「外歩きが怖い…」その正体は?不安解消に向けたリハビリへの向き合い方とポイント
2026.02.27
外歩きが怖いと感じるのは、決して珍しいことではありません。屋内では問題なく歩けていても、外に出ると不安や緊張が強まり、転倒への恐怖から外出を避けてしまう方も多いです。
怖さを感じる背景には身体機能の変化だけでなく、判断や対応の難しさ、過去の転倒経験など、さまざまな要因が関係しています。
本記事では、外歩きが怖くなる理由を整理し、不安を和らげるためのリハビリの考え方、安全に慣れていくためのポイントを解説します。外歩きに自信を取り戻したい方は、最後まで読んで不安解消のヒントを見つけてください。
目次
外歩きが怖いと感じるのはなぜ?不安の正体を知ろう

外歩きに対して、「怖い」「不安」と感じる気持ちを抱えている方は少なくありません。屋内では問題なく歩けていても、外に出ると不安が強まる背景には理由があります。
「外歩きが怖い」という感情について、リハビリの視点から不安の正体を整理し、向き合い方を考えていきましょう。
| 比較項目 | 屋内歩行(安心な環境) | 外歩き(怖い環境) |
| 路面の状態 | 平坦・滑りにくい | 傾斜・段差・アスファルトの凹凸 |
| 動く障害物 | 家族やペット程度 | 車・自転車・不規則な人混み |
| 視覚情報 | 慣れ親しんだ景色 | 流れる景色・強い日差し・複雑な刺激 |
| 必要な能力 | 基本的な歩行能力 | 予期せぬ事態への咄嗟の反応力 |
| 精神的負担 | リラックスしている | 「転んだらどうしよう」という緊張 |
「家では歩けるのに……」という焦燥感の正体は、この環境の差にあります。だからこそ、実際の外の道で、納得いくまで練習する必要があるのです。
外歩きが怖くなる主な原因
外歩きが怖くなるのは、筋力やバランスの低下に加え、環境や身体の変化が重なるのが理由の一つです。労働基準監督署の関連資料では、転倒の原因として次のような点が挙げられています。
- 下肢の筋力低下やバランス能力の低下
- 視力障害や関節の硬さ
- 薬の副作用によるめまいやふらつき
- 段差や滑りやすさなどの環境要因
上記の原因が重なることで、屋内では問題なく歩けていても、外では不安や恐怖を感じやすくなってしまうのです。特に、外歩きでは路面の凹凸や人・自転車の動きなど予測しにくい状況が多く、「転びそう」という感覚が強まりやすい傾向があります。
判断や対応が難しくなる理由
外歩きが怖くなる背景には、歩行そのものだけでなく、判断や対応にかかる負担が大きくなることも関係しています。
屋外では、段差や傾斜・信号・人・自転車の動きなど、周囲の状況を見ながら瞬時に判断する場面が増えます。加齢や身体の変化により注意力や反応のスピードが低下すると、このような場面への対応が難しくなりがちです。
さらに、「つまずいたらどうしよう」「急に人が来たら避けられるだろうか」などの不安が重なると、身体がこわばって動きがぎこちなくなることもあります。その結果、とっさの姿勢調整が遅れ、外歩きへの恐怖につながってしまうのです。
不安を放置すると起こりやすい影響
外歩きへの不安を放置すると、行動範囲や生活の質にさまざまな影響が及ぶ可能性があります。
「転びそうで怖い」という気持ちから外出を控えてしまう方は、歩く機会が減り、筋力やバランス能力の低下を招きやすくなってしまうのです。そして、さらに転倒しやすくなるという悪循環に陥ることも少なくありません。
また、外出を避ける生活が続いて人との交流が減ると、気分の落ち込みや意欲低下につながる場合もあります。外歩きへの不安は、身体面だけでなく心や生活全体に影響するため、早めに向き合うことが大切です。
外歩きが怖い人に必要なリハビリの考え方と向き合い方

外歩きが怖いと感じる場合は、無理に外へ出ようとするのではなく、リハビリへの向き合い方を見直す必要があります。ここでは、リハビリで意識したい考え方や向き合い方を紹介します。
身につけたい3つの力
リハビリを進めるうえでは、筋力だけでなく複数の力をバランスよく高めることが大切です。特に、外歩きでは状況に応じた対応が求められるため、次の3つの力を意識して身につけていきましょう。
- バランス力:段差や傾斜、路面の変化に対応するための身体の安定性
- 判断・注意力:周囲の人や動きを見ながら安全に行動する力
- 気持ちの安定:転びそうという不安と向き合いながら動く心の余裕
リハビリで段階的に養うことで、外歩きへの恐怖が和らぎ、自信につながっていきます。
一人での練習が不安な場合の選択肢
一人でリハビリを進めるのが不安になるのは自然なことです。無理に一人で頑張ろうとせず、状況に応じて次のような選択肢を取り入れるのもポイントです。
- 家族や身近な人の付き添い:安心感を得ながら外歩きに慣れやすくなる
- 専門家のサポート:転倒リスクを確認しながら安全に練習できる
- 訪問リハビリの活用:自宅周辺の環境に合わせた外歩き練習が可能
適切なサポートを取り入れることで、不安を軽減しながら外歩きへの自信につなげられるでしょう。
【ポイント】安全に慣れていくための外歩きリハビリの進め方

外歩きが怖いと感じる場合は、無理に距離や回数を増やすのではなく、安全に慣れていくリハビリの進め方を意識することが大切です。環境づくりや専門家のサポートを取り入れると、不安を抑えながら外歩きリハビリを続けやすくなります。
「慣れる環境」づくりが重要
安心して外歩きに慣れていくためには、取り組みやすい環境を整えることが欠かせません。いきなり人通りの多い場所や段差の多い道を歩くと、不安が強まりやすくなります。
まずは自宅周辺の平坦な道や、見通しのよい場所など、危険が少ない環境から始めるのがポイントです。また、歩く時間帯を人や車の少ない時間に調整すると、落ち着いて外歩きに取り組みやすくなります。
環境を工夫しながら段階的に慣れていくことで、不安を抑えつつ外歩きリハビリを進めやすくなります。
訪問リハビリでできる外歩きサポート
訪問リハビリでは、自宅やその周辺環境を確認しながら外歩きの練習を行えるため、不安を抱えやすい方にも取り組みやすい支援が受けられます。例えば、玄関まわりの段差や道路状況、生活動線を踏まえたうえで一人ひとりに合った外歩きリハビリを進められる点が特徴です。
また、実際の生活場面で歩行を確認しながら安全な動き方や注意点をその場で伝えてもらえるため、無理のない形で外歩きに慣れていくことができます。
環境に合わせたサポートを受けられれば、外歩きへの不安軽減にもつながります。
専門家と一緒に進めるメリット
外歩きが怖いと感じる場合は、専門家と一緒にリハビリを進めると、不安を抱え込まずに取り組みやすくなります。
セラピストと一緒なら、歩き方や姿勢を客観的に確認してもらえるため、自分では気がつきにくい癖や転倒につながりやすい動きを早めに修正できるのが利点の一つです。また、その日の体調や不安の強さに合わせて内容を調整してもらえる点も安心材料となるでしょう。
専門家のサポートを受けながら段階的に外歩きに慣れていくことで、無理なく自信を取り戻しやすくなります。
よくある質問(FAQ)

Q:室内では歩けるのに、外歩きだけが怖くなるのはなぜですか?
A:屋外では段差や路面の凹凸、人や自転車の動きなど、判断や対応が必要な場面が増えます。また、身体機能の変化に加え、注意力や不安の影響が重なることで、外歩きへの恐怖を感じやすくなるのです。
Q:外歩きの不安はリハビリで改善できますか?
A:はい。リハビリでは筋力だけでなく、判断力や気持ちの安定、環境への慣れも含めて取り組みます。段階的に進めることで、外歩きへの不安が和らぎやすくなります。
Q:一人で外歩きの練習をするのが不安な場合はどうすればいいですか?
A:家族の付き添いや専門家のサポートを取り入れる方法があります。無理に一人で行わず、安心できる環境で練習を進めることが大切です。
Q:訪問リハビリでは外歩きについてどんなサポートが受けられますか?
A:自宅やその周辺環境を確認しながら、段差や道路状況に合わせた外歩き練習を行えます。実際の生活場面に即した支援が受けられる点が特徴です。
まとめ|外歩きの「怖い」を「行ける」自信に変える。

「家の中なら歩けるのに、外に出るのが怖い」その足のすくみは、決してあなたの心が弱いせいではありません。身体の変化を察知した脳が、必死にあなたを守ろうとしている証拠です。けれど、その防衛本能のせいで、太陽の光や季節の移ろいまであきらめてしまうのは、あまりにももったいないと感じるのです。
本当はあの角まで歩きたい。家族と公園を散歩したい。そんな胸の奥の「やりたい」を、どうか手放さないでください。土日対応の自費リハビリという選択。それは単なる訓練ではなく、あなたが「人生の主役として、もう一度行きたい場所へ行く自由」を取り戻すための決断です。
回数や時間に縛られないからこそ、玄関を出る最初の一歩の震えから、アスファルトを乗り越えるコツまで、あなたのペースにどこまでも付き合います。「今日は一人で外に出られそう」と思える自信は、納得いくまで繰り返した練習の先に必ず待っています。
外が怖いという今の気持ちを、そのまま私たちに預けてみませんか。あなたが再び笑顔で街を歩ける日まで、私たちは誰よりも泥臭く、情熱的に、あなたの人生の隣を歩き続けることを約束します。まずは今日、あなたの「本当は行きたい場所」を教えてください。一緒に、その一歩を踏み出しましょう。





