NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 脳梗塞後も自転車に乗れる?リハビリにも効果的な「自転車」の活用法

脳梗塞後も自転車に乗れる?リハビリにも効果的な「自転車」の活用法

脳梗塞後も自転車に乗れる?リハビリにも効果的な「自転車」の活用法

「脳梗塞になる前のように自転車に乗りたい」

日常生活で自転車によく乗っていた方なら、脳梗塞発症後も自転車に乗れるかどうかは気になりますよね。

脳梗塞は発症した部位によって症状が変わるので、一概には言えませんが段階的にリハビリを行うことで再び自転車に乗ることも可能です。また、脳梗塞のリハビリとして自転車が用いられることもあります。

脳梗塞発症後のリハビリで使用する自転車の種類や自転車に乗ることのメリット・デメリットについても解説します。

脳梗塞後に自転車に乗りたい!そもそも脳梗塞の後遺症と自転車に乗るリスクは?

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脳梗塞後に今までと同じような生活を送れるかどうかは患者さんにとってとても大切なことです。脳梗塞後も自転車に乗りたいけど、大丈夫かなと心配もあるでしょう。

まずは脳梗塞の後遺症やリハビリについてみていきましょう。

脳梗塞の後遺症を整理…

<代表的な脳梗塞の後遺症>

・運動麻痺(片麻痺)

・感覚麻痺

・視野障害(複視、半盲、視野欠損)

・構音障害

・失語症

・高次機能障害(半側空間無視)

・嚥下障害

・排尿障害

・認知症・うつ病などの精神症状

脳梗塞は発症した部位により後遺症の症状も変わりますが、脳梗塞で発症した症状がそのまま後遺症になるといわれています。

脳梗塞の段階的なリハビリについて

脳梗塞のリハビリには3つの段階があります。

急性期リハビリ(発症後すぐ~4週間)身体が固まらないように動かすリハビリ
回復期リハビリ(発症後1カ月~約6カ月)歩行やの日常動作など集中的に行うリハビリ
生活期リハビリ(発症後6カ月以降)退院後、回復した機能の維持や向上を図るリハビリ

脳梗塞を発症したらすぐにリハビリを開始し、後遺症の軽減に努めます。回復期は回復の見込みが高まる時期なので、リハビリ施設や病院で集中的にリハビリを行います。退院後も回復した機能の維持や生活の質を向上するためにリハビリを続けていきましょう。

参考:脳梗塞リハビリBOT・脳梗塞の後遺症とは?症状や原因、リハビリについて解説

身体機能の制限に対して脳梗塞後に自転車に乗れるの?

身体機能に後遺症が出た場合、自転車に乗ることはできないのでしょうか。脳梗塞後に身体機能の制限があっても、リハビリを続けることで自転車にもう一度乗れるようになった患者さんも多くいらっしゃいます。

まずは医師やリハビリの専門家に相談し、安全にリハビリができるか確認してから開始しましょう。「もう一度自転車に乗りたい」という目標はリハビリのモチベーションにもなるので、少しづつ前に進んでいくことが大切です。

脳梗塞には自転車をリハビリに用いることもある!心肺機能の改善にも?

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脳梗塞のリハビリに自転車を用いることもあります。自転車は比較的体への負荷が少ない状態で有酸素運動を行うことができるので、脳梗塞後の患者さんにとって、急激な運動や高い負荷の運動よりも安全性が高いのです。

脳梗塞によって低下した体力を自転車で

リハビリで自転車を使用することによって、心肺機能の改善や筋力の強化、バランス感覚の向上が期待できます。

脳梗塞のリハビリに用いられる自転車は以下のものがあります。

・アップライトバイク

ママチャリのように体を起こした姿勢でハンドルを持ち、ペダルを漕ぐタイプのものです。バランス感覚や運動制御の改善に効果的です。

・リカンベントバイク

背もたれに寄りかかりながらペダルを漕ぐタイプのものです。背中を伸ばした状態で漕ぐことができ、腰痛や背中の痛みがある場合でも無理なくトレーニングを行うことができます。

他にも足だけを使うレッグサイクルや高負荷のトレーニングが可能なスピンバイクなどがあり、患者さんの体の状況に合わせて用いられます。

自転車によってどんなメリットがもたらされるの?

脳梗塞のリハビリで自転車を使うメリットは以下の通りです。

1、低負荷で有酸素運動が可能

2、筋力低下や運動機能の改善

3、リハビリの娯楽性

4、日常生活の質の向上

低負荷で効果的なトレーニングが行える上に、楽しくリハビリに取り組めるのでモチベーション維持にも有効です。自転車に乗ることは日常生活動作や精神的な健康の向上にも役立ちます。

デメリットはないの?

自転車を用いたリハビリにはもちろんデメリットもあります。

1、転倒のリスク

2、車両の制御

3、血圧変動や体温調節の難しさ

4、設備による制限

転倒によりケガを負うリスクや過度な運動により症状が悪化するなど安全に対するリスクが伴うので、細心の注意を払いながらリハビリを行う必要があります。

片麻痺の症状が強い場合は車両の制御が難しく、自転車を安全に操作できない場合があります。また、自転車リハビリを行うことができる適切な設備も必要です。

実際に自転車に乗って出歩くまで…段階的に練習を行い安全に考慮しよう

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実際に脳梗塞を発症する前のように、日常生活で自転車に乗って出かけることができるようになるためには、安全に配慮しながら退院後も継続的にリハビリを行うことが大切です。

回復期から生活期に移る段階の目標として

回復期は心身機能を回復させる機能訓練に加えて、トイレや着替えなど日常生活動作練習も実施し、退院を目指します。病院から離れて個々の生活がはじまるのが生活期です。この時期は回復した機能の維持や向上のためのリハビリが重要になります。

生活期のリハビリを続けるためには、「自転車に乗りたい」など具体的な生活目標を立てた上で、取り組む必要があります。

生活期も継続的なリハビリが必要

回復期は集中的なリハビリを病院内で行いますが、生活期はリハビリ施設や病院に通院しながらリハビリを続けていきます。

生活期のリハビリはよりよい生活のために、日常生活における機能や能力を高めることを大きな目的としています。行動範囲を広げて、生活の質を向上させるためにも継続的なリハビリが必要です。

自転車を操縦できるようになるために安全に考慮してリハビリを

「自転車に乗りたい」と目標を立てたなら、段階的にリハビリを行っていきましょう。リハビリを安全に行うためにはリスク管理が重要です。

医師やリハビリの理学療法士に相談し、患者さんの状態に合わせたプランを立てる必要があります。自転車に乗りたいという大きな目標を達成するためには、焦らずに小さな目標をクリアしながら段階的にリハビリを行いましょう。

脳梗塞と自転車の関係性|まとめ

脳梗塞は後遺症が残る可能性の高い病気ですが、早い段階からリハビリを行うことで「また自転車に乗りたい」という大きな目標を達成することも可能です。

日常生活で自転車を利用するためには、医師や専門の理学療法士に相談し、安全に行える取り組みが必要です。段階的にリハビリに取り組むことで大きな目標を達成することができ、生活の質の向上につながります。

目標をもってリハビリを行うことはとても大切なので、あきらめずにリハビリを継続しましょう。

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