脳血管障害のリハビリは退院後が勝負!対応できるサービスを徹底解説
2022.10.10
脳血管障害と聞くとあまりピンと来ないかもしれません。脳血管障害とは、脳梗塞・くも膜下出血・脳卒中とも呼ばれる脳の血管の病気です。
これらの病気は一度発症すると必ず入院となり、リハビリも必要になります。しかし、脳血管障害を始めとしたあらゆる病気には、リハビリ期間が設定されているのです。
では、期間外となってしまったらどこでリハビリをしたら良いのでしょうか?この記事では、脳血管障害で入院した方の期間外リハビリについて解説します。もしリハビリでお悩みの方がいたら参考にしてください。
目次
脳血管障害のリハビリには限りがある!退院後はどうする?
脳卒中・脳梗塞・くも膜下出血をはじめとした脳血管障害は、入院してからリハビリを終えるまで期間が限定されています。
もちろん、その間で必要なリハビリを終えてしまう方が多いです。どうしたら良いのでしょうか?
脳血管障害のリハビリ期間は150日~180日
厚生労働省が2006年に施行した施策により、入院してから医療保険適用内でのリハビリを終えるまでの期間が設定されました。
脳血管障害の場合、脳梗塞では150日・高次脳機能障害を伴う重度脳血管障害では180日が上限に指定されています。
この期間は「回復期」と呼ばれており、発症から3ヶ月~6ヶ月の頃です。この期間外は「維持期」となり、通常はデイサービスや自宅でのリハビリへと移行します。
十分なリハビリが完了しないまま退院するケースが多い
ただし、この回復期リハビリ期間だけでは十分なリハビリを完了していると言えないケースが多発しています。
生活に必要最低限な動作ができるのみで、歩行などはまだ十分に行えない場合もあります。これでは維持期に突入するとゆるやかに衰えてしまうかもしれないのです。
脳血管障害で発生した脳神経細胞の壊死は、治すことはできません。脳血管障害の後遺症は完全に治すことができないのです。
維持目的のリハビリは回復を期待できない?
介護保険適用での維持期リハビリは、基本的に現状維持が目的となります。もちろん、脳梗塞の再発を防ぐという観点では必要なリハビリです。
しかし、現状の維持を目的としたリハビリでは身体機能の回復に貢献できるとはいえません。積極的な目的意識のあるリハビリでなければ、後遺症の軽減にも至らないのです。
脳血管障害の後遺症は、完全に元通りにはなりません。それでも生き残っている神経が本来の機能を代行する「可塑性」を期待することで後遺症の回復に役立てるのがリハビリの目的です。
脳血管障害を発症した場合に頻発する「廃用症候群」を防ぐ効果も見込めます。維持期だからこそ積極的なリハビリが必要なのです。
参考:公益社団法人日本リハビリテーション医学会「脳卒中のリハビリテーション治療」
自費保険外で脳血管障害に利用できるリハビリサービスとは
では、脳血管障害で期間外となってしまった場合に利用できるリハビリサービスにはどんなものがあるのでしょうか?
脳梗塞専門リハビリサービス
脳梗塞をはじめとした脳血管障害は、麻痺などの運動機能の低下が後遺症として残ります。こういった症状のリハビリには、専門的な知識が必要です。
そのため、脳血管障害専門のリハビリ施設があります。器具などを利用して運動機能を活性化し、後遺症を軽減するのが目的です。
リハビリ期間外から利用できるため、利用期間制限はありません。ゆっくりと専用のリハビリ施設でリハビリすることで、身体機能の回復を図ります。
個別機能訓練特化のデイサービス
脳梗塞専門のリハビリサービスとは違い、生活における機能訓練に特化したデイサービスがあります。
通所介護なのは変わりませんが、トイレ・入浴がスムーズになりたいなどの日常生活における改善の希望に応じた訓練を施します。
こちらは厳密には「リハビリテーション」ではない場合が多いです。施設の有資格者である機能訓練指導員が指導するため、リハビリではなく機能訓練と呼びます。
自費訪問リハビリ
自費訪問リハビリは、ご自宅に理学療法士がお伺いするリハビリサービスです。最大の特徴は、サービスによって得意としている分野が違うことです。
ご自宅にお伺いするため、通所の必要もありません。その上で、日常生活においてできるリハビリや介護のことなどをアドバイスします。
日常生活の動作向上から、できることを増やすという積極的なリハビリまで、サービスによって様々な症状改善に対応可能です。
脳血管障害のリハビリならネクストステップスにご相談ください!
東京23区で脳血管障害の自費訪問リハビリが必要なら、弊社ネクストステップスにご相談ください。
※区外の地域の方でもご相談可能です。
ネクストステップスは、脳血管障害の方に合わせたリハビリプランをご提案します。
患者様に合わせたリハビリプランを設定可能
脳血管障害の後遺症は患者さんによって違います。麻痺の部位も違えば、後遺症の重症度も違うのです。
また、運動ができなくなることによって二次的障害の可能性も上がります。維持期を過ごしていてもだんだんと寝たきりになってしまうなら、リハビリの意味がありません。
弊社では患者さんそれぞれの状態に合わせてリハビリプランを設定します。再発防止だけでなく、身体機能の回復や日常生活の動作をスムーズにするというプランも設定できます。
理学療法士が身体の動かし方を教えます!
弊社では理学療法士が在籍し、リハビリプランを設定しています。理学療法士は国家資格で、人間の身体の動かし方に関するプロです。
運動機能に関してだけでなく、食事・睡眠のバランスも必要です。一緒にリハビリをしながら運動することで、身体機能の回復に努めます。
身体の動かし方に関するプロだからこそ、患者さんの「こうなりたい」に寄り添うことができます。継続して一緒に頑張ることで、症状改善につなげましょう。
さらなる機能回復をしたいなら目標設定も
脳血管障害でも軽度であれば麻痺が和らぎ、スポーツなどもできるようになります。もし発症前にしていたスポーツをまたしたいなどの目標がある場合も対応可能です。
発症前にしていたスポーツをする場合は、まず必要な筋肉を取り戻すことから始めます。筋肉を取り戻すことで代謝が上がり、より身体機能も活性化し、脳の可塑性も促すことができるのです。
どんなご希望でも、患者さんの状況や症状に合わせたプランを立てます。もし脳血管障害の後遺症から立ち直りたいなら、ぜひネクストステップスまでご相談ください。
まとめ
脳血管障害はどうしても後遺症が残りやすい病気です。だからこそ、維持目的以上のリハビリが必要ですが、現状デイサービスだけでは不十分な場合が多いです。
だからこそ、機能訓練デイサービスや脳梗塞専門リハビリ、自費訪問リハビリなどを活用して身体機能の回復に努めることが必要になります。
維持・予防だけでなく、できることを増やしていくリハビリで、脳血管障害発症後の人生もより良く過ごしていきたいものです。
もし自費訪問リハビリを必要としているのなら、弊社ネクストステップスにご相談ください。