NEXTSTEPS リハビリお役立ちコラム 80代が脳出血から歩けるまで回復|自費訪問リハビリの効果

80代が脳出血から歩けるまで回復|自費訪問リハビリの効果

80代が脳出血から歩けるまで回復|自費訪問リハビリの効果

脳出血は脳の血管が傷つくため、さまざまな障害を引き起こします。

思いがけない転倒事故で頭を打ち、脳出血を発症する高齢者は少なくありません。急に訪れた体の不自由さ。今まで当たり前にできていたことができなくなる恐怖。そして、「このまま一生寝たきりなのか…」という不安。

入院中にリハビリ期間があっても、この期間だけで発症前と全く同じ生活ができるまで回復するのは難しい場合が多いでしょう。

でも、諦める必要はありません。

ここでは、脳出血後にリハビリで楽しい日常を取り戻した80代の男性の例をあげて自費訪問リハビリについて紹介していきます。同じように脳出血を経験された方、そしてそのご家族の方にとって、希望となる内容です。

脳出血後の退院|続く悩みはふらつきによる日常生活の制限

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脳出血を起こした場合、脳の機能の回復を得るために早期のリハビリが重要とされています。

最大180日間までの間が医療保険の適用内で、入院とリハビリ生活を受けられるといわれています。

入院中のリハビリ|基本的な動作の獲得を目指す

この時期のリハビリは、まず生命維持と基本的な動作の獲得が目標です。

ベッドから起き上がる。座った体制を維持する。車椅子の訓練をする。

健康な人なら何も考えずにできていた動作が、脳出血後はこれほどまでに困難になる。その現実に直面するのが、この入院期間です。

「本当にまた歩けるようになるのだろうか…」

リハビリ室で理学療法士の指導を受けながら、そんな不安を抱える方も多いでしょう。

180日間のリハビリでは体の不自由さが改善されない現状

しかし、この期間だけでは体の不自由さが改善されない人が多いのが現状のようです。

180日間。約6ヶ月。一見、長い期間に思えるかもしれません。でも実際には、脳の機能を回復させ、体の動きを取り戻すには、決して十分とは言えない期間なのです。

主に片麻痺、ふらつき、めまいなどによって体のバランスがとりにくくなり、車椅子や他者の補助を必要とします。

右手が動かない。右足が思うように動かない。立ち上がろうとすると、ふらついて怖い。めまいがして、一歩踏み出すのにも勇気がいる。

退院後の生活|外出できない辛さと心の変化

1人で歩けないほど自由の利かない生活。それは、寝たきりが増えて外出が減り、心まで塞ぎ込んでしまうことにつながります。

退院して自宅に戻っても、以前のような生活は送れない。トイレに行くのにも家族の手を借りなければならない。お風呂は介助が必要。外出なんて、とてもじゃないけどできない。

友人から「また一緒に飲みに行こう」と連絡が来ても、「今は無理だ」と断るしかない。趣味だった散歩も、買い物も、すべてが遠い世界のように感じられる。

そんな日々が続くと、「もう自分は何もできない」「家族に迷惑をかけるだけだ」と、どんどん気持ちが沈んでいってしまうのです。

介護保険のリハビリの限界|物足りなさを感じる理由

また、退院後は介護保険の申請によりリハビリを受けられますが、集団でリハビリの場合やマンツーマンでも数十分程度など、これだけでは回復に程遠く、物足りなさを感じる人が多いのも現状です。

週に1〜2回、デイサービスで集団リハビリ。または、訪問リハビリが来ても、20分程度で終わってしまう。

「もっとしっかりリハビリしたいのに…」 「この短い時間で本当に回復できるのか…」

そんな焦りと不安を抱えながらも、保険の制度上、それ以上は望めない。そんなジレンマに悩む方が多いのです。

80代男性が脳出血から回復|自費訪問リハビリで広がる人生の楽しみ

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彼は、友人と飲みに出かけた帰り道に転倒、頭を打ちつけたことで脳出血を起こしました。

それまで元気に友人と食事を楽しんでいた彼。まさか、その日を境に生活が一変するとは、誰も想像していませんでした。

外出が困難だった入院・退院直後の生活

ふらつきで歩くことが困難な状態だったため、入院中は1人でトイレに行くこともできませんでした。

ナースコールを押して、看護師さんに車椅子を持ってきてもらう。ベッドから車椅子に移るのも、誰かの手を借りなければできない。

「こんなに自分は弱くなってしまったのか…」

その現実が、彼の心を深く傷つけました。

退院後でも、歩行時の手すりは必須。家の中を移動するのも、壁や家具を伝いながらでないと歩けない。外出といえば、介護タクシーを使って病院に行く程度でした。

友人からの「元気にしてるか?」という電話も、なかなか素直に答えられない。「元気だよ」と言いながらも、心の中では「元気じゃない。また一緒に飲みに行きたいのに…」という想いが渦巻いていました。

「また友人と食事したい」|人生を取り戻すための決意

「また友人と食事したり話したり、楽しい人生を送りたい」

彼はこの苦しい生活を変えるために、自費訪問リハビリを開始しました。

家族から「こういうリハビリがあるらしいよ」と聞いたとき、最初は半信半疑でした。「もう80代だし、今から良くなるのだろうか…」という不安もありました。

でも、「このままじゃ嫌だ。もう一度、自分の人生を取り戻したい」という強い想いが、彼を後押ししました。

リハビリスタッフの言葉が希望になった

当初、動かない右手足がなかなか回復しなかったことが気がかりでした。

「やっぱり無理なのか…」

そう諦めかけていたとき、リハビリスタッフからの言葉が、彼に希望の光を与えました。

『車椅子に乗れれば食事に行けるよ』

この言葉を聞いたとき、自分の希望が叶うかもしれない、とリハビリに意欲が湧いてきたそうです。

「そうか、完全に歩けなくても、車椅子で外出できるようになればいいんだ」

目標が明確になったとき、彼の目つきが変わりました。

小さな課題を1つずつクリア|回復への道のり

それからは人生を楽しみたいという目標に向けてリハビリを重ねました。

まずは外出に必要な体力づくり。座った状態を長時間保てるように、体幹を鍛える訓練。

次に、1人でベッドから起き上がる練習。これだけでも、最初は何度も失敗しました。でも、スタッフが「焦らなくていいですよ。少しずつできるようになっていますから」と励ましてくれました。

そして、ベッドから車椅子へ移乗する訓練。これが一番難しかった。体重を移動させるタイミング、手をつく位置、足の運び方。何度も何度も練習しました。

そうした多くの課題を1つずつクリア。念願だった友人との食事に行けるまで回復しました。

車椅子で外出できたとき、彼は涙を流して喜んだそうです。友人と再会し、一緒に食事をする。その当たり前の幸せを、彼は心から噛みしめました。

次の目標は旅行|リハビリを続けながら人生を楽しむ

今では誰かが見守っていれば歩けるほどになったため、次の目標に旅行を掲げ、リハビリをしながら人生を楽しんでいます。

「車椅子で食事に行けるようになった」という目標を達成した彼は、次の夢を見つけました。

「今度は温泉旅行に行きたい」

そのために、今も週に2回、リハビリを続けています。歩行訓練をして、少しでも長く歩けるように。階段の上り下りも、少しずつ練習しています。

80代になっても、夢を持ち、それに向かって努力する。彼の姿は、同じように脳出血で苦しむ多くの人に、希望を与えています。

自費訪問リハビリの特徴|納得するまで続けられるパーソナルな目標設定

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介護保険適用内では、決まったリハビリ内容やデイサービス内の集団でのリハビリパターン、マンツーマンでも数十分ほどが一般的です。

保険内のリハビリはなにかと制限があるので、満足できるリハビリを受けられないという患者さんは多いようです。

介護保険リハビリの制限|なぜ満足できないのか

介護保険のリハビリには、いくつかの制限があります。

まず、時間の制限。訪問リハビリは1回20分程度が標準です。準備と片付けの時間を考えると、実質15分程度しか実際のリハビリができません。

次に、内容の制限。介護保険のリハビリは「日常生活動作の維持・改善」が目的とされているため、「旅行に行きたい」「趣味を再開したい」といった個人的な目標には、なかなか対応してもらえません。

そして、頻度の制限。介護保険では、訪問リハビリは週に2〜3回程度が上限です。「もっとたくさんリハビリしたい」と思っても、それ以上は望めないのです。

「もっとしっかり時間をかけてリハビリしたい」 「自分の希望に合わせたリハビリをしたい」
「回復するまで、納得いくまで続けたい」

そんな想いを持つ方にとって、介護保険のリハビリだけでは物足りないのが現実です。

自費訪問リハビリならオーダーメイドの目標設定が可能

一方、自費訪問リハビリでは、パーソナルな目標をオーダーメイドすることができ、回数や時間もスタッフと相談しながら進められます。

彼の場合、最初の目標は「車椅子で外出して、友人と食事をする」でした。この目標に向けて、必要な訓練を組み立てていきました。

週に2回、1回60分のリハビリ。彼の体調や回復状況に合わせて、内容を柔軟に調整しながら進めていきました。

「今日は調子が良さそうですね。では、少し長めに歩行訓練をしましょう」 「今日は疲れているようですね。無理せず、座った状態でのリハビリにしましょう」

そんな風に、その日その日の状態に合わせて、最適なリハビリができるのが、自費訪問リハビリの強みです。

自宅でリハビリするメリット|実生活に即した訓練

また、スタッフが自宅まで訪問してくれるので、リラックスして行えること、実際の生活環境に合わせながらリハビリができるというのも魅力の一つです。

彼の自宅には、玄関に段差があります。トイレまでの廊下には、少し幅の狭い部分があります。ベッドから車椅子への移乗も、自宅のベッドの高さに合わせた訓練が必要です。

施設でのリハビリでは、こうした「実際の生活環境」に合わせた訓練はできません。でも、自宅でのリハビリなら、まさに日常生活の中で使う動作を、そのまま訓練できるのです。

「このベッドから、この車椅子に移るには、どうすればいいか」 「この段差を、安全に乗り越えるには、どんな動きが必要か」

実際の生活の中で、実際に使う動作を訓練できる。これが、自費訪問リハビリの大きなメリットです。

新しい目標を立てて継続できる|人生を楽しみ続ける

目標通りに回復したあとも、彼のように新しい目標を立ててリハビリを続けることもできます。

「車椅子で外出できるようになった。次は歩いて外出したい」 「近所のコンビニまで歩けるようになった。次は温泉旅行に行きたい」

そんな風に、目標を更新しながら、リハビリを続けられる。これが、自費訪問リハビリの素晴らしいところです。

自由度が高いので、自分が納得するまで行えることは最大のメリットでしょう。

よくある質問

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Q:脳出血後、どのくらいの期間リハビリが必要ですか?

A:個人差がありますが、医療保険では最大180日間のリハビリが受けられます。ただし、この期間だけでは十分に回復しないケースが多く、退院後も継続的なリハビリが重要です。回復の程度や目標によって、数ヶ月から数年かかることもあります。

Q:介護保険のリハビリでは不十分ですか?

A:介護保険のリハビリは集団での実施や、マンツーマンでも数十分程度と制限があります。そのため、回復に程遠く物足りなさを感じる方が多いのが現状です。「もっと時間をかけてリハビリしたい」「自分の目標に合わせたリハビリをしたい」という方には、自費リハビリの併用がおすすめです。

Q:自費訪問リハビリはどんな人におすすめですか?

A:保険適用のリハビリでは満足できない方、自分のペースで納得いくまでリハビリしたい方におすすめです。また、外出が困難な方にとって、自宅で受けられるのは大きなメリットです。「友人と食事に行きたい」「旅行に行きたい」など、具体的な目標を持っている方に特に適しています。

Q:自費訪問リハビリの頻度はどのくらいですか?

A:ご本人とスタッフが相談しながら、回数や時間を自由に設定できます。週1回から週3回程度が一般的ですが、目標や体調に合わせて調整可能です。Aさんの場合は、週2回・1回60分のリハビリで、着実に回復されました。

Q:高齢でもリハビリで歩けるようになりますか?

A:今回の80代男性のように、継続的なリハビリで歩行能力が改善するケースは多くあります。年齢よりも、適切なリハビリを続けることが重要です。「もう年だから無理」と諦めず、まずは小さな目標から始めることが大切です。

Q:自宅でリハビリを受けるメリットは何ですか?

A:実際の生活環境に合わせてリハビリができるため、より実践的です。また、リラックスした状態で受けられることも大きなメリットです。自宅のベッド、トイレ、段差など、実際に使う場所で訓練できるので、日常生活への応用がスムーズです。

Q:目標を達成した後もリハビリを続けられますか?

A:可能です。彼のように、最初の目標を達成した後、新しい目標を立ててリハビリを続けることができます。「車椅子で外出」→「歩いて外出」→「旅行」と、段階的に目標を更新していくことで、人生の楽しみが広がります。

Q:片麻痺やふらつきは改善しますか?

A:個人差はありますが、継続的なリハビリによって改善が期待できます。完全に元通りにならなくても、日常生活の質を大きく向上させることは可能です。彼も右手足の麻痺は残っていますが、車椅子での外出や見守りがあれば歩行できるまで回復されました。

Q:リハビリの効果はどのくらいで実感できますか?

A:個人差がありますが、多くの方が2〜3ヶ月で何らかの変化を実感されています。小さな変化でも、「ベッドから起き上がるのが楽になった」「少し長く座っていられるようになった」など、日常生活での改善を感じられるようになります。焦らず、継続することが大切です。

Q:家族はどのようにサポートすればいいですか?

A:まず、本人の「やりたいこと」「行きたい場所」に耳を傾けることが大切です。リハビリの目標は、本人が本当に望んでいることであるべきです。また、小さな変化でも「良くなってきたね」と声をかけることで、本人のモチベーション維持につながります。

まとめ

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脳出血は早期のリハビリが大切ですが、日常生活に戻った後すぐに発症前のような快適な生活を手に入れることは難しいようです。

医療保険での入院リハビリは最大180日間。その間に、ベッドから起き上がる、座った体制を維持する、車椅子の訓練をするなど、基本的な動作の獲得を目指します。

でも、この期間だけでは体の不自由さが改善されない人が多いのが現状です。片麻痺、ふらつき、めまいなどによって体のバランスがとりにくくなり、車椅子や他者の補助を必要とする状態が続きます。

また、介護保険を申請してリハビリを続けられても満足度は低い傾向にあり、日常生活が制限され苦しい生活のまま過ごしている人が多いのが現状といわれています。

集団でのリハビリ、マンツーマンでも数十分程度という時間の制限。「もっとしっかりリハビリしたい」という想いがあっても、保険の制度上、それ以上は望めない。そんなジレンマに悩む方が多いのです。

彼も、そんな一人でした。友人と飲みに出かけた帰り道に転倒し、頭を打ちつけたことで脳出血を起こしました。ふらつきで歩くことが困難な状態で、入院中は1人でトイレに行くこともできませんでした。

「また友人と食事したり話したり、楽しい人生を送りたい」

そんな想いから、彼は自費訪問リハビリを開始。リハビリスタッフから『車椅子に乗れれば食事に行けるよ』と聞いたことで、希望が見えてきました。

「そうか、完全に歩けなくても、車椅子で外出できるようになればいいんだ」

目標が明確になったとき、彼の目つきが変わりました。

それからは人生を楽しみたいという目標に向けてリハビリを重ね、外出に必要な体力づくり、1人でベッドから起き上がり車椅子に乗るなど、多くの課題を1つずつクリア。念願だった友人との食事に行けるまで回復しました。

車椅子で外出できたとき、彼は涙を流して喜んだそうです。友人と再会し、一緒に食事をする。その当たり前の幸せを、彼は心から噛みしめました。

今では誰かが見守っていれば歩けるほどになり、次の目標に旅行を掲げ、リハビリをしながら人生を楽しんでいます。

自費訪問リハビリでは、利用者様の自宅でそれぞれの症状や環境に合わせてリハビリを行います。利用者様の目標を大切に、人生の楽しみを広げられるような満足度の高いサポートをさせていただいております。

脳出血で苦しんでいる方、そのご家族の方。「もう良くならない」と諦めないでください。彼のように、適切なリハビリを続けることで、人生を取り戻すことは可能です。

小さな目標から始めて、一歩ずつ前進する。その先に、あなたの望む人生が待っています。

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