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歩行に必要な筋肉をリハビリで回復・増強するメリットとは?リハビリの種類や効果をご紹介

2022.9.17

大きなケガや脳卒中などの後遺症で歩行困難になってしまうことがあります。ベッドでの安静期間が長くなってしまったり、車いすでの生活が余儀なくされたりして足の筋力が低下することが原因です。

活動範囲が狭くなり、自分でできることが限られてしまうと、気持ちも沈みがちになってしまいますよね。自立歩行は心身ともに健康な生活を送るためのカギなのです。

そこで、今回は歩行に必要な筋肉を回復するリハビリの種類や使用する器具についてご紹介したいと思います。下肢部分の筋力をつけておくメリットはたくさんありますよ。また、歩行時のバランスを保つには、下肢部分の筋肉だけでなく、インナーマッスル(体幹)を鍛えることも重要です。

歩行に必要な筋肉を回復・増強するリハビリの種類や器具って?

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高齢者が転倒することでおこる4大骨折のなかでも、歩行困難になりやすい太ももの付け根の大腿骨骨折は術後数日で回復リハビリを開始します。歩行に必要な筋肉を回復・増強するリハビリの種類や使用される器具をみてみましょう。

平行棒や手すりを使ったリハビリからスタート

一般的な歩行訓練では平行棒や手すりを使って、次のようなリハビリからスタートします。

・立ち座り訓練:

手すりにつかまりながら、「立ちあげる」・「座る」動作をゆっくり繰り返します。

・平行棒内歩行訓練:

平行棒に沿って体重を移動しながら「歩く」訓練です。

・方向転換動作訓練:

「方向転換」では、関節の可動領域やバランス能力がポイントです。


患者さまは平行棒の間で動作をおこないますが、スタッフはすぐ近くで補助や見守りをして、転倒防止に注意を払います。回復の状態によっては、スクワットなど筋力増強トレーニングや、踏み台昇降などの訓練もおこないます。

ある程度筋力がついたら歩行補助具を使用

歩行補助具を使ったリハビリもおこなわれます。回復度合いによってさまざまな種類があります。家の中の移動をラクにしたり、長い距離を歩いたりするのに役立ちます。

・ピックアップ式歩行器:

4つの脚があるのでもっとも安定性が高いものの、進むたびに持ち上げる必要があります。おもに屋内で用いられます。

・前輪歩行器:

前輪にキャスターがついた歩行器です。腕の筋力が低下している人に向いていますが、キャスターの操作能力やバランス能力が必要です。

・4輪歩行器や歩行車:

すべての脚にキャスターがついた補助具です。ブレーキや座面がついているものもあります。

脳卒中などで起こる麻痺の場合に使用される器具

脳卒中や脳梗塞の後遺症では片麻痺がおこることが少なくありません。運動機能に影響を与えるため、歩行が困難になります。この場合は、片側に体重をかけながら歩行できる杖を使用したリハビリをおこないます。

杖とひと言でいっても、一般的なT字杖や松葉づえ、4点杖、サイドケイン、ロフストランドなどさまざまな種類があります。また、杖と足の動き方のルール(歩行儀式)を身に着けます。三動作歩行や二動作歩行、四動作歩行などがあります。

また、重度の麻痺がある場合は、長下肢装具や短下肢装具を片足に装着することで、安定した歩行訓練ができます。杖と併用することもあります。

歩行に必要な筋肉をリハビリで増強する3つのメリットとは?

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術後や病気のあとに歩くことが難しくなっても、歩行に必要な筋力をリハビリで回復させることができます。リハビリ後に得られる3つのメリットをみてみましょう。

日常生活がスムーズになる

歩行困難な状況では、日常生活をスムーズに送ることは難しいでしょう。わたしたちの基本動作となるのが、起き上がる、立つ、歩く、そして座る動作です。食事をするにしても、トイレに行くにしても、すべてこれらの動作を必要とするからです。歩行訓練のリハビリをすることによって自立した生活ができるということは、いきがいや社会的な意義を感じる第一歩になります。

寝たきりや転倒してケガをするリスクが減る

長い安静期間を必要とする病気やケガの場合、ひどい筋力の低下がみられます。とくに高齢者は術後の経過がよくないことが多く、寝たきりの危険性も高くなるでしょう。一度衰えた筋力の回復には時間がかかるため、術後できるだけ早くリハビリを開始することが望ましいです。歩行に必要な筋肉をつけるために継続してリハビリをすれば、転倒してケガをするリスクも減らすことができます。

運動の習慣がつく

歩行に必要な筋肉を回復するためのリハビリは、歩けるようになったらすぐにやめてよいものではありません。継続的な運動が筋力の維持になるからです。ただし、回復しても「毎日歩くことがなかなか難しい」という人も多いようです。リハビリスタッフは、無理なく続けられる自主トレーニングを提案してくれるので、自分にあった運動の習慣を身に着けることができます。

歩行に必要な筋肉だけじゃない!?リハビリで得られる効果

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歩行訓練では、歩行に必要な筋肉の回復を目的としたリハビリだけではありません。歩くときのふらつきがある場合には、体幹を鍛えてバランス能力を高めていきます。

関節の可動域が広がる

歩行には「立ちあがる」といった瞬発的な動作で使われる白筋(アウターマッスル)と、日常生活でより多く使われる赤筋(インナーマッスル)があります。バランス能力のリハビリでは、インナーマッスルを鍛えることができます。すると、関節の調整がスムーズになり可動域が広がるようになります。歩く時の痛み軽減や、骨折などのリスクを予防することになるのです。

姿勢がよくなる

また、インナーマッスルは正しい姿勢を保つ役割があります。姿勢不良は歩行の際にバランスを崩しやすくなり、転倒の危険性も少なくありません。バランス能力のリハビリでは、低荷重で長時間、高頻度でおこないます。背筋をピンとして歩けば、周りからも若々しく見られるでしょう。リハビリを続けていくモチベーションの維持にもなりますよね。

腰痛や膝痛の解消にも

体幹が鍛えられバランス能力があがると、少ない力で重心をコントロールできるようになります。腰痛や膝痛は無駄な力がかかることで生じることも多いため、これらの症状を軽減したり、解消したりすることにつながります。

まとめ

大腿骨の骨折や脳卒中の後遺症として、歩きにくさがあります。歩行に必要な筋肉はリハビリをして回復・増強していきます。ケガや病気の重度や術後の経過具合にあわせて、適切な用具や器具を使用し、転倒に気をつけながら進めていきます。また、回復後も継続的に運動することが求められます。

足の筋肉だけでなく、体幹を鍛えることでバランス能力がつきます。歩行時のふらつきを防ぎ、転倒しにくく、正しい姿勢を保つことができます。自立した生活は患者さまにとって、生きがいや社会的存在意義を感じるための大切なポイントになりますよ。

執筆監修 佐々木 寛時

執筆監修 佐々木 寛時

1993年 岩手県盛岡市生まれ。
2015年4月 理学療法士 国家資格取得
2015年4月~2019年 回復期リハビリテーション病院
2020年1月~2022年6月 訪問看護リハビリステーション
2022年7月 自費リハビリ ネクストステップス 設立

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