NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 脳卒中後のリハビリは必要?入院期間や気になる事を徹底解説

脳卒中後のリハビリは必要?入院期間や気になる事を徹底解説

脳卒中後のリハビリは必要?入院期間や気になる事を徹底解説

三大成人病の1つにも数えられる脳卒中は、一度発症すると後遺症から免れられないことが多いです。そのため、脳卒中を発症した方は後遺症と戦うことを余儀なくされます。

脳卒中になってしまったら、どれくらい入院しなければいけないのでしょうか?後遺症はリハビリで緩和可能なのでしょうか?気になることがたくさんあることでしょう。

ここでは、脳卒中について気になるリハビリや入院期間について解説します。維持目的のリハビリと改善目的のリハビリの違いについても理解を深め楽しい日々を目指しましょう。

脳卒中と脳出血は何が違う?リハビリは?症状と入院期間について

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脳卒中になってしまうと、なぜリハビリが必要になるのでしょうか?まずは脳卒中について基本的なことを解説します。

脳卒中は脳内の出血症状全般の病気

脳卒中には大きく分けて2つのタイプがあります。脳の血管が詰まる「脳梗塞」と脳の血管が破れる「脳出血」です。

つまり、脳出血や脳梗塞は脳卒中という大分類の中にある疾患ということです。

いずれの場合も、血管が詰まったり破れたりすることで脳細胞に血液がいかなくなり、脳細胞が壊死することで様々な障害を発症します。

3段階の回復過程を経る

脳卒中は発症から3段階の回復過程があります。発症から2週間が急性期、発症から3ヶ月~6ヶ月が回復期、その後の退院後期間が生活期です。

このうち、急性期から廃用症候群の予防のために発症48時間以内からリハビリを始めます。寝たきりを予防するための離床訓練やADL訓練(日常生活に必要な動作の訓練)です。

つまり、脳卒中は発症からほぼすぐにリハビリが始まると言っても過言ではないのです。

入院期間は重症度によって増減

脳卒中の入院期間は、重症度によって変わります。例えば、外傷が原因だったり麻痺や障害が全身に及んでいる場合は3ヶ月ほど必要です。

しかし、脳卒中の患者さん全体で見ると平均して約29日ほどとなっています。それでも入院する患者さん全体で見ると長い日数の入院となります。

軽い症状だったとしても、長期の入院は覚悟しなければいけません。入院中はできる限り身体機能を落とさないためのリハビリが続けられます。

参考:千葉脳神経外科病院「脳卒中の症状と予防法」

脳卒中にはリハビリが必要?退院後の生活期の過ごし方

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脳卒中で退院した後もリハビリは続きます。入院中とは違い自宅や通所施設でのリハビリが主です。では、退院後はどんな過ごし方となるのでしょうか?

発症前の状態に戻ることはほぼ不可能

前提として、脳卒中を一度発症すると発症前の状態には戻ることは不可能です。なぜなら、脳卒中で壊死してしまった脳細胞は元に戻ることがないからです。

だからといって身体を動かさないでいると、さらなる身体機能の低下や認知機能の低下(=廃用症候群)につながってしまいます。

そのため、退院後も最低限のリハビリが必要です。このようなリハビリを維持目的のリハビリと呼びます。

維持目的のリハビリは必要不可欠

維持目的のリハビリは、自宅で生活をするにあたって必要な生活機能の維持を目的とします。例えば、ベッドから起き上がったりすることから嚥下機能の訓練、歩行訓練などです。

特に足などに麻痺が残っている場合、転倒を予防するために歩行訓練を行うことが多くなります。転倒による外傷が原因でさらに症状が悪化することがあるからです。

これらの維持目的のリハビリは介護保険の範囲内で、1回30分~40分ほどが限度となっています。そのため、身体機能の向上は難しいとされているのが現状です。

さらに生活能力を向上するなら自費訪問リハビリに

もし生活においてできることを積極的に増やしたいのであれば、脳卒中後でもリハビリの時間を増やす必要があります。その際は、介護保険の範囲以上にリハビリをしてくれる、自費訪問リハビリを選択肢に入れるといいです。自費訪問型のリハビリでは、患者さんに合わせた訓練を行うため、より目標に近づきやすいです。

脳卒中の後遺症、リハビリの進め方は患者さんによって様々です。麻痺が複合的に残ったり、一部の身体機能障害のみの方もいます。それぞれの症状に合わせた多様なリハビリを行いましょう。

症状を和らげる!脳卒中には症状に合わせたリハビリを積極的に

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脳卒中のリハビリは症状に合わせて多様なものがあります。維持目的のものだけでも様々です。

しかし、維持目的では後遺症の改善は見込めません。どんなリハビリを行えば後遺症の改善が可能なのでしょうか?

維持目的だけでは症状改善は見込めない

脳卒中の維持目的のリハビリでは、下半身に障害がある場合歩行訓練が主となります。転倒し足を負傷すると、予後不良となることが多いからです。

このように、障害が残った部分がこれ以上悪くならないように、かつ最低限生活が送れるように維持することが目的です。

しかし、これでは症状を改善することは難しいです。症状の改善には、失ってしまった筋力をつけたり可動域を増やす訓練が必要だからです。

積極的なリハビリにより症状改善も可能

歩行には筋肉を使用します。ただ、日常生活を送っているだけだと筋肉は増えません。入院生活ですでに筋肉が落ちてしまっているので、入院前よりも筋力は衰えています。最低限の筋肉では、長時間歩くことは困難です。

しかし、筋肉量を増やすと血行が良くなり動かしやすくなります。それは活力にもなり、心身ともに症状改善につながっていくのです。

積極的なリハビリでは、ほとんどの場合失ってしまった筋肉を取り戻すことが目的となります。可動域を増やし、できることを増やしていくことが可能です。

「できることを増やす」リハビリとは

積極的なリハビリでは「できることを増やす」という目的が重要です。走ることはできなくとも、長時間歩くことができる体力が備われば行ける場所が増えます。行ける場所が増えるということはできることが増えるということです。

このような成功体験を増やしていくことが積極的なリハビリの目的です。しかし、これには継続した長期間のリハビリが必要です。また、症状に合わせたリハビリプランも立てなくてはいけません。

自費訪問リハビリであれば、患者さんの症状や目標に合わせたリハビリプランを立てることが可能です。

例えば仕事復帰や趣味の再開など、様々な目標を立てることができます。脳卒中になってしまっても諦めず、自分の後遺症や目標に合わせたリハビリを選びましょう。

まとめ

脳卒中は発症すると急性期からリハビリが必要になります。ほとんどの場合、退院後もリハビリと付き合っていくことになります。

だからこそ、維持目的のリハビリか積極的なリハビリかは選ばなくてはいけません。もし「これができるようになりたい」という具体的な目標があるなら、積極的なリハビリを選びましょう。

自費訪問リハビリでは、患者さんの目標と症状に合わせた積極的なリハビリを行えます。それぞれに合ったリハビリプランを立てることも可能なので、もし積極的にリハビリしたいのであれば選択肢に入れると良いでしょう。

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