NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 麻痺の種類はどう見分ける?現場のリハビリ専門家が教える特徴と回復への考え方

麻痺の種類はどう見分ける?現場のリハビリ専門家が教える特徴と回復への考え方

麻痺の種類はどう見分ける?現場のリハビリ専門家が教える特徴と回復への考え方

「急に手足が動かなくなって不安……」「これって、いつまで続くの?」 今、あなたは出口の見えない真っ暗な不安の中にいらっしゃるかもしれません

実は、麻痺といってもその原因や症状によって、「今すぐやるべきリハビリ」は180度違います。 つまり、ご自身の今の状態を正しく知ることが、回復への一番の近道になるのです 。

ネットには難しい言葉が溢れていますが、本当に知りたいのは「自分の体が今どうなっていて、どうすれば良くなるのか」というシンプルな答えですよね 。

そこでこの記事では、教科書的な分類の説明にとどまらず、リハビリ現場で私たちが実際に使っている「体の見分け方」と「今日から自宅で意識できる回復のコツ」を、どこよりも分かりやすくお伝えします 。 あなたとご家族が、もう一度前向きにリハビリへ踏み出すための「心の支え」として活用してください 。

麻痺種類とは|脳や神経の障害で起こる代表的な症状と分類

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麻痺種類には片麻痺や四肢麻痺などいくつかの麻痺種類があり、原因となる部位や症状によって現れ方が大きく異なります。まずは麻痺の仕組みを理解していきましょう。

筋肉や神経が動かなくなる仕組みを解説

体を動かすときは、脳で生まれた指令が神経を通って筋肉へ伝わり、動作が成り立ちます。しかし脳や神経に障害が起こると、この指令が途中で弱くなったり届かなかったりして、筋肉はうまく働けなくなるのです。

その結果、力が入りにくく、思ったように動かせないといった状態が現れます。麻痺種類は、指令のどこで障害が起きているかによって分類され、中枢性麻痺と末梢性麻痺では症状や回復の過程も異なります。

【リハビリ現場でよくあるお話】麻痺した手足を「ただの動かない塊」だと思わないでくださいね。実は脳がその場所を一時的に「忘れている」だけということも多いんです。リハビリの時間は、手足に優しく触れて「ここは自分の体だよ」と脳に思い出させてあげる大切な時間。この視点を持つだけで、回復のスイッチが入りやすくなります。

麻痺が起こる主な原因

麻痺は、脳や神経が障害を受けることで起こることが多いです。特に脳卒中は、片側の手足が動きにくくなる片麻痺を引き起こす代表的な原因です。

麻痺は筋肉の問題ではなく、脳からの指令が神経を通って筋肉へ届きにくくなることで生じます。また、脊髄損傷や末梢神経障害によって起こる場合もあります。原因を理解することが、回復への第一歩になります。

参考:厚生労働省「脳卒中に関する留意事項」

麻痺種類の分類|中枢性と末梢性の違い

麻痺種類は、障害が起こる場所によって「中枢性麻痺」と「末梢性麻痺」に分類されます。

  • <中枢性麻痺(脳・脊髄の障害)>

脳卒中や脊髄損傷が原因で起こるものです。体の「司令塔」がダメージを受けている状態で、手足が勝手にギューッと突っ張る(痙性)ことが多いのが特徴です。

  • <末梢性麻痺(末梢神経の障害)>

顔面神経麻痺などが代表的です。脳からの指令を届ける「電気コード」が切れた状態なので、筋肉に電気が行かず、手足がだらんと重くなってしまいます。

それぞれで症状の出方や回復の進み方が違うため、まずは麻痺の種類を知ることで、どんなリハビリが効果的なのか判断しやすくなります。

麻痺種類には何がある?特徴と見分け方をわかりやすく解説

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麻痺にはいくつかのタイプがあります。それぞれの特徴を理解することで自分に合ったリハビリ方法や回復の方向性が見えやすくなります。

片麻痺・対麻痺・四肢麻痺の違い

麻痺種類は、障害の部位や影響する範囲によって大きく異なります。

  • 片麻痺:体の左右どちらか片側が動きにくくなる状態。脳卒中後に多く、腕や足に力が入りにくくなります。
  • 対麻痺(下半身麻痺):腰から下の両足に麻痺が起こる状態。脊髄の障害などで歩く・立つことが難しくなります。
  • 四肢麻痺:両腕・両足すべてが麻痺する状態。重度の脊髄損傷や脳の広範囲の障害で起こり、生活全般に大きな影響が出ます。

各種類で必要となるリハビリの内容や目標が異なるため、まずは種類を把握するところから始めましょう。

痙性麻痺と弛緩性麻痺の違い

麻痺には「力が入らない」状態だけでなく、筋肉の緊張の仕方による違いがあります。

・痙性麻痺(けいせいまひ):手足が突っ張るように硬くなる状態。脳卒中や脊髄損傷など中枢神経の障害で起こり、関節が動かしにくく、曲げ伸ばしにも抵抗が出ます。

・弛緩性麻痺(しかんせいまひ):筋肉の張りが弱まり、だらんと力が入らなくなる状態。末梢神経の障害で多く見られ、脳卒中の初期にも一時的に現れることがあります。

症状が対照的なため、リハビリのアプローチも変わります。痙性麻痺では筋の緊張を緩めて動かしやすくすること、弛緩性麻痺では、筋力維持に加えて体への刺激を通して「動かす感覚」を呼び戻すことが大切になります。

顔面麻痺などの特殊タイプ

手足だけでなく顔に起こる顔面麻痺のような特殊なタイプもあります。片側の顔が動きにくくなる・まばたきができない、口元がゆがむなどの症状が代表的です。

原因としては、ベル麻痺のようなウイルス性や脳卒中による中枢性の顔面麻痺など、いくつかのパターンが存在します。症状の現れ方によって対応方法が変わるため、早期に原因を見極めることが重要です。

手足の麻痺と同様、適切なリハビリや刺激で回復をサポートできます。

麻痺種類別にみるリハビリ方法と回復を促す具体的なポイント

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麻痺種類によって、効果的なリハビリ方法は変わります。片麻痺・四肢麻痺など症状に合わせた方法を選ぶために、種類別のリハビリと自宅・訪問での取り組みを紹介します。

片麻痺・四肢麻痺のリハビリの考え方

片麻痺・四肢麻痺では、筋力強化だけでなく、脳と体のつながりを整えて「動かす感覚」を取り戻すリハビリが回復のカギとなります。

<片麻痺>いきなり歩こうと焦る気持ちをグッと抑えて、まずは左右均等に「しっかり座る」ことから始めましょう。土台が安定すると、麻痺している側も不思議と動きやすくなるんですよ。

<四肢麻痺>まずは呼吸を整え、お腹(体幹)を安定させる練習から。こうした小さな「できた!」を積み重ねることが、神経をつなぎ直す一番の薬になります。

麻痺種類に合わせたリハビリを続けることで、日常生活で使える自然な動きに近づきます。

訪問リハビリでできる麻痺改善のサポート

訪問リハビリでは、利用者の生活環境に合わせながら、麻痺の改善につながる実践的なトレーニングを実施します。自宅で行う立ち上がり・歩行・着替え・食事などの動作の中で、動かしにくい手足へ刺激を入れたり、動きやすい姿勢へ整えたりして「動作のきっかけ」を引き出します。

さらに、介助量を減らすコツや、家族がサポートしやすい動かし方の提案も可能です。麻痺種類に合わせてリハビリ計画を調整し、無理なく続けられる形で支援することで、在宅生活の質向上を目指します。

【ご家族の方へ】「もっと頑張らせなきゃ」と焦る必要はありません。ご本人が少しでも指を動かそうとしたら、その挑戦を一緒に喜んであげてください。その「安心感」こそが、脳の回復を一番に支えてくれます。

自宅でのリハビリに活かすコツ

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専門的なリハビリだけでなく、日々の生活動作の中に「麻痺を改善するヒント」はたくさん隠れています。ご自身やご家族のタイプに合わせて、今日から意識できる工夫を一覧にまとめました。

麻痺のタイプ現場でよくある悩み日常生活のヒント
片麻痺着替えが大変「できない」と諦めず、袖を通しやすい手順(健側から脱ぎ、患側から着る)を再確認するだけで楽になります。
痙性(つっぱり)手が握り込んだまま無理に指を広げようとせず、手のひらや手首を優しくさすって「緩める」ことから始めましょう。
弛緩性(だらん)手足が重くて動かない麻痺した手をクッションで支えるなど、重みを感じさせないポジショニングが、脳の不快感を減らします。
表:【麻痺のタイプ別】日常生活を楽にする工夫とヒント

自宅で麻痺改善のリハビリを行うときは、専門家の複雑な手技をまねする必要はありません。「毎日少し続ける」「動かす感覚を思い出す」ことを意識しましょう。例えば、1日1回だけ麻痺した側の手を優しくさすってみる。そこから始めてみませんか?

手足に触れて感覚を確認したり、動かしやすい姿勢でゆっくり曲げ伸ばしをするだけでも、動作のきっかけになります。できた動きを褒めたり達成感を得られる工夫を取り入れると継続しやすくなります。

無理に力を入れず、痛みがある場合は中止しましょう。訪問リハビリと併用しながら、自分のペースで取り組んでみてください。

FAQ|麻痺種類に関するよくある質問

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Q:麻痺種類はどうやって診断されますか?

A:麻痺の種類は、症状の出る範囲や筋肉の動き方・筋肉の張り具合・反射の状態などを確認しながら診断されます。医師による診察に加え、画像検査(MRI・CT)で脳や神経の状態を調べることもあります。

Q:麻痺はどれくらいで回復しますか?

A:回復期間は原因や麻痺種類・年齢・体力、リハビリの頻度によって大きく違います。脳卒中では発症後3〜6か月が回復しやすい時期といわれ、継続的な取り組みで1年以上改善が見られることもあります。焦らず続けることが大切です。

Q:訪問リハビリではどこまで改善をサポートできますか?

A:実際の生活動作(立ち上がり・歩行・着替え・食事など)の場面で、動きのきっかけをつくりながら練習できます。家での動かしやすい環境づくりや、家族の介助方法の提案も可能です。自宅での生活に直結する支援ができる点が大きな強みです。

まとめ|麻痺種類を理解して自分に合った効果的なリハビリを続けよう

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麻痺種類には、片麻痺・対麻痺・四肢麻痺、痙性麻痺、弛緩性麻痺など複数のタイプがあり、原因や症状によって必要なリハビリ方法は大きく変わります。まずは、自分がどの麻痺種類に当てはまるのかを理解しましょう。

種類を把握することで、回復に向けた適切なアプローチが選びやすくなります。訪問リハビリや自宅での継続的な取り組みを組み合わせながら、「動かす感覚」を取り戻す練習を積み重ねていくことが大切です。

リハビリは「100点」を目指すと、どうしても息切れしてしまいます。「昨日より1ミリ動いた」「今日は少し温かい気がする」。そんな、あなたにしか分からない小さな変化を、私たちと一緒に喜んでいきましょう。

決して一人で抱え込まないでください。あなたの「動かしたい」という気持ちを、私たちは全力で支えます。今日からまた、あなたのペースで一歩ずつ進んでいきましょう。

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