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高血圧性脳症とはどのような病気なのか?発症した後のリハビリは必要?

2023.4.27

高血圧性脳症という言葉をご存知ですか?高血圧という言葉はかなり一般的ですが、高血圧性脳症という言葉は初めて聞くという人も多いかもしれませんね。一般的な高血圧との違いはあるのでしょうか?

高血圧性脳症がどのような病気なのかをしっかり知っておくことで、万が一、高血圧性脳症を発症したときにも冷静に対処することができるでしょう。高血圧性脳症とそのリハビリについてご紹介します。

高血圧性脳症になるとどのような症状が出るのか?脳以外にも症状が?

高血圧性脳症 リハビリ2 1 1024x694 - 高血圧性脳症とはどのような病気なのか?発症した後のリハビリは必要?

病気に関する情報は今では簡単に調べることが可能になってきました。いざその病気になった時、どのような症状が出るのかを知っておくことは大切です。まずは高血圧性脳症にはどのような症状があるのかを詳しく解説していきます。

頭痛や嘔吐の症状が多い

まず挙げられる高血圧性脳症の症状で代表的なのが、頭痛や嘔吐です。一般的な高血圧では頭痛や吐き気をもよおすことは少ないです。しかし、高血圧性脳症では、急に異常な高血圧になることによって脳の血流を調節することができずに、その結果、脳に大きな負担がかかります。

そうすることによって急な激しい頭痛や吐き気を引き起こす要因となり、もっと悪化すると、意識障害・けいれん・昏睡などの症状が起こる可能性もあります。

視力にも影響があらわれる場合も

血圧が上昇することで目の網膜に血液を供給する血管や、視力を司る神経細胞に障害が起きるために、視力にも障害が起こることがあります。それに伴って、眼底出血につながることもあります。

脳の場所で言うと後頭葉に障害があらわれると、視界がぼやけたりする症状が起きるようで、高血圧性脳症を発症した人には視覚障害を訴える人も少なくありません。

脳に留まらず腎臓や心臓にまで

頭痛や嘔吐、視力障害の他にも以下のような症状が見らます。

・けいれん

・意識障害

・感覚障害などの脳の浮腫

・脳出血

高血圧性脳症といってもその影響は脳だけにとどまらず、腎臓や心臓にも症状が広がり、腎不全や胸痛や呼吸困難などを引き起こすこともあります。また、症状が合わせて発症することもあるので注意が必要です。

高血圧性脳症になりやすい人の特徴とは?生活習慣病の一種?

高血圧性脳症 リハビリ3 1 1024x675 - 高血圧性脳症とはどのような病気なのか?発症した後のリハビリは必要?

一般的な高血圧の症状とは違う症状があらわれる高血圧性脳症ですが、発症しやすい人というのはどのような人なのでしょうか?また、生活習慣との関係などもあるのでしょうか?

慢性的な高血圧の人

すでに一般的な高血圧の人は要注意です。また、高血圧の診断をされていなかったり、自覚がない人も注意が必要です。ということは、どんな人でも高血圧性脳症を発症する可能性があるということです。

人間は年齢が進むにつれ、血圧が高くなる傾向があります。また、高血圧自体、あまり自覚症状がないまま日常生活を送っている人も少なくありません。

腎不全や妊娠高血圧症の人

一般的な高血圧の人だけではなく、腎不全の人も要注意です。また、妊娠20週以降に高血圧のみを発症した場合の妊娠高血圧症の人も高血圧性脳症になる可能性が高まる傾向もあります。

妊婦の20人に1人が発症するとも言われている妊娠高血圧症は妊婦である本人はもちろんのこと、赤ちゃんにとっても注意すべき病気です。また、妊娠高血圧症に加えて、タンパク尿、基礎疾患のない肝心機能障害、血小板の減少、肺水腫をはじめとして合併して引き起こされることもあります。

また、これ以外にもすでに何かの病気を持っている人は、注意をしておくに越したことはないでしょう。

脳のむくみも一因となることも

脳は人間の体の動きに直結する大切な機関です。脳には24時間常に血液が適切な量で供給され続けるように調整されています。

血圧が急激に異常なレベルまで上昇すると脳の血圧を調整する機能が破綻し、脳に送られる血液が増えすぎてしまうことで脳の浮腫が生じます。このため、頭蓋内部の圧力が高くなることで高血圧性脳症を引き起こす要因となりうるのです。

【参考】学研ココファン高血圧性脳症の発症と原因

高血圧性脳症のリハビリはどんなことをする?症状を繰り返さない為に

高血圧性脳症 リハビリ4 1 1024x695 - 高血圧性脳症とはどのような病気なのか?発症した後のリハビリは必要?

もし、高血圧性脳症になった場合、その発症から治療、そしてその後の経過ではどのようにすればよいのかを知ってきましょう。普段から健康に気を遣っている人でも万が一ということもありますし、家族や友人が発症する可能性もあります。事前に知っておくことはいつか役立つことがあるでしょう。

頭部MRIやCT検査が必須

高血圧性脳症の診断には頭部MRIやCT検査が欠かせません。頭部MRIはいわば強力な磁石でできた筒の中に入ることで頭の骨や血管などに異常がないかを調べる事ができます。その正確性はかなり有用とされ、デメリットをあげるとすればCTに比べて時間がかかること、強力な磁力を使用しているため、金属には使えないということです。

心臓ペースメーカーなどの手術直後や、骨折などの治療で金属を使用している人の場合はCT検査をします。CTは汎用性が高く、こちらも有用性が高いです。

リハビリは発症早期からが良い

骨折をしたりしたときなどの筋肉へのアプローチと違って、特にこれというリハビリ方法というよりは、治療して快方に向かっている時に薬を処方してもらったり、食生活を見直すなどの方法を取ることが一般的です。

また、高血圧性脳症は、一般的な高血圧と異なるとはいえ、高血圧には変わりありませんので、慢性的に血圧を上昇させるようなことが無いように、塩分を控えたり、運動習慣をつけるなどの方法をとることが大切になります。

リハビリは一般的に早めに行うのが良いとされるのが通常です。治療を受けた病院にも相談したりして、より良い対策ができるようにしたいものです。

生活習慣の見直しも

高血圧というのは、誰しもがなりうる可能性が高い病気です。普段から塩分を計算しながら食生活を見直すことも大切ですし、日々の習慣として血圧を測るようにするのも良いでしょう。なりやすいということは、自分自身でも気をつけることもしやすいということになるかもしれません。

まとめ

高血圧性脳症とそのリハビリについてご紹介しました。自分がいつどんなタイミングで発症するかわからない病気です。しかし、しっかりとした知識があれば安心です。これを機会にいろいろ知っておくのも良いかもしれません。

ただ、病気をむやみに怖がったりする必要はありません。正しく知識を持ち、いざという時にきちんとした対応ができれば良いでしょう。自分のためだけではなく、家族や周りの人が病気になった時に一緒により良い対応ができるように普段から心がけておければ良いです。

執筆監修 佐々木 寛時

執筆監修 佐々木 寛時

1993年 岩手県盛岡市生まれ。
2015年4月 理学療法士 国家資格取得
2015年4月~2019年 回復期リハビリテーション病院
2020年1月~2022年6月 訪問看護リハビリステーション
2022年7月 自費リハビリ ネクストステップス 設立

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