膝蓋骨の骨折後のリハビリはどのようにするのか?治療後に気をつけたいこと
2023.10.03
膝蓋骨の骨折にリハビリが必要なのは一般的にも知られていることかと思います。カラダの中でも膝周りというのはよく使うところでもあり、その分、ケガもしやすい部分と言えます。
膝は日常生活の中で、曲げたり伸ばしたりの動作の他にも、立ち姿勢の際や、歩行・走行の際には自分の体重を支えてくれている部分です。膝の位置はカラダの中でも下の方なので単純に考えてもかなりの重量を支えてくれているのです。
目次
膝蓋骨を骨折する原因として多いものとは?日常生活にも要因がある?
骨折というと、ケガの中でもかなりの重症だと思う人も多いでしょう。骨折は日常の動作に直接関係してくるので、不便にもなります。膝蓋骨でなくても骨折を経験したことがある人ならばわかると思います。膝蓋骨の骨折の原因にはどのようなものがあるのでしょうか?
骨折しやすい所なのか?
そもそも「膝蓋骨(しつがいこつ)」とはカラダの骨のどこを指すのでしょうか?いわゆる「膝の皿」です。膝を触ると丸みを帯びたようなボールのように丸くなっている骨です。
骨折しやすい箇所というと、例えば鎖骨や小指の骨など、やはり棒状で比較的細い骨の部分が挙げられます。単純に折れやすい・ぶつけたりしやすい箇所です。そう考えると、膝蓋骨は骨折しやすい箇所と言えるでしょう。ただし、膝蓋骨は折れやすいわけではありません。
お皿が割れるように亀裂が入ったり、重度になると粉砕骨折のようになり、他の骨や人体にも影響します。
アスリートにも多い骨折の一つ
膝蓋骨の骨折はスポーツ選手にも多く起こります。膝はスポーツ選手にとって重要な箇所とも言えるでしょう。スポーツはほとんどが全身競技ですので足の動きは大切です。しかしその分、ケガをしやすい箇所でもあるのです。
膝蓋骨はどこかにぶつけることで割れるというパターンが多いようです。競技中に地面や床に打ち付ける可能性の高いスポーツは特に膝蓋骨の骨折の事例が多くあります。
普段の生活からの要因
骨折というと、高齢になってくることに伴う骨粗鬆症が代表的な要因として挙げられます。膝蓋骨の骨折は、高齢者が日常生活で階段で転んだり、どこかに膝をぶつけたときに起こることも少なくありません。
膝蓋骨の骨折のリハビリ方法にはどんなものがあるのか詳しく解説
骨折をした場合、骨折した部分をはじめとしてしばらく動かすことができなくなることがほとんどです。ですので、骨折後はリハビリが必要です。膝蓋骨の骨折のリハビリはどのようにするのでしょうか?
まずはしっかりと治療を
膝蓋骨の骨折に限りませんが、まずは怪我をした箇所をきちんと治療する必要があります。特に骨折は、骨が回復するようにしなければならないので、きちんと専門家に見てもらうことが大切です。
膝蓋骨の骨折をした場合、平均で約1ヵ月間、膝を曲げることのないように固定します。ギプスなどを用い、太ももから脛までを覆うようにする場合もあります。入院をしない場合は、固定したままになるので、松葉杖などを用いて歩行することになります。
治療と並行して筋力トレーニング
治療の状態によりますが、完治をする前でも筋力トレーニングで治療を行う場合もあります。膝は主に、膝蓋骨・半月板・軟骨・靭帯から成っているので、その周りの筋肉を中心に鍛えることが多いです。
専門家の助言を受ける
膝蓋骨の骨折の治療やリハビリは、専門家に診てもらいながら行うことが大切です。膝蓋骨の骨折から、靭帯を痛めてしまったり、膝につながる筋肉を痛めたり、また、骨折していない方の膝に余計な負担がかかることによって、もう片方の膝も痛めてしまうということも考えられます。
単純に膝を曲げないで安静にしていれば良いというわけではありません。
膝蓋骨の骨折後にリハビリをしながら気をつけたいこととは?
膝蓋骨の骨折をしたあと、リハビリをしながら気をつけたいことはどのようなことでしょうか?
膝は身体の中でも良く使う所
完治したあと、普通の日常生活に戻れば膝を曲げ伸ばしすることももちろん多くなります。しかしその際にはやはり、なるべく膝を守るように心がけておいて間違いはありません。
例えば、膝のサポーターを普段から着用したり、リハビリとまでいかなくとも、膝周りのエクササイズを日常から取り入れるようにすれば、健康寿命の向上にも繋がりますのでおすすめです。
なるべく正座は避ける
日本人ならでは座り方とも言われる「正座」ですが、膝蓋骨の骨折後やリハビリ中などは特に避けたほうが良いでしょう。正座は膝への負担も大きく、膝への影響が大きいふくらはぎや太ももにも負担が大きい座り方です。
筋力をしっかりと鍛える
日常生活の中で膝の筋力を鍛える方法には様々あります。
・階段の上り下りを積極的にする
・骨粗鬆症を予防するために食生活を見直す
・スクワット運動をする
膝蓋骨を中心に考えると足回りに特化しすぎてしまいがちですが、カラダは全身のバランスが大切ですので、全身のストレッチをはじめとした運動を取り入れることもおすすめです。
まとめ
膝蓋骨の骨折のリハビリは治療とともに専門家に診てもらうことが大切です。リハビリというとかなり大々的なもののように感じますが、しっかりとした知識を得れば、専門家に診てもらいながらでも自宅で行うことも可能です。
膝は健康寿命にも関係が深い箇所です。ケガをしないことがもちろん一番ですが、万が一膝蓋骨を骨折した場合、事前にどんなリハビリをするのかを知っておけばいざというときに役立ちます。