訪問リハビリの効果を高めるにはセカンドオピニオンで訓練方法の検討を!
訪問リハビリを受けている方でも、セカンドオピニオンが利用できるのをご存知でしょうか。リハビリ施設やスタッフによって専門性の高い分野が違うので、今のリハビリに少しでも疑問を持ったら別の施設や事業所に相談してみるのがオススメです。
この記事では、現在訪問リハビリを利用している方向けに、セカンドオピニオンを受ける方法や効果を出すポイントをご紹介します。事前にセカンドオピニオンについて知っていると、納得した治療方法に辿り着きやすいです。
訪問以外のリハビリ方法も知って、ご自身の目標や生活スタイルに合った訓練方法を選びましょう!
目次
訪問リハビリで回復しない…セカンドオピニオンで他の方法を検討しよう
現在訪問リハビリを受けていて、なかなか回復しないと思う方は、他のリハビリ方法を検討すると気持ちがスッキリするかもしれません。リハビリにおいてもセカンドオピニオンが受けられるため、利用方法や注意点を知って、効果的な意見をもらえるようにしましょう。
リハビリにおけるセカンドオピニオンとは
医療的なセカンドオピニオンとは、診断・治療法について患者さんが納得した治療法を選べるよう、現在の担当医とは別の医師に意見を聞くことです。インターネットで検索をすると、がんなどの病気についての情報が多いですが、リハビリでもセカンドオピニオンは利用できます。
セカンドオピニオンの利用方法
訪問リハビリの場合は主治医や他のスタッフと会う機会が少ないため、現在のままの治療方法で良いのか不安に思う方が多いです。訪問リハビリを受けている人がセカンドオピニオンを受けるには、2つの方法があります。
- 現在通っている病院があり、別の病院で意見を聞きたい場合は、担当医に伝えて紹介状や検査結果をもらいます。その後、セカンドオピニオン外来を行っている病院を受診しましょう。
- もう1つの方法は、自費リハビリを利用する方法です。保険適用外ですが、相談の自由度が高いため、早くセカンドオピニオンをしたい方は利用してみましょう。
保険制度は兼用できない点に注意
セカンドオピニオン後に、どこでどんなリハビリをするか決定します。しかし、医療保険と介護保険は併用できない点に注意しましょう。現在、医療保険制度を利用して訪問リハビリを受けている場合、新たに介護保険制度を利用してリハビリは受けられません。
自費リハビリサービスの利用は自由なので、保険制度に縛られたくない方や保険適用のリハビリと併用したい方にはオススメです。
訪問リハビリの効果を出すには?セカンドオピニオン前の確認事項
訪問リハビリのセカンドオピニオンを受ける前には、事業所の選び方が重要です。訪問リハビリのメリット・デメリットと併せて、どのような事業所を選んだら良いのか、選ぶポイントを知っておきましょう。訪問リハビリ以外の訓練も知っていると、相談先の選択肢が広がります。
訪問リハビリのメリットとデメリット
現在訪問リハビリを受けている人も、今後の訓練をどのようにしていくかを決めるさいに、再度メリットとデメリットを知っておくと決めやすいです。
【メリット】
- マンツーマンのリハビリで個別性が高い
- 日常生活に合ったリハビリをしてもらえる
- 外出する必要がない
【デメリット】
- 大型の器具や機械が持ち込めないためリハビリの内容が限定される
- 家に人が入ってくるので抵抗感を覚える人もいる
- 他の人に会う機会が少ない
事業所の選び方
訪問リハビリでセカンドオピニオンを利用するさいは、次のポイントで相談先を選ぶと今のご自身に合ったアドバイスがもらえます。
- 現在の病気・怪我などの専門性が高いかどうか
- 専門職(理学療法士や作業療法士)が在籍しているかどうか
セカンドオピニオン後、リハビリの事業所を変えたり追加したりしたい場合は、継続することも考えて、次のような視点で選びましょう。
- 一回あたりの時間と費用
- 特色のあるリハビリ方法は何か
訪問リハビリ以外の訓練方法
介護保険で通所リハビリ(デイケア)を利用すると、リハビリのほかに入浴・排泄介助、看護師による健康チェックも受けられます。また、通所するとほかの利用者に会う機会にもなるため、家族以外の人と交流をしたい方にはオススメです。
デイケアの施設によっては、器具を使ったリハビリや集団での体操もあります。ご自身の生活スタイルや性格に合わせて、訪問か通所を選ぶと良いでしょう。
訪問リハビリのセカンドオピニオンで効果を高める3つのポイント
訪問リハビリのセカンドオピニオンには、選ぶ時間や労力、相談する時間がとられるので、できれば1回で納得した答えに辿り着きたいものです。無駄な時間にならないように、セカンドオピニオンで効果を高めるポイントを知っておきましょう。
①希望のリハビリ形態や施設を決める
訪問リハビリのセカンドオピニオンをする際、ご自分やご家族とで希望のリハビリ形態や施設を決めておくと、相談先が明確になります。最近は、インターネット検索でリハビリ施設の情報が得られるので、調べてみましょう。また、お近くにリハビリを受けている人がいる場合は、雰囲気や特色を聞いて決定するのも効果的です。
②現在の主治医には伝えておく
自費訪問リハビリでセカンドオピニオンを行う場合、紹介状・検査結果などの書類は必要ありません。しかし、現在訪問リハビリを受けている施設の医師やリハビリの担当スタッフには、セカンドオピニオンを受けることを伝えて、今のリハビリ状態を聞いておきましょう。
セカンドオピニオンの時に、現在の状態やリハビリの経過を伝えられると、より発展的な意見がもらえるためです。
③目標を決める
セカンドオピニオンを受ける際には、目標を決めるのが大切です。セカンドオピニオンでは、目標に対して現在のリハビリ内容が良いのか、他の方法があるのかを検討します。現状では高い目標だと思われることでも構いません。どのような生活を送りたいかを考えてみましょう。
参考:介護新聞「訪問リハビリの失敗しない選び方|8つの確認ポイントと注意点」
まとめ|訪問リハビリとセカンドオピニオン
訪問リハビリテーション(リハビリ)の効果を高めるためには、セカンドオピニオンがとても大切です。 訪問リハビリとは、専門家が自宅に来て、一緒にリハビリを行うものです。でも、リハビリを続けていてもなかなか効果が感じられなかったり、他の方法がないか知りたいと思うこともありますよね。そんなとき、別の先生の意見を聞くことで新しい発見があるかもしれません。
しかし、セカンドオピニオンに興味がある人たちが悩んでしまうことは、どの先生に相談すればいいか選ぶのが大変だということです。たくさんの病院や専門家がいて、自分に合った人を見つけるのは時間もかかりますし、エネルギーも必要です。この選ぶ作業が面倒で、なかなか一歩を踏み出せない人も多いでしょう。
リハビリで明確な目標がなかったり、やる気がとても下がってしまっている場合、セカンドオピニオンを利用することは良いきっかけになります。 新しい先生の話を聞くことで、自分の目標を見つけたり、やる気を取り戻すことができるかもしれません。新しい視点や方法を知ることで、リハビリへの取り組み方が変わることもあります。
訪問リハビリでセカンドオピニオンを利用する際には、自分だけのための詳しいアドバイスをもらえるのが大きな魅力です。 新しい専門家に相談することで、自分の状態や悩みに合わせたアドバイスやリハビリ方法を教えてもらうことができます。これは、一人ひとりに合わせた特別なアドバイスなので、とても役立ちます。
もし今、リハビリについて悩みを抱えているなら、訪問リハビリでセカンドオピニオンをしてもらうのも良いでしょう。 新しい意見やアドバイスを得ることで、リハビリをもっと効果的に進めることができるかもしれません。気軽に相談できる環境を作って、最適なリハビリ方法を見つけましょう!