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slr(下肢伸展挙上)リハビリとは?
SLRリハビリは、片足を伸ばした状態で行う膝の可動域を改善するための理学療法の一種です。
SLR(Straight Leg Raising、下肢伸展挙上)は、腰痛や坐骨神経痛のリハビリテーションでよく用いられる運動療法の一つです。この運動は、主に腰椎や骨盤周りの柔軟性を高め、下肢の筋力を強化することを目的としています。
SLRの手順は以下の通りです。
- 仰向けに寝て、両脚を伸ばします。
- 片方の脚を、膝を曲げずにゆっくりと上げていきます。この際、反対側の脚と骨盤は動かさないようにします。
- 脚を上げる際に、痛みやしびれを感じたら、その位置で止めます。無理に高く上げる必要はありません。
- 数秒間、その位置で脚を保持します。
- ゆっくりと脚を下ろし、始めの位置に戻します。
- 反対側の脚でも同様に行います。
SLRは、腰部と下肢の柔軟性を高め、腰椎椎間板へのストレスを軽減することで、腰痛の改善に役立ちます。また、大腿四頭筋やハムストリングスなどの下肢の筋力強化にも効果的です。
ただし、SLRは腰痛の種類や原因によっては適さない場合もあります。特に、急性期の腰痛や重度の神経症状がある場合は、医師やリハビリテーション専門家の指導の下で行うことが重要です。また、運動中に強い痛みを感じた場合は、無理に続けず、専門家に相談しましょう。