「リハビリは年寄り扱い?」圧迫骨折を患った70代が杖で歩けるようになるまで
2025.11.11
「リハビリは年寄り扱いされそう」
圧迫骨折後、そう思って一人で頑張ろうとしていませんか?
圧迫骨折とは、背骨に圧が加わると背骨が骨折することで、加齢で骨が脆くなると誰でも起こりうるケガです。
退院後も腰痛が続く。日常動作が不便。でも、どうリハビリを続ければいいのかわからない。
一人で運動を続けても、本当に良くなっているのか実感できない。焦り、イライラ、不安。気づけば精神的に負のループにはまってしまう。
圧迫骨折後は腰痛や日常動作の不便さが残る場合があり、継続的なリハビリが必要です。
この記事では、70代の彼が自費訪問リハビリによって心身ともに楽になり、杖で歩けるようになり、一人でゴミ捨てができるまでに回復した実例をご紹介します。
自費訪問リハビリはリハビリの期間や頻度などを自由に設定できるため、利用者の満足が行くまでご利用いただけます。圧迫骨折のリハビリがどのようなものかを、実際の利用者の声も交えてお伝えします。
目次
圧迫骨折後に利用できるサービスと自分でできる運動療法

医療保険には150日という壁がある
圧迫骨折で退院した後も、多くの方がリハビリを必要としています。
しかし、ご存知でしたか?
圧迫骨折は退院後もリハビリが必要な方が多いですが、整形外科関連のケガのリハビリで医療保険が使えるのは150日までと決まっています。
150日。約5ヶ月です。
「え、それだけ?」と思われる方も多いでしょう。骨折は治っても、痛みは残る。動きにくさは続く。でも、医療保険でのリハビリは終了してしまいます。
150日後の選択肢
その後にリハビリを継続したい場合は、介護保険を利用したリハビリまたは自費訪問リハビリを受けます。
しかし、ここで多くの方が立ち止まります。
介護保険の申請は荷が重いという方や自分でリハビリを行いたい方もいらっしゃるでしょう。
「まだ介護保険を使うほどではない」 「自分でなんとかできるはず」 「人の世話にはなりたくない」
そう思う気持ち、よくわかります。
自宅でできる運動療法
それでは、自宅で一人でできる運動にはどのようなものがあるのでしょうか。
圧迫骨折後の維持期はこのような運動を毎日家で行うと良いでしょう。
推奨される運動
- 腕を前に伸ばした状態から少し上に上げる運動(体幹の柔軟性を保つため)
- ゆっくりと無理のない範囲で
- 呼吸を止めずに行う
- 股関節をゆっくり曲げ伸ばしする運動(股関節の周りの筋肉を柔軟にするため)
- 痛みのない範囲で
- 毎日継続することが大切
一人で続けることの難しさ
運動方法はわかった。やることも決まった。
でも、続けられるでしょうか?
しかし、自分で行うと方法がマンネリ化しやすかったり、できた感覚がつかめず、焦りやイライラ、不安に繋がってしまう方も多いです。
「本当にこれで合っているのか?」 「いつになったら良くなるのか?」 「全然進歩している気がしない」
こうした疑問と不安が、日に日に大きくなっていきます。
ネガティブな感情が続くとリハビリが継続できない状態になってしまいます。
そして気づけば、運動をやめてしまっている。痛みは変わらない。できることは増えない。
この負のループから、どう抜け出せばいいのでしょうか。
70代の彼が自費訪問リハビリで心身ともに楽になった実例

ここで、実際に圧迫骨折を経験された70代の方の実例をご紹介します。
「リハビリは年寄り扱いされそう」
圧迫骨折を患った70代の彼は、「リハビリは年寄り扱いされそう」という思いからご自分で体を動かそうと思っていました。
この気持ち、理解できる方も多いのではないでしょうか。
まだ自分は大丈夫。人の手を借りるほどではない。自分でなんとかできるはず。
そんなプライドと、現実との間で揺れ動く日々。
痛みと恐怖の日々
しかし、いつも腰の痛みに悩まされ、また転ぶかもしれないと思うとなかなか動けずにいました。
痛みは消えない。動くのが怖い。また転んだらどうしよう。
そんな不安が、さらに動きを制限していきます。
自分で行うエクササイズを行っても良くなっていると実感できずにイライラし、精神的に負のループにはまってしまいました。
運動はしている。でも変わらない。焦りが募る。イライラする。さらにやる気が失せる。
この悪循環から、どうやって抜け出せばいいのか。
妻の勧めがきっかけに
そんな彼を見ていた妻が、ある提案をしました。
リハビリが思うように行っていない様子をみた奥さんが、自費訪問リハビリを勧めてくれたことがきっかけで彼は自費訪問リハビリを開始しました。
最初は抵抗があったかもしれません。でも、妻の心配そうな顔を見て、一歩を踏み出す決心をしたのです。
予想を裏切るリハビリの形
リハビリが始まりました。
彼はリハビリというと按摩やマッサージ、歩く練習をするイメージでした。
受け身の施術。淡々とした訓練。そんなイメージを持っていたのです。
しかし、実際に自費訪問リハビリを受けるとリハビリスタッフに質問をされ、驚いたようです。
その質問とは?
「痛みがなくなったらどうしたいですか?」
「歩けたら何をして楽しみますか?」
「何がしたいか」ではなく、「何をして楽しみたいか」。
この問いかけが、すべてを変えました。
目標を自分で決める
理由は自分のリハビリの目標を決定するところから始めるという積極的なリハビリだったからです。
「こうしなさい」ではなく、「どうなりたいですか」。
受け身ではなく、主体的に。
目標が主体的に決められたことで、彼のモチベーションが上がって、リハビリに前向きに取り組めるようになりました。
自分で決めた目標だからこそ、頑張れる。続けられる。
心の変化
身体だけでなく、心にも変化が現れました。
その結果、精神的にも安定し、「1人でできないことでも誰かとならできるのではないか」と思えるようになったようです。
「一人でできない」ことは、恥ずかしいことではない。
「誰かと一緒ならできる」ことは、素晴らしいことだ。
こう思えるようになったことが、最大の変化だったのかもしれません。
具体的な成果
そして、実際の成果もついてきました。
実際にリハビリを続けた結果、杖を使って歩けるようになり、奥さんのためにゴミ捨ても1人でできるようになりました。
杖を使って、外に出られる。一人でゴミ捨てができる。
当たり前のようで、当たり前ではないこと。失ってみて初めてわかる、日常の尊さ。
さらに、今後はご飯を外に食べにいきたいという目標があるそうです。
まだ実現していない目標。でも、その目標に向かって進んでいける。この「希望」こそが、何よりも大切なのです。
生活の質の向上
このように、自費訪問リハビリを継続していただいた結果、体の機能だけでなく精神的な機能、さらには生活の質が向上した方もいらっしゃいます。
歩けるようになる。それだけでも素晴らしい。
でも、それ以上に大切なのは、心が前を向くこと。希望を持てること。生活に喜びを見出せること。
自費訪問リハビリは、身体だけでなく、心と生活の質を向上させるのです。
自費訪問リハビリの強み|生活に即した具体的な目標設定

自宅という環境の強み
自費訪問リハビリは、今後の生活がイメージしやすい自宅で行えるメリットがあります。
病院のリハビリ室と自宅。この違いは、想像以上に大きいのです。
自宅には、あなたの生活があります。毎日使う階段、いつも座る椅子、家族と過ごす空間。
その環境でリハビリをするからこそ、「これができたら、あれもできる」というイメージが具体的に湧くのです。
個別対応の力
個別のリハビリなので、利用者の生活の中で困っていることや今後どんな生活を送りたいかに焦点を当てて、目標の設定、リハビリが実施できます。
あなたの困りごと。あなたの希望。あなたの生活。
すべてが、リハビリの中心になります。
画一的なプログラムではなく、あなたのためだけのリハビリ。これが、自費訪問リハビリの最大の強みです。
言葉の力|研究で証明された効果
実は、リハビリの効果を大きく左右する意外な要素があります。
それは「声かけ」です。
リハビリのときは、リハビリスタッフが前向きな言葉がけと実際にできることを示す声かけを行うと利用者のやる気がアップするという研究結果もあります。
「できましたね」 「前回よりも良くなっていますよ」 「この調子です」
こうした前向きな言葉が、継続の力になります。一人では気づけない小さな進歩を、専門家が見つけて伝えてくれる。
この安心感が、リハビリを続ける原動力になるのです。
参考:専門リハビリ第3巻「リハビリテーションにおける患者様への効果的な声かけについて」
こんな悩みを持つ方におすすめ
自費訪問リハビリは、特にこのような方におすすめです。
退院後にどんな運動を行えば良いのかわからない方や日常動作のしやすい方法がわからない方でも、自費訪問リハビリでは定期的なアドバイスをお伝えできます。
「これで合っているのか不安」 「もっと良い方法があるはず」 「誰かに相談したい」
こうした思いを抱えている方に、専門家が定期的にアドバイスをします。
実感できる進歩と心の変化
お一人お一人に合わせたお話ができるため、体の機能が向上したのが実感しやすく、精神的にもポジティブになる方が多いです。
数値や測定だけでは見えない、日常の小さな変化。
「昨日より楽に立てた」 「痛みが少し和らいだ」 「家族に頼らずできることが増えた」
こうした実感を、専門家と一緒に確認していく。この積み重ねが、自信となり、希望となるのです。
よくある質問(FAQ)

Q1. 圧迫骨折後のリハビリは医療保険でどのくらい受けられますか?
整形外科関連のケガのリハビリで医療保険が使えるのは150日までと決まっています。退院後も継続的なリハビリが必要な方が多いですが、約5ヶ月で医療保険でのリハビリは終了となります。その後は介護保険を利用したリハビリまたは自費訪問リハビリを選択することになります。
Q2. 一人でリハビリを続けるのが難しいのはなぜですか?
自分で行うと方法がマンネリ化しやすかったり、できた感覚がつかめず、焦りやイライラ、不安に繋がってしまう方も多いです。本当に良くなっているのかわからず、モチベーションが下がってしまいます。ネガティブな感情が続くとリハビリが継続できない状態になってしまいます。専門家による定期的なアドバイスと励ましが、継続には重要です。
Q3. 自費訪問リハビリは通常のリハビリと何が違うのですか?
自費訪問リハビリの最大の特徴は、自分のリハビリの目標を決定するところから始めるという積極的なリハビリであることです。「痛みがなくなったらどうしたいですか?」「歩けたら何をして楽しみますか?」と質問され、受け身ではなく主体的に目標を設定します。また、リハビリの期間や頻度などを自由に設定できるため、利用者の満足が行くまでご利用いただけます。
Q4. 自宅でリハビリを受けるメリットは何ですか?
自費訪問リハビリは、今後の生活がイメージしやすい自宅で行えるメリットがあります。毎日使う階段、いつも座る椅子など、実際の生活環境でリハビリができるため、「これができたら、あれもできる」という具体的なイメージが湧きやすくなります。また、通院の負担もありません。
Q5. リハビリスタッフの声かけは効果があるのですか?
はい、研究でも証明されています。リハビリのときは、リハビリスタッフが前向きな言葉がけと実際にできることを示す声かけを行うと利用者のやる気がアップするという研究結果もあります。専門家による「できましたね」「前回より良くなっていますよ」といったポジティブなフィードバックが、継続の力になります。
Q6. 自費訪問リハビリで身体機能以外にも変化はありますか?
はい、実例では体の機能だけでなく精神的な機能、さらには生活の質が向上した方もいらっしゃいます。70代の彼の例では、「1人でできないことでも誰かとならできるのではないか」と精神的にも安定し、前向きになりました。イライラや不安といったネガティブな感情から解放され、心の変化も大きな成果として現れています。
まとめ|希望の生活を叶えるために

圧迫骨折は、決して珍しいケガではありません。加齢で骨が脆くなると、誰にでも起こりうることです。
圧迫骨折後は腰痛や日常動作のしにくさに悩まされる方が多く、継続的なリハビリを行うことが大切です。
でも、一人で続けるのは難しい。医療保険には150日という壁がある。介護保険を使うのは荷が重い。
そんな時、選択肢の一つとして考えていただきたいのが自費訪問リハビリです。
自費訪問リハビリでは、利用者が希望される頻度でリハビリを行い、個別の目標設定が可能です。
あなたのペースで。あなたの目標に向かって。あなたの生活の中で。
腰痛や運動が思い通りにならない不安やイライラなど精神的にネガティブになっている利用者でも、日常生活に即した目標を立てるとリハビリに意欲的になる場合もあります。
「リハビリは年寄り扱いされそう」
そう思っていた70代の彼が、杖で歩けるようになり、一人でゴミ捨てができるようになり、外食という新しい目標を持てるようになりました。
身体の回復だけでなく、心の安定、生活の質の向上。すべてを手に入れたのです。
ご自分の希望の生活を叶えるために自費訪問リハビリを利用するのも1つの方法です。
当たり前だった日常を、もう一度取り戻すために。 希望の生活を実現するために。
その一歩を、私たちがお手伝いします。





