NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 希望は必ずある!非骨傷性頸髄損傷のリハビリ:保存療法と手術療法の比較

希望は必ずある!非骨傷性頸髄損傷のリハビリ:保存療法と手術療法の比較

希望は必ずある!非骨傷性頸髄損傷のリハビリ:保存療法と手術療法の比較

非骨傷性頸椎損傷は、脱臼や骨折をしていないのに脊髄を損傷することをいいます。非骨傷性頸椎損傷の多くは、頸椎の中心部が損傷を受ける中心性脊髄損傷です。

非骨傷性頸椎損傷(ひこつしょうせいけいずいそんしょう)が起こると、手足の麻痺、感覚障害、排便障害、排尿障害などの後遺症が残ることがあります。受傷後は頸部の安定を保ちながらリハビリを行うことが多いですが、場合によっては手術が必要になります。

非骨傷性頸椎損傷の原因や症状を知り、後遺症が残った場合の対応やリハビリ・手術の必要性についても考えていきましょう。

そもそも非骨傷性の頸髄損傷って?リハビリが必要になる症状とは?

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非骨傷性の頸椎損傷は、骨折や脱臼をしていないのに脊髄を損傷することで、高齢者に多く見られる疾患です。

非骨傷性頸椎損傷は受傷直後、リハビリを行うことが多いですが症状により手術を行うケースもあります。

非骨傷性頸髄損傷とは?高齢者に多い?

非骨傷性頸椎損傷は高齢の方に多いのが特徴で、日本では増加傾向にある疾患です。

高齢の方は以前から頸椎に変形があり神経が圧迫されている場合が多く、転倒などで頭を打撲することで頸椎に強い衝撃が伝わりやすくなっています。頸椎は骨折していないが、内部の神経にダメージが加わった状態を非骨傷性頸椎損傷といいます。

圧迫が軽度の場合は大きな外力が必要ですが、元から圧迫が重度の場合は小さな外力でも損傷してしまうのです。

非骨傷性の頸髄損傷…原因と症状について

非骨傷性の頸椎損傷の原因は外力の衝撃による頸椎の損傷です。もともと高齢に伴い脊柱管が狭くなっている方や脊髄の圧迫がある方が転倒などにより衝撃が加わることで生じます。

症状は軽いものでは両手のしびれですが、頸椎へのダメージが大きいと、手足の運動麻痺、痛覚過敏、力が入らないなどの症状も。さらにダメージが大きい場合は直腸膀胱障害、歩けない、呼吸が難しいなど様々な症状が出現します。

非骨傷性頸髄損傷のリハビリ…保存療法と手術療法の違い

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非骨傷性頸椎損傷で救急搬送された場合は入院後にリハビリ、必要があれば手術を行うことになります。

疾患の軽度によって治療が変わってくるので保存療法を行うケース、手術療法を行うケースをそれぞれご紹介します。

症状が軽い場合は保存療法も

非骨傷性頸椎損傷は軽度の場合、手術をせず自然に回復するケースが多いです。受傷直後は頸部の安静を保ちながらリハビリを行います。

軽度の場合は2、3週間の入院・リハビリを経て退院できますが、麻痺の症状が強い場合は数か月の入院が必要になる場合もあります。

手足のしびれが強いときは薬物療法を併用しますが、脊髄損傷の根治的治療ができる薬剤は今のところ存在しません。対処療法として取り入れられます。

手術療法はどのような場面で?

元々脊柱狭窄症があり、非骨傷性頸椎損傷を生じた場合は手術が必要になることもあります。目的は狭い脊柱管を広げることで今後症状が悪化しないようにするためです。現在では残念ながら脊髄に加わったダメージの根治的治療ができる手術はありません。

手術の時期に関して医師の間でも意見が分かれていましたが、2021年に発表された研究で24時間以内の早期手術が麻痺の回復スピードが早くなるということがわかりました。

参考:国立大学法人群馬大学大学院医学系研究科医学部医学科

どのようなリハビリが必要になるのか

非骨傷性頸椎損傷は損傷が部分的な場合も多く、神経の繋がりが残っていればリハビリによって感覚や麻痺の改善が見込めます。

急性期

全身状態の管理を行った上で早期リハビリを開始。頸椎損傷によって肺機能が低下するため呼吸の訓練なども実施します。

回復期

より積極的なリハビリに移行。残存機能の維持・向上を図りながら、基本的な日常動作(食事・トイレなど)のリハビリを行います。

維持期

退院後の自立した生活や社会復帰は患者様にとって重要です。社会生活への適応や趣味活動のためにも、一人ひとりにあった質の高いリハビリが求められます。

体の麻痺…非骨傷性頸髄損傷によるリハビリは目標設定が大切

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現在の医療では一度損傷した神経が完全に回復することはなく、麻痺などの後遺症を伴うことは少なくありません。

麻痺やしびれが残った場合、どのようにリハビリに取り組むかで予後も変わってきます。

体に残る麻痺とどう向き合うべきか

麻痺やしびれなどの後遺症に対応するには正しい治療と専門的なリハビリが必要です。運動機能の改善を目的としたリハビリはもちろん、日常生活の中で必要な動作を患者様自らの力で行えるように、動作に工夫を加えるようなトレーニングも有効です。

非骨傷性頸椎損傷によって、麻痺やしびれなどが残り日常生活に支障をきたしてしまっても、目標をもってリハビリに取り組むことで機能改善や回復を見込めます。諦めず長期に渡りリハビリを行うことが大切です。

中長期的なビジョンでリハビリを行う

ただ漠然とリハビリを行うのではなく、中長期的な目標を設定し目標達成にむけてリハビリを行うことがより効果的であることは多くの研究で明らかになっています。

目標をクリアできた喜びは次のリハビリへの意欲増加にも繋がるでしょう。リハビリを行う前に患者様本人や家族の希望に沿って実現可能なレベルの目標を設定することで、より効果的なリハビリ効果を得る事ができます。

自費訪問リハビリという選択肢

自費リハビリとは保険適用外のリハビリで、自費である代わりに回数制限がなくリハビリを行えます。病院やデイケアで行うリハビリは疾病や条件によって受けられる日数が決まっています。保険適用でのリハビリは日数が上限に達すると受けることができなくなるのです。

自費訪問リハビリは保険適用外なので、自分が納得いくまで自宅でリハビリを続けることができます。保険適用内でのリハビリでは物足りない方は、自費リハビリも検討してみましょう。

非骨傷性頸髄損傷のリハビリ・まとめ

高齢化とともに増加している非骨傷性頸椎損傷は、脊柱管が狭くなっていたり圧迫が重度の場合は軽く転倒しただけでも起こる可能性がある疾患です。

また、後遺症が残ってしまった場合でも目的をもって無理せず長期的なリハビリを続けることによって症状の改善・回復が見込めます。

自費訪問リハビリは自宅でリラックスしながらリハビリが望めるうえに、実際の日常生活に寄り添ったリハビリの提案ができます。保険適応内のリハビリに限界を感じている場合は自費リハビリもご検討ください。

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