運動療法の効果に疑問?セカンドオピニオンで納得のリハビリを実現する方法
セカンドオピニオンとは、主治医以外の医師に意見を求めることです。病院でのセカンドオピニオンはよく知られていますが、運動療法のセカンドオピニオンはあまり知られていません。
その理由の一つは、主治医と意見が合わないとリハビリをやめてしまう人が多いからです。しかし、リハビリを続けることで効果が期待できるため、途中で諦めるのはもったいないですよね。
そこで、リハビリを諦める前に、運動療法のセカンドオピニオンを取り入れてみましょう。セカンドオピニオンを受けることで、他の専門家の意見を聞き、新しいリハビリ方法を知ることができます。運動療法の目的や種類を理解しておくことも大切です。
今回のコラムでは、運動療法のセカンドオピニオンの必要性やメリットについて紹介します。リハビリに不安がある方は、ぜひ参考にしてください。
目次
運動療法のリハビリ目的|セカンドオピニオンを考える前に確認
障害や疾患を改善するために用いられているのが、運動療法リハビリです。運動療法リハビリには、他にもさまざまな目的があります。
セカンドオピニオンを考える前に、今一度運動療法とは何か、どんな目的があるのかを確認しておきましょう。
運動療法とは
運動療法とは、身体の障害や疾患に対して運動を用いて身体的・精神的な機能の回復を促すことです。
運動療法の種類、訓練は以下のものがあります。
- 有酸素運動
- 無酸素運動
- 筋力トレーニング
- ストレッチング
- 関節可動域訓練
- 基本動作訓練
- 筋力増強訓練
- 持久力増強訓練
- 協調性訓練
自身の判断で行わず、理学療法士や専門の先生の指導のもと行うようにしましょう。
運動療法の目的
運動療法の目的は、主に以下のことがあげられます。
- 失われた機能の回復や維持
- 日常生活動作や移動動作能力の維持、改善
- 病気の再発防止
- 生活の質を高め健康寿命を延ばす
- 心の健康を保つ
運動療法は障害や疾患を改善するためだけでなく、身体的、精神的健康を保ち、病気を予防するためにも用いられています。
今の運動療法に疑問を感じたら…セカンドオピニオンの必要性
運動療法を続けていてもなかなか症状が改善しなかったり、思うような効果を感じられないことがあります。
そんなときは、リハビリのセカンドオピニオンを考えてみてもいいかもしれません。なぜセカンドオピニオンが必要なのかご紹介していきます。
リハビリのセカンドオピニオン
セカンドオピニオンとは、主治医以外の医師に治療の進行状況や方針について意見を求めることです。
すでに病院のセカンドオピニオンは当たり前になってきていますが、リハビリのセカンドオピニオンはあまり浸透していないのが現状です。
「症状がなかなか改善しない」「主治医と合わない」など、不安や不満を感じることもあるでしょう。このような状態をそのままにして、リハビリを辞めてしまう方も多いようです。
その結果、リハビリによって積み重ねてきた筋力や体力が崩れ始め、症状の悪化などに繋がることがあります。リハビリを諦めたいと思った時は、セカンドオピニオンを考えるタイミングです。
参考:健康長寿ネット「運動療法」健康長寿ネット「運動療法種類と目的」
セカンドオピニオンを考える時
以下の3点は、セカンドオピニオンを考えるタイミングです。
- 運動療法の効果に疑問を感じる
- 運動療法がつらい
- 納得してリハビリに取り組みたい
ただし、セカンドオピニオンを検討する際は主治医に相談しましょう。病状や治療方針を十分に確認・理解しておくことが大切です。
セカンドピニオンの注意点
セカンドオピニオンを受ける際は、注意点があります。
- 治療行為ではないため全額自己負担(10,000〜15,000円/30分が多い)
- 主治医から検査データを受け取る
- リハビリのセカンドオピニオンが可能な施設、病院か確認
- セカンドオピニオンを受ける前に必ず主治医に相談
主治医の紹介状が必要となることも多いため、セカンドオピニオンを受けたい病院が決まり次第、必要書類や費用について問い合わせておきましょう。
運動療法リハビリのセカンドオピニオンを取り入れるメリット
運動療法リハビリのセカンドオピニオンは、停滞している現状に変化を与えてくれます。
治療方針に疑問があったり、主治医や担当医に不満がある方は、セカンドオピニオンで何か変わるかもしれません。どのようなメリットがあるのか、確認しておきましょう。
納得したリハビリができる
疑問を抱えたままリハビリを行っても、思うような効果が期待できないかもしれません。リハビリは精神面も影響してくるため、納得して行うことが大切です。
主治医以外の人と話ができるセカンドオピニオンは、最初の説明で疑問に思ったことや、聞きにくかったことを相談しやすくなるメリットがあります。
コミュニケーションが大切
主治医や担当医とのコミュニケーションがうまくできない状態を放置してはいけません。そのままでは、リハビリが嫌になる原因となります。
リハビリはマンツーマンで行うことが多く、主治医や担当医との相性も重要です。何でも話せる関係を築くために、セカンドオピニオンを取り入れ、他の医師に相談することも検討しましょう。
ライフスタイルに合った選択も
セカンドオピニオンでは、主治医とは違った意見を聞くことができ、選択肢を広げることができます。例えば「通所がしんどくなったら、訪問・オンラインリハビリに変える」などです。
運動療法はとにかく継続することが大切なため、ライフスタイルに合った方法を選択しましょう。
まとめ|運動療法のセカンドオピニオンを取り入れるべき理由
運動療法は、体の病気やけがを治すためだけでなく、身体的・精神的な健康を保ち、病気を予防するためにも使われます。
例えば、運動療法を続けることで、筋肉が強くなったり、心臓の調子が良くなったりすることがあります。また、運動をすることで気分が良くなり、ストレスが減るという効果もあります。
しかし、運動療法をしているときに「なかなか症状が改善しない」とか「主治医や担当医と意見が合わない」と感じることがあるかもしれません。そんなときは、セカンドオピニオンを取り入れることを考えてみましょう。セカンドオピニオンとは、別の専門家の意見を聞くことです。
リハビリのセカンドオピニオンを受ける前に、主治医と相談しておくことが大切です。検査結果や治療内容を共有することで、新しい意見をもらいやすくなります。ただし、セカンドオピニオンは相談の形になるため、費用は自分で払う必要があることに注意しましょう。
セカンドオピニオンを取り入れることで、運動療法の選択肢が増えたり、もっと自分に合った方法を見つけたりすることができます。もし運動療法に対して疑問や不満、不安があるなら、ぜひセカンドオピニオンを活用してみてください。納得して運動療法を続けるための大切なステップになるでしょう。
みなさんが健康で充実した生活を送るために、運動療法とセカンドオピニオンを上手に活用してみてください。