デイサービスの費用は1回いくら?利用条件とサービス内容、メリット・デメリットを徹底解説!
2025.12.06
「家族がデイサービスを利用しなければいけないかも?」「デイサービスってどのくらいの費用が…?」と、デイサービスというワードは知っていても実際に利用する際は費用や条件が分からないものです。
特に、デイサービスの費用は条件や利用時間によって変化が生まれるため、利用条件を含めてまとめることが難しいでしょう。
今回は、デイサービスの費用をまとめつつ、利用条件からメリット・デメリットまで解説します。周囲の人物が必要になったら正しく導いてあげましょう。
目次
そもそもデイサービスって?費用を知る前に確認すべき概要について

デイサービスの費用を知る前に、どのような人が受けられるか理解しておきましょう。利用条件も細かいため申請書なども忘れずに覚えることが必要です。
デイサービスとは?どんな人が受けられる?
デイサービスとは、食事や入浴など日常生活における介助や、レクリエーションなどを日帰りで利用することができる通所介護サービスのことです。
デイサービスの目的は大きく3つです。
- 要介護認定を受けた方でも可能な限りの自立を支援すること
- 利用者の孤独感解消および閉じこもりを防止すること
- 利用者家族の介護負担を軽減すること
機能訓練なども行うことができ、デイサービスの利用を通して利用者本人、およびその家族のQOL(生活の質)の向上が期待できます。
デイサービスのサービス内容とは?
デイサービスで利用できるサービスは下記の通りです。
日常生活における介助が受けられるほか、身体機能の維持・向上につながる機能訓練などを受けることができます。
- 送迎
- 食事やおやつの提供・介助
- 排泄の介助
- 入浴の介助
- 健康チェック
- レクリエーション
- 機能訓練
参考:学研ココファン「デイサービス(通所介護)とは|利用目的や料金・利用条件まで全て解説
利用条件を整理しよう
国の介護保険サービスとして利用する場合、下記にあてはまることが利用条件となります。
- 要介護認定(1~2)を受けている
- 日常的な医療行為が不要
- 送迎可能範囲内に居住している
しかし、要支援(1・2)の方でも自治体が管理する「介護予防・生活支援サービス」として一部のデイサービスが可能な場合があります。その場合、介護保険サービスとは利用時間や料金等が異なるので気を付けましょう。
また、デイサービスでは、介護士や看護師、機能訓練指導員が日常生活上の介助を担当します。
「デイケア」とは異なり、デイサービスでは医師の診察や専門的なリハビリは受けることができません。したがって、継続的に医療的なケアが必要な場合ではデイサービスの利用ができないため、注意する必要があります。
デイサービスの費用と種類を解説!気になる利用者負担とは?

デイサービスの利用においては、一部のサービスで国の介護保険の適用を受けることができます。そのため費用全てが自己負担ではありません。デイサービスの費用の内訳はどのようなものか、また利用者負担はどの程度なのかを確認してみましょう。
デイサービスの費用概要
デイサービスにかかる費用には、①利用料、②サービス加算、③食費・物品代があります。
- 利用料:要介護度や滞在時間によって異なります。
- サービス加算:個別での機能訓練などによって追加請求額が決まります。
- 食費・物品代:提供を受ける食事にかかる食費や、日用品代など。施設により異なります。
サービス内容に種類がある?
デイサービスといっても幅広く、デイサービスの内容のうち、特に特定のサービスにフォーカスしている施設などもあり、大きく4つの種類があります。
- 一般的なデイサービス
最も一般的なデイサービスです。
バランスよく様々なサービスを利用することができます。
- 地域密着型デイサービス
小規模デイサービスとも呼ばれ、アットホームな雰囲気が特徴です。
サービス内容は一般的なデイサービスとほとんど同じですが、利用者ごとの健康状態やアレルギー、性格など柔軟に対応しやすいといわれています。
- 機能訓練特化型デイサービス
スポーツ器具や専用のマシンなどが充実していて、身体機能の維持・向上に特化しています。要介護度が軽度の方向けで、食事や入浴の介助がない場合もあります。1回あたりの利用時間も短めです。
- 認知症対応型デイサービス
医師から認知症の診断を受けている方を対象としたデイサービスです。
- ★お泊りデイサービス
デイサービスを利用した後、そのまま施設に宿泊できるサービスです。家族が出張や旅行・夜間の用事などで家を空けないといけない場合も、通いなれた施設に預けることができます。(宿泊にかかる費用は介護保険の適用にはなりません。)
デイサービスはどこからが利用者負担?
デイサービスの利用額は要介護度や利用時間など様々な要素により算出されます。
そのため最終的な自己負担額には個人差がありますが、1回の利用につき1000~2000円程で利用できることがほとんどです。
費用概要で挙げたように、デイサービスで必要な費用として、①利用料、②サービス加算、③食費・物品代があります。
このうち①②は国の介護保険が適用されるため、多くの場合で自己負担額は1割となります。しかし、1年あたり160万円以上の収入(年金を含む)がある場合はこの限りではなく、自己負担割合は最高で3割となります。
また③は介護保険の適用外となり、かかった費用は全額実費となります。
上記をまとめると、
- ①および②でかかる費用のうち自己負担額(1~3割)
- ③にかかる費用全額
の合計が利用者負担となり、この相場が1000〜2000円ほどになっています。
参考:ベネッセスタイルケア「【介護のキホン】デイサービスの費用は1回いくら?要介護度や利用時間による料金の違い・軽減制度までわかりやすく解説」
家族がデイサービスを必要としたら?デイサービスのメリットとデメリット

デイサービスは、利用を通して利用者本人、およびその家族のQOLの向上が期待できるサービスです。デイサービスの利用を検討する場合には、メリットだけでなくデメリットも把握しておくことが重要です。
デイサービスのメリット
利用者本人にとってのメリットは、他社との交流を通じて身体機能の維持・向上が期待できることと、QOLの向上です。生活にメリハリが生まれ生活リズムが整うほか、孤独感の解消や閉じこもりの防止にも繋がります。
また利用者家族にとっても、介護負担が軽減され休息の場が生まれます。
特に、自宅での入浴介助は難易度が高く、家族の身体的負担も大きいものです。デイサービスには入浴介助に適した浴室や機会があり、安心して入浴ができるので助かっているという声も多く聞かれます。
デイサービスのデメリット
一方で、デイサービスを利用することのデメリットは、金銭的な負担がかかることと、施設の雰囲気が合わない場合には利用者にストレスがかかってしまうことです。
利用する回数が多くなるごとに費用も多くなるため、一か月あたりに何回くらい利用するのか、またどのサービスを利用するのかという点については、事前に無理なく利用できるように計画をたてておきましょう。
またデイサービスを行っている施設は、その雰囲気も施設ごとに大きく異なっています。
また利用前の施設選びでは、利用者本人の性格や、施設スタッフの雰囲気などを踏まえ、しっかり雰囲気が利用者本人に合っているかを確認しておくとよいでしょう。
FAQデイサービスのよくあるご質問

Q1.デイサービスとは具体的にどのようなサービスで、誰が利用できますか?
デイサービス(通所介護)とは、食事や入浴など日常生活の介助や、レクリエーションなどを日帰りで利用できるサービスです。国の介護保険サービスとして利用する場合、要介護認定(1~2)を受けている方が利用条件となります。ただし、日常的な医療行為が必要な方は利用できません。
Q2.デイサービスを利用する主な目的は何ですか?
デイサービスの目的は大きく3つあります。
- 要介護認定を受けた方でも可能な限りの自立を支援すること。
- 利用者の孤独感解消および閉じこもりを防止すること。
- 利用者家族の介護負担を軽減することです。
Q3.デイサービスの費用は1回あたりいくらくらいかかりますか?
要介護度や利用時間、施設の種類などにより個人差がありますが、1回の利用につき1,000~2,000円ほどで利用できることがほとんどです。
Q4.デイサービスの費用で、介護保険が適用される部分とされない部分は何ですか?
- 介護保険適用(1~3割自己負担):サービスの「利用料」および「サービス加算」にかかる費用です。
- 介護保険適用外(全額実費負担):食事やおやつ代にかかる食費や、日用品などの物品代です。
Q5.デイサービスを利用する最大のメリットとデメリットは何ですか?
- メリット:利用者本人と家族のQOL(生活の質)向上が期待できます。特に、家族の介護負担が軽減され、自宅での入浴介助が難しくても安心して入浴できる点、利用者の孤独感解消などが挙げられます。
- デメリット:利用回数が増えるほど金銭的な負担が増すこと、そして施設の雰囲気やスタッフが利用者本人に合わない場合、かえってストレスがかかってしまうことです。
デイサービスの費用|まとめ

初めてデイサービスを利用される際、費用やサービス内容について、ご本人様もご家族様も不安を感じるのは当然のことですよね 。
この記事で確認したように、デイサービスは要介護の方の生活を支え、何よりもご家族の介護負担を大きく軽減してくれる大切なサービスです 。
最終的な自己負担額は1回あたり1,000円~2,000円ほどが目安となりますが、食費など保険適用外の実費もかかりますので、費用全体を事前に把握しておくと安心です 。
デメリットである「金銭的な負担」や「施設との相性」で後悔しないために、この情報を参考に、ご本人様の性格や目的に合った施設をじっくりと選び、周りのサポートも得ながら、安心して利用を始めてください 。









