風邪に効く飲み物で悪化を防ぐ!市販品・作り方・今できる対処法を解説
2024.12.23
風邪を引いたときは、できるだけ早く治したいものです。病院での治療に加えて、飲み物や食べ物を工夫すると、回復が早まる可能性が高まります。ひどい症状の場合は、固形物を食べるのが辛い方もいらっしゃるでしょう。
この記事では、食欲がない・喉が痛い時に活用できる、風邪に効く飲み物のレシピをご紹介します。風邪の原因や回復を促す栄養素を知っていると、アレンジレシピも試せることでしょう。
風邪に効く飲み物を飲んで、今すぐできる対策を取り入れると、辛い症状から早く回復できます。
目次
風邪に効く飲み物を知る前に…原因と回復を促す栄養素をご紹介
風邪に効く飲み物のレシピを知るのも重要ですが、風邪に関連する基礎知識を知っておくと、調理をするさいに、より効果が出やすいです。風邪の原因となる行動や治すために必要な栄養素を知っておきましょう。また、今、風邪症状が辛すぎて調理ができない場合の飲み物もご紹介します。
免疫が低下する行動
ウイルスは、低温・低湿度を好むため、風邪は秋から冬にかけて流行する場合が多いです。次のような行動は、免疫が低下する原因となり、風邪症状が出る可能性があります。
- 睡眠不足
- 仕事やトレーニングなどで体力を消耗している
- 乾燥した部屋で過ごす
- 偏った食事をしている
- 体を冷やす
風邪を治すために必要な栄養素
風邪にかかった時は体力を消耗するため、タンパク質を摂るのが大切です。また、ビタミンB群は、体力回復に効果があるといわれています。卵や豆腐は、タンパク質もビタミンB群も摂取できるため、風邪の時にオススメの食べ物です。
咳・喉の症状が辛い場合は、ビタミンAやビタミンCなどを積極的に摂取しましょう。鼻の症状がひどい場合は、ビタミンAやビタミンB2、ビタミンCが効果的です。
調理不要の風邪に効く飲み物
風邪に効く飲み物を作りたくても、症状がひどい・体力が回復しない場合は、無理せずに次のような市販品に頼りましょう。
- 野菜ジュース
- スポーツドリンク
- 栄養ドリンク
- 緑茶や紅茶
レシピを紹介|家にあるもので風邪に効く飲み物を作ろう!
ご家族で風邪にかかっている方がいる場合やご自身で作れる体力がある場合は、手作りするのもオススメです。手作りすると、量や味の調整ができるメリットがあります。家にあるもので簡単に作れるレシピを3つご紹介するので、風邪を早く治すために試してみましょう。
手作りのスポーツドリンク
スポーツドリンクが家にない場合にオススメのレシピです。
【材料】
- 水…500cc
- 砂糖…大さじ2
- 塩…小さじ½
- レモン汁…大さじ1
4つの材料を混ぜるだけで簡単にスポーツドリンクが作れます。レモン汁にはビタミンCが入っているため、抵抗力を高める効果が期待できます。塩が溶けにくい場合は、電子レンジで少し温めると良いでしょう。
レモン汁と蜂蜜でビタミンドリンク
喉の痛みに効果がある蜂蜜と、ビタミンCが含まれるレモン汁を混ぜ合わせるだけで、できるレシピです。
【材料】
- レモン汁…大さじ2
- 蜂蜜…大さじ1
- 水…200cc
体を温めたい場合は、加える水を温めたり、お湯で割って飲んでみましょう。
栄養満点のミルクセーキ
卵を使うため、タンパク質が入っていて栄養満点のミルクセーキです。風邪を引いて食が細くなっている方、喉の痛みがあって固形物はあまり食べたくない方にオススメです。
【材料】
- 卵…1個
砂糖…大さじ1 - 牛乳…180cc
- あればラム酒またはバニラエッセンスを少々
【作り方】
- 卵と砂糖をボウルに入れて、ミキサーやブレンダーで混ぜる
- 牛乳とラム酒またはバニラエッセンスを加え、混ぜる
- 小鍋に移し、とろみがつくまで弱火で温める
- 好みでシナモンやお酒を加えても、美味しく飲めます。
風邪に効く飲み物のほかにも対策はある!今すぐできる3つのこと
風邪に効く飲み物を飲むのに加えて、風邪の回復を早める行動が3つあります。風邪が長引くと、気管支炎・中耳炎など別の病気になるかもしれません。また、高齢者の場合は、肺炎になる可能性も高いです。今すぐにできる対策に取り組み、風邪の回復を早められるようにしましょう。
体を温める
体を温める免疫力が向上するといわれています。体温が1℃下がると免疫力は30%低下、1℃上がると最大5〜6倍になるといわれるほどです。
現在、熱がある場合は体が免疫力を高めている証拠です。そのため、部屋を温めたり、服を暖かいものにしましょう。汗をかいた後に体が冷えないように、着替えるのも大切です。
風邪が治りかけの場合も、体が冷えないようにしましょう。お風呂に浸かったり、外に出かけるさいは上着を持って行くと体が温まります。
十分な睡眠をとる
熱だけではなく、喉の痛みや鼻水症状なども体力を消耗します。そのため、体を温めたり、風邪に効く飲み物を飲んだ後は、十分な睡眠をとりましょう。体力が回復したり、免疫力が上がる効果があります。
風邪症状が辛くて眠れない・眠りが浅い場合は、症状を緩和する対策も必要です。例えば、鼻水がひどくて眠れない場合、部屋の加湿をしたり、鼻周囲を温めるようにしましょう。喉が痛くて眠れない場合は、部屋の加湿やマスクをして眠る方法も効果的です。
食事から栄養補給も行う
風邪に効く飲み物もありますが、食事からの栄養補給も大切にしましょう。特に、体力回復に効くタンパク質は、食事から積極的に摂取できます。また、食事からはカロリーも摂取できるため、風邪による消費エネルギーを補えるでしょう。
喉が痛くて食事が辛い場合は、硬いものは避け、のどごしの良い食事を摂るのがオススメです。例えば、豆乳と卵を入れたうどん、卵雑炊などがあります。普段の食事を少し柔らかく煮込んだり、ミキサーなどで細かくする工夫も効果的です。
参考:国立がん研究センター中央病院「食欲不振・食事のときの喉の痛みへの対処法」
風邪に効く飲み物|まとめ
今回は、風邪をやわらげる効果が期待できる飲み物について解説しました。たとえば、温かい生姜湯やはちみつレモンといった飲み物は、家にある材料を使って手軽に作ることができます。これらは体を内側から温めて、のどをいたわるのに役立つので、忙しい日々でも取り入れやすいでしょう。
また、免疫力が下がってしまう行動を避けることもとても大切です。ウイルスは低い温度や低い湿度を好みます。そのため、乾燥しすぎないように部屋を加湿したり、適度に換気をしたりして、快適な環境を整えましょう。さらに、十分な睡眠をとることや、体を冷やさない工夫をすることも忘れないでください。たとえば、夜更かしせず早めに寝たり、暖かい服装をしたりすることで、体の抵抗力はより高まります。
加えて、疲労をためこまないこともポイントです。疲れているときには、体が弱りやすくなってしまいます。そんなときこそ、食事からバランスのよい栄養をしっかりと摂るようにしましょう。野菜や果物、肉や魚など、さまざまな食品を組み合わせてエネルギーを補給すれば、体が元気になり、風邪を予防しやすくなります。
こうした小さな心がけや工夫を積み重ねることで、風邪に負けない強い体をつくり、元気な毎日を過ごしていきましょう。