リハビリの進め方に不安?意見交換で効果を最大化するための具体的アプローチ
リハビリは、診断を受けた病院でそのまま始めることが多く、気づけば漠然と進められている場合もあります。最近ではインターネット上に豊富な医療情報があり、「今のリハビリで本当に良いのだろうか」と疑問に思う方も増えています。
現在では、一つの病院に頼るのではなく、リハビリについて意見交換をしたり、セカンドオピニオンを求めたりする方法が広がっています。納得のいくリハビリを受けるために、意見交換ができる場所や進め方を知っておきましょう。
さらに、自分の目標に近づくために意見交換をスムーズに進めるコツもご紹介します。
目次
今のリハビリに不満がある…意見交換や相談できる場所はある?
受診する病院選びを慎重にする人でも、リハビリに重点をおいて病院を選ぶ人は少ないのではないでしょうか。不満や不安を抱えたままだとリハビリに前向きに取り組めないため、意見交換・相談をするのがオススメです。リハビリの意見交換や相談ができる場所を3つご紹介します。
当事者の会・患者の会に参加する
リハビリの意見交換やほかの人の経験談を聞きたい場合は、当事者の会に参加してみる方法があります。同じ病気や怪我に向き合う人たちと話すと、他のリハビリや治療方法を知るきっかけになるかもしれません。
対等な立場で話せるため、医療機関に相談する前に利用するのが良いでしょう。お近くの当事者の会を探すには、「病名+当事者の会」「病名+患者の会」と検索するとヒットします。病院にポスターやチラシが貼ってある場合もあるので、掲示板を確認してみましょう。
病院の相談窓口
入院している場合は、他の病院にかかったり自費で医療サービスを受けたりするのが難しいです。そのため、まずは病院で相談するのが良いでしょう。担当の医師やリハビリスタッフに伝えたり、看護師に相談してみたりする方法もあります。
また、直接担当者に言いにくい場合は、病院の相談窓口を利用するのも1つの方法です。
地域包括支援センターに相談する
自治体には地域包括支援センターや高齢者支援センターなどの相談窓口があります。健康や医療のこと全般を相談できるため、リハビリの意見交換をしたい場合や自立して生活するための支援を相談したい場合に利用しましょう。
医療機関との仲介をしてくれる自治体や医師会もあるので、「病院相談窓口」と検索してみましょう。
リハビリの意見交換の方法の1つにセカンドオピニオンがある
リハビリの意見交換をする方法の1つに、セカンドオピニオンがあります。現在担当の医療機関ではない違う病院で、第2の意見を聞く方法です。がんなどの病気で利用する人が多いですが、リハビリでも実施できます。セカンドオピニオンとは何か、進める方法も含めてご紹介します。
納得できる治療法を選択できる方法
セカンドオピニオンは、別の医療機関に意見を聞き、納得できる治療方法を選択する手段です。医師や病院によって専門性が違ったり、できる治療方法が異なるため、別の角度から意見をもらうのです。
転院や担当を変える目的で行うのではない点に、注意が必要です。
リハビリのセカンドオピニオンのやり方
まず担当医やスタッフにリハビリのセカンドオピニオンをしたいことを伝えます。直接伝えたくない場合は、看護師・病院の相談窓口を利用しましょう。現在担当の医療機関に内緒にしてセカンドオピニオンを受けたいかもしれません。
しかし、セカンドオピニオンをするときは現在の医療機関から診断書や検査結果を持っていく必要があります。検査結果や治療過程がわからないと、別の医療機関で再度同じ検査をするため、費用や時間がかかってしまうのです。
自費リハビリを利用する方法も
リハビリのみのセカンドオピニオンや意見交換をしたい場合は、自費リハビリサービスを利用する方法もあります。医療機関でリハビリをしている場合でも、他のリハビリサービスを受けている場合でも利用できます。
最近はオンラインでリハビリサービスを展開している事業所もあるため、外出が難しい方でも利用できるのが魅力です。
目標達成のためのリハビリがしたい!意見交換をスムーズにするコツ
リハビリのセカンドオピニオンや意見交換は準備をしておくと、スムーズに進みます。次の3つのことを知っていると、時間を無駄にせず、求めているリハビリ方法に出会えるでしょう。ご自分の目標とする運動機能を獲得するために、セカンドオピニオンのコツをご紹介します。
①現状を把握しておく
リハビリの意見交換やセカンドオピニオンのさいには、現状を把握しておくのが大切です。次のことを現在のリハビリスタッフに確認しておきましょう。
- 回数や時間
- 現在の目標
- 検査や評価の結果
- 長期間リハビリをしている場合はこれまでの経過
これらを聞くうちに、ご自身の症状やリハビリについての理解が深まります。今のリハビリに不満がある場合でも、現状を把握するうちに目的が明確になったりするかもしれません。
②自分の目標・要望を明確にする
セカンドオピニオンや意見交換では、ご自身の目標・要望を明確にするのが大切です。ご自身の目標を達成するために、意見交換では、今何をするべきか・今できる他のリハビリ方法はないかを探していきます。
意見を求めた病院や施設も、利用者の方の要望が明確な方が最適な治療法をアドバイスしやすいです。
③家族に客観的な意見を言ってもらう
ご自身で伝えると感情的になってしまいそうな場合は、家族に客観的な意見を伝えてもらうのも良いでしょう。特に日常生活が絡むことは、見守ってくれるご家族の意見も重要です。
セカンドオピニオンを通して、ご家族とも今後の方針を話し合えると、より豊かな日常生活になることでしょう。
まとめ|リハビリの意見交換について
リハビリを受けているときに、意見交換をしたりセカンドオピニオンを受けたりする方法があります。これらを活用することで、納得のいくリハビリを続けることができます。まずは、意見交換ができる場所や進め方を知っておくことが大切です。
リハビリ中は、自分自身も周りの人も忍耐力を必要とします。時には「このリハビリは本当に効果があるのだろうか」と疑問に思うこともあるでしょう。そんなとき、リハビリの意見交換が役立ちます。意見交換をすることで、これまで行ってきたリハビリの内容に納得できるようになったり、セカンドオピニオンのような新しい視点を得ることができます。
セカンドオピニオンとは、主治医以外の医師に意見を求めることです。これにより、異なる方法やアドバイスをもらうことができ、自分に合ったリハビリ方法を見つけやすくなります。また、意見交換を通じて、自分の目標に向けたリハビリの進め方を見直すきっかけにもなります。
実際に、目標に向けてセカンドオピニオンを考える人は、リハビリの意見交換をしてみると良いでしょう。新しい意見を聞くことで、リハビリに対する不安や疑問が解消され、リハビリを続けるモチベーションが高まることがあります。
リハビリを頑張っている皆さんも、意見交換やセカンドオピニオンを活用して、自分にぴったりのリハビリ方法を見つけてください。そうすることで、理想の生活に一歩近づくことができるでしょう。