リハビリ進捗の理解と再評価で治療効果を確認!納得できない場合の対処法も
リハビリテーション(リハビリ)の進み具合を確認するためには、再評価がとても重要な役割を果たします。 再評価とは、リハビリの専門家がもう一度あなたの状態をチェックして、リハビリが順調に進んでいるかどうかを確認することです。これによって、目標に向けてのズレがないかを判断し、目標を達成するためのより良い治療法を見つけていくことができます。
もしリハビリの進捗がわからないままリハビリを続けていると、不安な気持ちになってしまいますよね。 自分がどれだけ良くなっているのかがわからないと、やる気も下がってしまうかもしれません。また、患者さん自身がリハビリの進み具合を知らずに続けていると、効果が出にくくなる可能性があります。 自分の状態を知ることで、リハビリにもっと積極的に取り組むことができます。
そこで今回は、リハビリの進捗を知るうえで再評価が必要な理由や、もし再評価の結果に納得できない場合の対処法について、わかりやすく解説します。これを読むことで、リハビリをより効果的に進めるためのヒントが得られるでしょう。
目次
リハビリ進捗がわからない…再評価の必要性と申し出る方法
リハビリ進捗がわからないままリハビリを続けることは不安を伴うだけでなく、目標達成が難しくなるかもしれません。リハビリ進捗を理解するために再評価がなぜ必要なのか詳しくみていきましょう。
進捗が不明なままだとどうなる?
リハビリの進捗がわからないままだと以下のようなことが起こる可能性があります。
- 目標達成までの期間がわからない
- 目標とのズレが生じる
- 患者さんの意見が反映されない
- 今のリハビリが適しているのかわからない
リハビリは目に見えて回復している時期もありますが、停滞期のような回復度合いがわかりづらい時期もあります。不安を抱えたままリハビリを行っていても効果は出にくいため、患者さん自身がリハビリ進捗をしっかりと理解しておくことが大切です。
再評価が必要な理由
リハビリの再評価は以下のようなメリットがあります。
- リハビリが計画通り進んでいるか確認できる
- 目標達成度を把握できる
- 目標の修正、提案ができる
- 患者さんの意思を再確認できる
再評価は今行っているリハビリをより良くするためにはどうするべきかを見直すための非常に重要な作業です。患者さんが今困っていることなどを情報収集し、目標達成のためにリハビリ計画に反映させるために必要不可欠なのです。
リハビリ進捗の再評価をしてもらうには
リハビリ進捗の再評価はリハビリの内容にもよりますが、1~3ヵ月に一度実施されます。リハビリは実施計画書に基づき進められていくため、必要に応じて再評価が組み込まれています。
再評価は医学的視点・社会的視点の両方から患者さんの身体能力や生活環境を評価し、目標に向けて最適なプログラムを作成、修正するための必要な作業のため、リハビリ過程として決まった時期に実施する必要があるのです。
ただし、今のリハビリが辛かったり、痛みを伴ったりと続けていくことが難しい場合は早めに相談し、リハビリの再評価や見直しを行ってもらいましょう。
リハビリ進捗の再評価を有意義な時間にする準備のコツ
リハビリ進捗の再評価を受ける前に準備をしておくことで、スムーズに行えるだけでなく、リハビリの不安や悩みを解決できるようになるでしょう。再評価を有意義なものにするために事前に準備しておくべきことをご紹介します。
現状の確認をする
まずは今のリハビリの現状を確認する必要があります。今のリハビリに対してどのくらいの効果を感じているか、リハビリ時に痛みや違和感はないかなど患者さん自身が感じていることを伝えられるように準備しましょう。
今の現状を把握することで、最初の評価に基づいたリハビリプログラムの進み具合や問題点が見えてきます。現状の結果や患者さんの不安や疑問を提示することでリハビリの方向性が明確になり、より質の高い再評価を受けることができるのです。
自分と家族の目標を明確にする
次に、自分や家族が目標にしていることは何かを明確にしましょう。目標は具体的であればあるほど良いです。例えば歩行に関する目標であれば「補助具なしで家の中を移動できるようになりたい」「一人で外出ができるようになりたい」など日常生活を想像しながら目標を考えてみましょう。
患者さん本人や家族の目標を明確に伝えることで、目標に沿ったリハビリプログラムを組むことができます。また、再評価を行う場合も目標達成のために必要な評価を選択することが可能になるため、効率的に検査を進めることができます。
受けたいリハビリ内容や頻度を考える
最後に、受けたいリハビリやリハビリの頻度についても考えておきましょう。今のリハビリに物足りなさを感じていたり、友人から進められたリハビリがあるようなら再評価を受ける前に伝えてみましょう。
リハビリ内容は技術の進歩によって日々新しい治療法が登場しています。また、リハビリ施設の増加により、リハビリサービスも多種多様になっています。今の自分のリハビリに不安や物足りなさがあるなら、別のリハビリ内容やサービスを検討してみることも大切です。
リハビリ進捗の再評価を受けたが納得できない場合の対処法
リハビリ進捗の再評価が納得できなかった場合、どうリハビリに取り組めばいいか困惑してしまうでしょう。しかし、諦める必要はありません。再評価が納得できなかった場合の対処法をご紹介します。
セカンドオピニオンを利用する
リハビリ進捗の再評価をしたが、まだ疑問や不安が残っている場合はセカンドオピニオンを利用してみましょう。
セカンドオピニオンとは、今の治療やリハビリについて主治医や担当セラピスト以外の専門家に意見を聞くことです。第三者から意見をもらうことで、今の治療やリハビリについて客観的に捉えることができます。
ほかのリハビリスタッフの意見を聞く
セカンドオピニオンのハードルが高い場合や早めに疑問を解決したい場合は、担当セラピスト以外のリハビリスタッフに意見を聞いてみましょう。
同じ施設内のリハビリスタッフなら、顔見知りの場合も多く、施設の方針についても知っているため、相談しやすいです。また、患者さんの治療や病歴、再評価の結果などを共有していることもあり、詳しく説明をしなくても理解してもらえる可能性が高いです。
介護サービスも受けたい場合は自治体に相談
もし、介護サービスの利用も考えているなら自治体に相談しましょう。介護サービスは自治体によって、受けられるサービスが変わります。また、要介護認定の基準も住む地域によってばらつきがあります。
基本的に介護保険内のリハビリは住んでいる地域の施設しか利用できないため、市役所の相談窓口や地域包括センターなどに相談してみると良いでしょう。
まとめ|リハビリ進捗の理解と再評価の必要性
リハビリテーション(リハビリ)を受けているとき、定期的に再評価を行うことはとても大切です。再評価とは、リハビリの専門家がお医者さんや理学療法士と一緒に、今の自分の体の状態やリハビリの進み具合をもう一度チェックすることです。これをすることで、自分がどれだけ良くなっているかを知ることができます。
患者さん自身がリハビリの進捗をしっかりと把握しておくことで、リハビリの効果をもっと高めることができます。 たとえば、「前よりも歩ける距離が伸びた」「痛みが少なくなった」など、自分の変化に気づくことで、やる気もアップします。
また、再評価を受けるときには、今のリハビリに対する不安や不満、これからの目標をはっきりと伝えることが大切です。もし、「この運動は難しい」「他の方法を試したい」など感じていることがあれば、遠慮せずに話しましょう。そうすることで、自分に合ったリハビリプログラムに取り組むことができるようになります。
リハビリを進める上で、患者さん自身が主体的に取り組むことは非常に重要です。自分の体のことは自分が一番よく知っています。もしリハビリの進み具合が気になる場合や、もっと良い方法がないかと思ったときは、再評価の相談をしてみましょう。 専門家と一緒にリハビリの計画を見直すことで、より良い結果につながるかもしれません。