なりますが、長期的な視点で継続するのが良いでしょう。歩行訓練は、手術後翌日から取り組める方も多いです。
退院後もヘルニアは術後のリハビリを継続する必要がある?再発リスクとは
リハビリの術後、退院してからもリハビリを継続するのが一般的です。しかし、退院後もリハビリを継続する必要があるのでしょうか。再発リスクも含め、その理由について解説します。
なぜリハビリを継続する必要があるのか?
退院した後も、ヘルニアの術後はリハビリを継続するのが望ましいです。ヘルニアに罹患して治療を行ったことにより、筋力が低下している場合があります。その状態で周りから強い力を加えられると、病気が再発してしまう可能性が高いです。
また、術後に何もせず安静にしていると、さらに筋力低下を招いてしまい再発のリスクが高まってしまいます。術後は、専門医の指導のもと適切なリハビリを継続して行うのが良いでしょう。
退院後のリハビリはどのようなことものがおすすめ?
退院後に取り組むべきリハビリとしては、まずは柔軟性の向上を目指すのが良いでしょう。固定器具を装着して過ごしてきた中で、柔軟性がかなり落ちている例が多いです。
肩関節の柔軟性を高めるためのリハビリを中心に行い、同時に体幹や肩甲骨周囲のトレーニングを出来る範囲で取り入れます。
再発を避けるために生活で気をつけるべきこと
ヘルニアの再発を避けるために、日常生活においても注意すべき点はあります。長時間同じ姿勢にならず、椅子には深く腰掛けるようにしましょう。
物を持ち上げる際は、しっかりと膝を曲げて腰を落とし、しゃがみ込む癖を付けましょう。太り過ぎは身体への負担を増幅してしまう要因となるため、自身の適性体重の維持が重要です。
術後良好であれば体作りにトライ!長く健康的な体を目指そう
ヘルニアの術後、状態が良好であれば積極的に健康的な体作りに取り組むのがおすすめです。将来的に健康な状態を維持するために、取り組めるトレーニングに積極的に挑戦しましょう。
術後のリハビリも継続できたら軽い運動を
術後にリハビリに取り組める状態であれば、軽めの運動を継続して行うのが良いでしょう。運動の内容は、専門医の指示に従って、決して無理をしないように心掛ける必要があります。
背筋を伸ばす運動や背骨をゆっくりと曲げる運動など、まずは簡単な運動から取り入れていくのが良いでしょう。調子が良いからといって、飛んだり跳ねたりする運動は厳禁です。再発のリスクが高い動作であるため、止めましょう。
良好であれば腹筋背筋の強化!
身体状態が良好の場合は、腹筋および背筋の筋力アップを目指すのが良いでしょう。腹筋と背筋は天然のコルセットと呼ばれることもあるように、腰への負担を緩和してくれます。
仰向けに寝て足を少し曲げ、肩甲骨を床から離す腹筋トレーニングがおすすめです。また、背筋については四つん這いになり右手と左足を水平に上げる動作を左右交互に繰り返すのが良いでしょう。
【注意】体重増加・加齢・日々の体の動かし方…
ヘルニアになった後は、身体への負担を少しでも軽減しないといけません。体重増加は、腰を始め身体への負担が大きくなってしまうため避ける必要があります。適正体重を保つため、適度な運動に取り組みましょう。
また、加齢によって身体を動かすのが大変になってくるケースも多いです。高齢になってからヘルニアが再発しないよう、できる範囲で運動を継続すると良いでしょう。
難しい運動をする必要はなく、日々の生活の中で体を動かす方法を身に着けるのがおすすめです。同じ姿勢を継続しないことや、定期的に体を伸ばしてストレッチするなど、簡単にできることを継続して実施しましょう。
まとめ・ヘルニアの術後のリハビリに継続の重要性
椎間板ヘルニアは、誰もが発症する可能性のある恐ろしい病気です。激しい痛みによって、日常生活に大きな影響を及ぼすこともあります。早期の治療によって、症状の悪化を防ぐことが重要です。
ヘルニアの手術後は、継続的なリハビリが欠かせません。再発リスクの高い疾患でもあるため、油断せずに適切なリハビリを続けることが大切です。また、腰への負担を減らすために、体重管理や日常の身体の使い方にも注意を払いましょう。