Q.
運動器疾患のリハビリで、日常生活の中で気をつけるべきことは何ですか?
運動器疾患のリハビリは、医療機関での訓練だけでなく、日常生活の中で継続的に行うことが重要です。正しい動作や姿勢を心がけ、適度な運動を取り入れることで、症状の改善と再発防止につなげることができます。日常生活の中で気をつけるべき3つのポイントを説明します。
- 正しい姿勢と動作に注意する
運動器疾患では、正しい姿勢と動作が非常に大切です。例えば、腰痛の場合、重いものを持つときは膝を曲げて持ち上げる、長時間の同じ姿勢を避ける、などの点に気をつけましょう。また、デスクワークでは、椅子の高さや角度を調整し、姿勢を正しく保つことが重要です。
- 適度な運動を日課に取り入れる
運動器疾患のリハビリでは、筋力の維持・向上が重要です。日常生活の中で、適度な運動を習慣づけることが大切です。ウォーキングやストレッチ、筋力トレーニングなど、自分の症状や体力に合った運動を選び、無理のない範囲で続けることが大切です。運動の習慣化は、症状の改善だけでなく、全身の健康維持にもつながります。
- 生活環境を整える
運動器疾患では、生活環境を整えることも重要です。例えば、手すりの設置や段差の解消、滑り止めマットの使用など、転倒リスクを減らす工夫が必要です。また、動作を補助する道具の活用も有効です。靴べらや長柄のスポンジなど、日常の動作を楽にする道具を上手に取り入れましょう。
これらの点に気をつけながら、リハビリで学んだ正しい動作や姿勢を日常生活に取り入れることが大切です。また、無理せず、自分のペースで続けることが何より重要です。
運動器疾患は完治が難しく、長期的な付き合い方が必要な病気です。リハビリを継続し、日常生活の中で症状と上手に付き合っていくことが、quality of life(QOL)の向上につながります。
症状とうまく付き合いながら、自分らしい生活を送ることが何より大切です。周囲のサポートを受けながら、前向きにリハビリに取り組んでいきましょう。